予期せぬシャットダウンでファイルが開けないときの解決方法をご紹介します。パソコンが突然シャットダウンしてしまうと、編集を行っていたファイルなどが開けなくなることがあります。そのままでは大切なファイルが利用できなくなってしまい困りますよね。
そこで、本記事では予期せぬシャットダウンの原因やファイルの修復方法、さらに、シャットダウンを防ぐ方法まで詳しく解説します。予期せぬシャットダウンでお困りの方はぜひ参考にしてください。
予期せぬシャットダウンが発生する主な原因
「そもそも、どうして予期せぬシャットダウンが起こるのだろう」と疑問に思われる方も多いでしょう。その原因としては、主に以下のようなものが考えられます。
- 電源の問題: 停電、一時的な電圧の急変や電源コードが抜けた場合など
- 過熱: 冷却ファンのほこりや通気性の悪い場所への設置などにより、PCが過熱しすぎた
- ハードウェアの故障: ストレージやメモリの不具合、電源ユニットの故障など
- ソフトウェアの不具合: OSやドライバ、アプリケーションのエラーによる強制終了
- ウイルスやマルウェア: 悪意のあるソフトウェアによるシャットダウン
これらをそのままにすると、再び予期せぬシャットダウンが引き起こされ、場合によってはパソコン自体が正常に起動しなくなることもあり得ます。なるべく早めに原因を特定し、対策をとるようにしましょう。また、トラブルを避けるには、定期的なバックアップの作成も重要です。
予期せぬシャットダウンでファイルが開けなくなる場合の解決策
予期せぬシャットダウンで開けなくなっても、次の方法でファイルを取り戻せる可能性があります。
解決策1:バックアップからの復元
定期的にバックアップを取っている場合、バックアップデータから問題のファイルを復元できます。たとえばWindowsであれば、OneDriveを利用したWindowsバックアップやファイル履歴機能などが標準で提供されています。ただし、あらかじめ設定していなければ利用できないこと、最後のバックアップよりあとの変更は反映できないことには注意してください。
たとえば、ファイル履歴機能を利用してファイルを以前の状態に復元するには次のようにします。 該当するファイルを右クリックしてプロパティを選びます。「以前のバージョン」タブで戻したい日付を選んで「復元」ボタンを押せば復元可能です。
解決策2:ファイル修復ツールを使用する
予期せぬシャットダウンによって破損したファイルは、4DDiG File Repairを使用することで再び開ける可能性があります。このツールは、動画、写真、音声、オフィス文書など幅広いファイル形式に対応し、多機能ながら操作が非常に簡単です。
初心者でもすぐに使いこなせる設計で、WindowsとMacの両方で利用可能。大切なデータを効率的に復元できる、信頼性の高いおすすめの修復ソフトです。
4DDiG File Repairを起動します。左側のメニューバーの「ファイルの修復」タブをクリックします。次に、「ファイル修復」を選択します。
「ファイルを追加する」ボタンをクリックし、破損したファイルを追加します。
「すべてを修復」ボタンをクリックすると、プログラムは自動的にファイルを修復します。
ファイルの修復が完了すると、修復されたファイルをプレビューして、指定した場所に保存できます。
上記の操作でファイル修復に失敗した場合は、「高度な修復」機能を選択して、より深い修復を行うことも可能です。
解決策3:データ復旧サービスに相談する
バックアップが存在せず、ツールを用いてもファイルが修復できない場合は、データ復旧の専門業者に相談する方法が有効な解決策です。データ復旧の専門業者は、高度な技術と専用のツールを使用して、個人では復元が難しいファイルやデータを復元できます。
特に重要なデータの場合は業者への依頼を考慮する価値があるでしょう。ただし、ファイルの修復には費用と時間がかかります。まず見積もりを依頼して、復旧の可能性や費用感を確かめることをおすすめします。
予期せぬシャットダウンを防ぐ方法
予期せぬシャットダウンを防ぎ、その影響を減らすには次のような方法があります。
ヒント1:UPS(無停電電源装置)を使う
停電や電圧変動による予期せぬシャットダウンを防ぐには、UPS(無停電電源装置)の導入が有効です。UPSは停電のときに内部のバッテリーからパソコンに電力を供給してくれる装置です。その間にパソコンをシャットダウンすれば、データの損失や機器の故障を防止できます。
UPSはビジネス向けサーバーなどによく使われる装置ですが、家庭用の小型タイプも販売されています。重要なデータを失うリスクを少しでも軽減したいのであれば、導入する価値があるでしょう。
ヒント2:パソコンの過熱防止
パソコンの過熱による熱暴走も予期せぬシャットダウンの原因です。過熱を防止するには以下のような方法があります。
- 定期的な冷却ファン周辺の清掃
- 冷房を使用し、通気性の良い場所にパソコンを設置
- 過負荷・長時間使用を避ける
特に冷却ファンのまわりの清掃は忘れがちです。放置するとホコリで吸気口や排気口が詰まってしまい過熱の原因になってしまいます。そうならないように、必ず定期的に掃除してください。
ヒント3:定期的なバックアップ
重要なデータは外付けハードディスクやクラウドストレージに定期的にバックアップしましょう。予期せぬシャットダウンを直接防ぐわけではありませんが、バックアップはデータを失うリスクを最小限にとどめてくれます。
また、定期的なバックアップは予期せぬシャットダウンだけでなく、他のさまざまなトラブルにも対応できます。基本的な障害対策として、ぜひ取り入れてください。
ヒント4:ソフトウェアとOSのアップデート
ソフトウェアとOSになるべく最新のアップデートを適用しましょう。バグやセキュリティの脆弱性によるトラブルを減らし、予期せぬシャットダウンも防げます。OSや多くのソフトウエアは、自動でアップデートを確認する機能を備えています。その機能を有効にして、適宜アップデートを行い最新の状態を維持するよう心がけましょう。
最後に
予期せぬシャットダウンは、ファイルやシステムに深刻な影響を与える可能性があります。しかし、適切な解決策と予防策を講じることで、トラブルを最小限に抑えることができます。またファイルが破損してしまって開けないのなら、「、4DDiG File Repair」を利用してファイルを修復してみましょう。本記事で紹介した方法が、大切なデータを保護する上で役立てば幸いです。