vCard(.vcfファイル)とは、雷子名刺の標準規格として定められたファイル形式です。ビジネスの場では広く使われているファイルですが、馴染みの薄い方も多いでしょう。
本記事では、vCard(.vcfファイル)の開き方と文字化けした場合の対処法を解説します。基本的な概要や操作方法から、文字化けした場合の対処法まで知っておけば、いざというときも慌てずにすむでしょう。初めてVCFファイルを利用する方は、参考にしてください。
vCard(.vcfファイル)ファイルの概要
はじめに、vCard(.vcfファイル)ファイルの概要を解説します。VCFファイルとは何かから使用方法まで解説するので、参考にしてください。
VCFファイルとは?
VCFファイルとは、電子名刺の標準規格として定められたファイルの規格です。電子名刺とは、近年利用者が増えているデジタル上で利用できる名刺の総称です。専用のカードをスマホにかざすと、データが表示される仕組みとなっています。作成された名刺データファイルには拡張子に「.vcf」が付き、スマホ以外ではメールソフトに添付して送ることもできます。
電子名刺はZoom会議など直接顔を合わせなくてもやり取りができるうえ、データの書き換えも自分で簡単に行うことができるのがメリットです。部署や役職が変わっても、名刺を刷りなおす手間もかかりません。また、電子名刺だと管理も簡単で業務効率化にもつながります。
VCFファイルの使用シナリオ
VCFファイルは、通常のビジネスの場だけでなくオンライン会議やビジネスメールのやり取りでも使用できます。通常のビジネスの場では電子名刺に注目が集まり、話しのきっかけになることも多いです。
また、会社の規模が大きくなるほど名刺の管理も大変になります。部署や役職が変わったことを気が付かなければ、無礼を働くこともあるでしょう。VCFファイルを活用すれば、管理の手間も少なくなり業務の効率化にも役立ちます。
VCFファイルの開き方
ここではVCFファイルの開き方を Windows、MacOS、スマホの3種類で紹介します。開き方を知っておけば、名刺交換もスムーズにできるでしょう。
開き方1:「Windows アドレス帳」からVCFファイルを開く(Windowsの場合)
「Windows アドレス帳」からVCFファイルを開く手順は以下のとおりです。なお、フリーメールでVCFファイルも「開く」で簡単に開けます。保存したい場合は「保存して終了」を押せばWindowsに標準装備のメールソフト「outlook」に連動したアドレス帳に登録も可能です。
アドレス帳を開き「ファイル」を選択する
「インポート」から「Text」をクリックする
「vCard」を選択したうえで「選択可能項目」欄からインポートする項目を選択する
「追加(A)>>」をクリックする
開き方2:「連絡先」アプリでVCFファイルをインポートする(macOSの場合)
iOSでVCFファイルをインポートする手順は以下のとおりです。iCloudにログインする必要がありますが、手順自体は複雑ではありません。
iCloudにログインし、右上の+アイコンをクリックする
「連絡先を読み込む」を選択し、VCFファイルをインポートする
連絡先が「すべての連絡先」リストに追加される
開き方3:iPhoneやAndroidでVCFファイルを開く
iPhoneでVCFファイルを開く手順は以下のとおりです。
「ファイル」アプリでVCFファイルを開き、長押しする
メニューから「共有」→「連絡先」を選択する
「すべての連絡先を追加」を選択する
AndroidでVCFファイルを開くには以下の手順で行います。連絡帳アプリにはGoogle コンタクトや連絡先SS、電話帳Xなどが挙げられます。Googleコンタクトを選択すれば、Googleと連携が可能です。
連絡帳アプリで「整理」を選択する
「ファイルからインポート」を選び、保存先アカウントを選択する
インポートするVCFファイルを選択する
VCFファイルが文字化けする原因と修復方法
最後にVCFファイルが文字化けする原因と修復方法を紹介します。特に、スマホを機種変更した場合や、パソコンにVCFファイルを取り込んだときに文字化けが起こりやすい傾向があります。
文字化けの具体例
文字化けは、vCard形式でエクスポートしたアドレス帳をインポートした場合や、スマホを機種変した場合に文字化けが多く発生する傾向があります。
主な原因は、文字コードです。文字コードには「UTF-8」や「ANSI 」があります。文字化けした場合は、「文字コード」から文字コードを変えてみてください。例えば、SHIFT-JISで文字化けする場合には、UTF-8に変えてみましょう。UTF-8で文字化けする場合はSHIFT-JISです。
4DDiG File Repairで修復する
文字コードを変換しても文字化けが治らない場合は、ファイルが破損している可能性があります。「4DDiG File Repair」を利用してみましょう。同ソフトはAIの機能を利用した画像・動画・音声回復ソフトです。文字化けしたVCfファイルでも復元できる可能性があるでしょう。
4DDiG File Repairを起動します。左側のメニューバーの「ファイルの修復」タブをクリックします。次に、「ファイル修復」を選択します。
「ファイルを追加する」ボタンをクリックし、破損したファイルを追加します。
「すべてを修復」ボタンをクリックすると、プログラムは自動的にファイルを修復します。
ファイルの修復が完了すると、修復されたファイルをプレビューして、指定した場所に保存できます。
上記の操作でファイル修復に失敗した場合は、「高度な修復」機能を選択して、より深い修復を行うことも可能です。
最後に
本記事では、VCFファイルの概要や使用例、文字化けした場合の対処法を紹介しました。文字コードの変更で文字化けが治らない場合は、。「4DDiG File Repair」で修復を試みてみましょう。古いファイルでも修復できる可能性があります。