SWFファイルは、Adobe Flashなどで作成されたベクターアニメーションなどが格納された再生用ファイル形式です。動画だけでなく、インターネット上でCGアニメーションやゲーム、グラフィック表示などを多用したアプリケーションソフトなどを提供するために使われています。
しかし、現在では使われるシーンが少なくなっており、ほかのファイル形式に変換することも多いです。当記事では、SWF形式の動画ファイルをMP4に変換する方法について解説します。ぜひ参考にご覧ください。
SWF動画とMP4動画の違い
SWF動画とMP4動画は、デジタル動画のフォーマットとして広く使われていますが、それぞれに特徴があります。SWF(Shockwave Flash)フォーマットは、主にウェブ上でインタラクティブなコンテンツやアニメーションに使用される一方、MP4(MPEG-4)フォーマットは、汎用性が高く、さまざまなデバイスで再生可能なため、主に映画や動画のストリーミングに利用されます。
- 項目
- SWF動画
- MP4動画
- ファイル形式
- Adobe Flashで作成された動画形式
- コンテナ形式の動画ファイル
- 特徴
- 主にウェブ上で使用されていた
- ファイルサイズが小さく汎用性が高い
- 編集
- 編集が難しい
- パソコンでの編集に適している
- 再生環境
- Adobeのサポート終了、対応デバイスが少ない
- ほとんどのデバイスで再生可能
- 変換の必要性
- MP4などに変換が必要になることが多い
- 変換の必要性が少ない
SWF動画をMP4に変換する理由
SWF動画をMP4に変換する理由として、対応デバイスの少なさやファイル容量が関係しています。現在SWF動画のサポートは終了しているため、再生できるデバイスは少なくなっています。SWFに対応したメディアプレイヤーを導入することでパソコンから再生することはできますが、多くのユーザーは手間がかかることからMP4に変換することが多いです。
また、ファイル容量としてもMP4が小さくできるので、ストレージを考えると変換が最適です。SWF動画は基本的な動画ファイルだけでなくアニメーションにも対応している点が強みとなっているため、クリエイターの方であれば利用するシーンはあるでしょう。
SWFからMP4への変換で動画をもっと便利に活用する
こちらでは、SWF動画をMP4に変換する超簡単な方法を紹介します。はじめやすいやり方を見つけて、ぜひ試してください。
方法1:オンライン変換ツールで手軽にMP4に|簡単にアップロード、すぐに変換
インターネット上で使えるオンライン変換ツールなら、SWF動画を手軽にMP4に変換できます。それではおすすめのオンライン変換ツールを2つ紹介していきます。
Convertio

Convertioは、オンライン上でファイルを簡単に変換するツールです。309以上の様々な文書、画像、スプレッドシート、電子書籍、アーカイブ、プレゼンテーション、音声などに対応しています。アップロードされたファイルはすぐに削除されるため、セキュリティ面でも優れています。
Convertioを使ってSWF動画をMP4に変換するときは、画面内にある「ファイルを選ぶ」をクリックしてSWF動画を反映・MP4に変換で完了です。とくに難しい手順はないので、すぐに実施できます。
Zamzar

Zamzarは、無料オンラインファイル変換ツールです。Chromeのツールとしても展開されており、インストールすれば数百個の各ファイル形式に切り替えられます。海外製なので英語表記となっていますが、使い方は簡単なので問題ありません。
基本的な使い方としては、画面内にある「Drop your files here」をクリックしてSWF動画を反映・MP4に変換で完了です。普段からChromeのブラウザを使うことが多い方は、こちらがおすすめです。
方法2:ソフトでMP4を完璧に仕上げる|高精度で自由に変換
SWF動画は、専用ソフトを使ってMP4形式に仕上げることもできます。こちらでは、MP4に動画を変換できるソフトを2つ紹介します。ぜひ導入を検討してください。
Freemake Video Converter

Freemake Video Converterは、500以上のフォーマットとガジェット間のビデオファイルを変換できるソフトです。ソフトのインストールだけでなく、サイト上から動画ファイルを変換することもできます。わずか3秒で変換でき、無料で利用できる点も魅力です。動画ファイルのリンクもしくはアップロードをして、MP4ファイルを選択すれば完了です。
4Videosoft動画変換

4Videosoft動画変換は、動画圧縮、GIF作成、メディアデータ編集、DVDリッピングなどの機能を搭載したソフトです。4K、HDビデオを含むMP4、MKV、MOV、AVI、M2TS、MP3、WMAなどの動画形式を変換できます。
高速の変換スピードや高品質の変換出力が可能となっており、高品質な動画に仕上げられます。主な使い方はソフトをダウンロードし、画面内の手順に従えば簡単に変換することが可能です。
方法3:VLCで手軽にSWFをMP4に|再生も変換もこれ一本

VLCは、フリーなマルチプラットフォーム対応のマルチメディアプレイヤーです。DVD、オーディオCD、VCDや様々なストリーミングプロトコルを再生可能なフレームワークとなっており、動画ファイルの変換にも利用できます。有料ソフトとなっていますが、多機能かつシンプルな使い方ができるので利便性が高いです。
基本的にはソフトをダウンロードし、画面内の手順に従えば動画ファイルを変換できます。WindowsとMacどちらの環境でも利用できるため、動画の再生や変換をしたい方はぜひ利用してください。
おまけ:SWFをMP4に変換後、再生できない場合や破損した場合の対処方法
最後に、SWFファイルをMP4に変換後、再生できない場合や破損した場合の対処方法を紹介します。トラブルが発生した方は、ぜひチェックしてください。
動画修復ソフト「4DDiG File Repair」を使う
SWFをMP4に変換した後、再生できない、または破損している場合は、「4DDiG File Repair」を使うのをおすすめします。高度なアルゴリズムで動画を解析し、再生不可能なMP4ファイルを修復できます。ソフトを起動し、問題のあるMP4ファイルを選択して修復を実行するだけで、正常に再生できる状態に復元可能です。変換後に発生したエラーやコーデックの問題にも対応し、大切な動画をスムーズに再生できるようにします。
-
4DDiG File Repairを起動します。左側のメニューバーの「ファイルの修復」タブをクリックします。次に、「動画修復」を選択し、その下にある「動画を追加」ボタンをクリックします。
-
「動画を追加する」ボタンをクリックし、破損した動画を追加します。
-
「すべてを修復」ボタンをクリックすると、プログラムは自動的に動画を修復します。
-
動画の修復が完了すると、修復された動画をプレビューして、指定した場所に保存できます。
上記の操作でファイル修復に失敗した場合は、「高度な修復」機能を選択して、より深い修復を行うことも可能です。
最後に
今回は、SWF形式の動画ファイルをMP4に変換する方法について解説しました。SWFファイルはサポートが終了しているため、MP4形式に変換することをおすすめします。紹介したツールやソフトを使えば、簡単に動画ファイルを変換できます。もし変換したファイルが再生できない場合、動画ファイルが破損している可能性があります。その際は、動画ファイルの修復や高画質化ができる「4DDiG File Repair」を使ってみましょう。このソフトで、破損したMP4ファイルを修復し、再生できる状態に戻すことができます。