「.pages」ファイルを開く方法をご紹介します。「.pages」ファイルはAppleのワープロアプリPagesで作成された独自のファイル形式のため、そのままではWindowsやAndroidでは開けません。しかし、簡単な方法で「.pages」ファイルの閲覧・編集が可能です。本記事では、「.pages」ファイルが開けない原因を解説し、WindowsやAndroidでも開くための対処法を詳しく紹介します。
「.pages」ファイルとは?
「.pages」ファイルは、Appleのワープロアプリ「Pages」で作成された文書ファイルです。PagesはMacやiPhone、iPadに標準でインストールされており、Microsoft Wordのように文章作成やレイアウト編集ができます。
「.pages」ファイルが開けないのはなぜ?主な原因
ここでは「.pages」ファイルが開けない理由を解説します。「なぜ.pagesが開けないの?」と疑問に思っている方はぜひ参考にしてください。
原因1:Pagesアプリがインストールされていない(Macでも開けない場合)
Macを使っていても、Pagesアプリがインストールされていないと「.pages」ファイルを開けません。PagesアプリはApp Storeから無料でダウンロードできます。
原因2:WindowsやAndroidなど、Mac以外の環境で開こうとしている
.pagesファイルはiPhoneやMacで利用されているAppleのワープロアプリPages用のファイルです。独自のファイル形式であるため、WindowsやAndroidでは、Pages形式のファイルを標準では開けません。開くには、ほかのファイル形式に変換するといった工夫をする必要があります。
原因3:ファイルが破損している
「.pages」ファイル自体が破損している場合、Pagesアプリでも開けないことがあります。ファイルの破損はパソコンの予期せぬシャットダウンや、ストレージのエラーなどが原因です。破損したファイルはファイル修復ツールを使用すると復元できる場合があります。
原因4:拡張子が正しく認識されていない(拡張子の表示設定がオフになっている)
ファイルの拡張子が正しくないと、Pages用のファイルだと認識されずに開けない場合があります。特に拡張子の表示をオフにしていると発生しやすいトラブルです。
「.pages」ファイルが開けないときに試すべき5つの対処法
ここでは「.pages」ファイルの開き方を5つご紹介します。どれも簡単なものばかりなので、「.pagesファイルを開けないけどどうすればいいの?」という人はぜひチェックしてください。
対処法1:ファイル修復ツールを使う
「.pages」ファイルに対応したアプリでも開けず、ファイルが破損していると考えられる場合は、ファイル修復ソフトを使用すると開ける可能性があります。このツールは、破損したファイルを高い確率で修復し、初心者でも簡単に操作できるのが特徴です。複数のファイル形式に対応し、修復プロセス中に元のファイルを変更しないため、安全かつ信頼性が高く、短時間で重要な「.pages」ファイルを復元できます。
4DDiG File Repairを起動します。左側のメニューバーの「ファイルの修復」タブをクリックします。次に、「ファイル修復」を選択します。
「ファイルを追加する」ボタンをクリックし、破損したファイルを追加します。
「すべてを修復」ボタンをクリックすると、プログラムは自動的にファイルを修復します。
ファイルの修復が完了すると、修復されたファイルをプレビューして、指定した場所に保存できます。
上記の操作でファイル修復に失敗した場合は、「高度な修復」機能を選択して、より深い修復を行うことも可能です。
対処法2:「.pages」ファイルをPDFに変換する
オンラインサービスなどを利用して、「.pages」ファイルをPDFに変換すれば、パソコンやスマホ上で簡単に中身を確認できます。「.pages」ファイルに対応したサービスには、たとえば「PDF Converter」があります。「.pages」ファイルをアップロードするだけで変換が始まり、変換されたPDFファイルをダウンロードできます。
対処法3:「.pages」ファイルをZIPに変更して開く(Windows向け)
「.pages」ファイルは拡張子が「.pages」ですが、実体はZIP形式です。そのため拡張子を変更すれば開いて内容を確認できます。ただし、簡単に見られるのはプレビュー用に画像化された部分のみです。全体は確認できないため、一種の裏ワザ的なものだと思った方がよいでしょう。
「.pages」ファイルを右クリックし、「名前の変更」を選択して拡張子「.pages」を「.zip」に変更します。このとき警告メッセージが表示されるので、「はい」をクリックします。
ZIPファイルをダブルクリックして内容を表示させます。「preview.jpg」などのプレビュー用画像ファイルから中身を確認できます。
対処法4:iCloudのPagesで開く
AppleのクラウドサービスiCloudには、Webブラウザ上で動作するオンライン版のPagesが提供されています。そのため、iCloudを使えばWindowsなどのWebブラウザが動作するデバイスからPagesファイルを開き閲覧や編集ができます。
iCloudにApple IDでログインし、オンライン版Pagesアプリを開きます。
Pagesの画面上部中央にある雲に上矢印が重なったアイコンをクリックすると、「.pages」ファイルをアップロードできます。アップロードしたファイルはそのまま閲覧や編集が可能です。
対処法5:Pagesを使える環境(Mac/iPhone/iPad)で開く
PagesアプリはMac、iPhone、iPadで利用できます。そのため、たとえばパソコンがWindowsでもスマホがiPhoneであれば、iPhoneに開きたい「.pages」ファイルを送信すれば開けられます。また、Macを持っている人に頼んでPagesアプリでWordやPDF形式として書き出してもらうことも可能です。
最後に
「.pages」ファイルはAppleのPagesアプリ専用のファイル形式ですが、PDFに変換する、拡張子を変更する、iCloudのオンライン版Pagesを利用するなどの方法を使えば、WindowsやAndroidでも開くことができます。
もしこれらの開き方でもうまくいかず、ファイルが破損している場合は、ファイル修復ソフトを利用してファイルを修復してみてください。本記事が「.pages」ファイルをスムーズに開くお役に立ちましたら幸いです。