ビジネスの現場やデータ管理では、PDFをエクセルに変換しなければいけなくなることがあります。しかし、やり方によってはレイアウトが崩れたり、文字化けしたりすることがあります。そのようなことが起きないようにするためには、適切なツールやソフトで変換しなければいけません。
いろいろなツールやソフトがあるので、よく比較して選んで使ってみてください。これでPDFのエクセルへの変換がバッチリできるでしょう。
PDFをエクセルに変換するメリット
PDFをエクセルに変換することで得られるメリットを考えてみましょう。次のようなメリットがあります。
- データ編集ができるようになる:PDFのままでは編集不可だが、エクセルにすることで数式の追加、表の書式変更、データの追加・削除などの編集ができるようになる
- 計算処理ができるようになる:関数を活用したり、グラフを作成したり、ピポットテーブルを利用したりできるようになる
- 手動でデータを入力する必要がなくなる:PDFから直接データを抽出してエクセルで利用できるため、手動で入力する時間と労力を大幅に削減できる
- 他のソフトウェアやプラットフォームとの互換性が高まり、再利用しやすくなる:エクセル形式のファイルは、さまざまなソフトウェアやツールで簡単に読み込みや編集ができるため、データの利用範囲が広がる
オンラインでPDFをExcelに変換できるツール
オンラインでPDFをエクセル(Excel)に変換できるツールをいくつか紹介します。
Adobe Acrobat:レイアウト保持力が高い

Adobe AcrobatでPDFを簡単にエクセルに変換できます。「ファイルを選択」から選ぶか、点線の範囲にドラッグ&ドロップするだけで自動変換されます。誰でもできるでしょう。
- メリット
- デメリット
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- 高速で変換できる
- 変換後即座に編集できる
- 変換後のダウンロードも他のユーザーとの共有もできる
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- レイアウトが崩れる恐れがないとは言えない
- 文字化けが起きることがある
- 変換後手作業で見た目を整える必要がある
SmallPDF:クラウドベースで高速変換

SmallPDFはPDFの変換・編集・圧縮・結合・分割などさまざまなことができるツールです。エクセルとも互換性があるので、変換ができます。
- メリット
- デメリット
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- 瞬時にPDFをエクセルに変換
- 高度なテキスト抽出技術(OCR)を使用
- 共有機能を使えば、誰にでもダウンロードリンクを送信できる
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- 無料版のままだと1時間2タスクまでしか実行できない
- 制限なしに機能を使いたければ、有料版を使う必要がある
CleverPDF:PDF圧縮や編集も可能な多機能ツール

CleverPDFはPDFをofficeやiworkなどに変換できるツールです。その他さまざまな機能があるPDFユーティリティツールにもなっています。オンライン・サービスとオフライン・ソフトウェアの両方の利用も可能です。
対応OSはWindows,macOS,Linux,iOSです。アップロードしたファイルは30分後には自動的に削除され、自分でサーバーから削除することもできます。
- メリット
- デメリット
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- デスクトップ版はインターネット接続が必要ない
- デスクトップ版ではより大きなファイルを扱える
- 共有機能を使えば、誰にでもダウンロードリンクを送信できる
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- 機能が多すぎて、使い方に迷うかも
iLovePDF:他のPDF編集機能も豊富

iLovePDFは完全無料のPDFオンラインツールです。デスクトップ版・モバイルアプリ版・ウェブアプリ版があります。機能が豊富で、PDFに関してさまざまなことができます。
その機能の1つがPDFからエクセルへの変換です。シンプルな画面で操作も簡単で、わずか数秒でPDFからエクセルに直接データを取り込みます。
- メリット
- デメリット
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- クラウドから作業ができる
- 最大限のプライバシーを保証
- 無料版でも主要機能が使い放題
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- 無料版では、ファイルサイズや処理件数に制限がある
- 一度に変換できるファイルは1つだけ
HiPDF:OCR機能で画像PDFも変換可能

HiPDFはオールインワン無料のオンラインPDFソリューションです。PDFの変換・圧縮・編集などさまざまな機能を搭載し、AIを活用して業務を効率化します。
PDFからエクセルへの変換では、OCR機能により画像PDFも変換可能です。HiPDFはPDF Associationの一員でISO 27001やSSI SECUREなどの国際的な認証も受けている信頼できるソリューションです。
- メリット
- デメリット
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- PDFの画像をスキャンして、エクセルファイルに変換できる
- 数回クリックするだけで操作できる
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- 無料版ではOCR機能を利用できない
- 変換が遅いことがある
PDFをエクセルに高精度で変換できるソフト
続いて、PDFを高精度でエクセルに変換できるソフトを紹介しましょう。
いきなりPDF to Data Ver.6:オフラインで利用可能

いきなりPDF to Data Ver.6はPDFをMicrosoft Office形式など編集可能なファイル形式に変換するソフトです。高性能なOCR機能も搭載し、文字認識の精度も高く、レイアウトの再現性にも優れています。多言語にも対応し、漢字とアルファベットが入り交じった文章でも、高精度でテキスト化できます。
- メリット
- デメリット
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- 元のレイアウトを保持したまま変換できる
- 表組みはセルとして再現
- 複数のページからなるPDFも再現
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- 変換がうまくいかないことがある
- 誤字に変換されることがある
LightPDF:無料で使えるが、変換回数制限あり

LightPDFは25種類の無料のオンラインツールを提供しており、変換、OCR、PDFの編集、さらにAI文章要約、文書とのAIチャットなどができます。
PDFをアップロードすれば、ウェブサイトに自動処理され、変換済みの編集可能なエクセルスプレッドシートをダウンロードできます。出力されたエクセルファイルは、元のPDFと同じレイアウトを保持することが可能です。
- メリット
- デメリット
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- 安全に変換できる
- 広告やポップアップなし
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- ローカルのPDFファイルのみをアップロードできる
- 無料版では変換回数に制限がある
UPDF:OCR搭載で精密なデータ抽出

UPDFは高機能かつ遊び心満載な新世代のPDFエディタです。オールインワンタイプになっています。 ワンクリック機能を活用し、PDFを複数のフォーマットにシームレスに変換でき、生産性を向上させます。選択可能なページ範囲オプションにより、適当で効率的なファイル変換が可能です。OCR機能も搭載し、精密なデータ抽出ができます。
- メリット
- デメリット
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- ページレイアウト、フォントタイプ、間隔、余白などを保持できる
- 数秒で変換
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- 無料版では機能などに制限がある
PDFをExcelに変換した後に突然開けなくなった場合の対処法
PDFをエクセルに変換するところまでできても、その後突然開けなくなることがあります。そのようなときはファイル修復ソフトを使うのがおすすめです。「ファイルを開けません」エラーを簡単に取り除いて、本来の状態に戻します。
コンテンツが空白、コードが文字化けしたなどのファイルでも修復可能できます。破損したファイルを一括処理で効率的に修復し、継続的な作業を実現します。修復成功率も高いですから、ぜひお使いになってください。
4DDiG File Repairを起動します。左側のメニューバーの「ファイルの修復」タブをクリックします。次に、「ファイル修復」を選択します。
「ファイルを追加する」ボタンをクリックし、破損したファイルを追加します。
「すべてを修復」ボタンをクリックすると、プログラムは自動的にファイルを修復します。
ファイルの修復が完了すると、修復されたファイルをプレビューして、指定した場所に保存できます。
上記の操作でファイル修復に失敗した場合は、「高度な修復」機能を選択して、より深い修復を行うことも可能です。
最後に
今回は、PDFをエクセルに変換できるツールやソフトの紹介をしました。PDFをエクセルに変換することでデータの編集も計算処理もできるようになります。それだけに活用範囲も広がるので、ぜひトライしてみてください。
PDFをエクセルに変換して開かなくなった場合は、「4DDiG File Repair」という修復ソフトが役に立ちます。開かないファイル・認識しないファイルなどを修復してくれるソフトで、とても使いやすく、成果も上がりやすいです。おすすめ度も高いソフトで、使ってみる価値があります。