【Windows11/10】置き換えられたファイルを復元する5つの方法

ファイルを置き換えるとは、既存のファイルを上書き保存することです。ファイル履歴機能や以前のバージョン機能の利用でバックアップファイルから元のファイルを取り戻せます。

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カテゴリ:Windowsデータ復元|更新日:2025-06-11 12:30:23

誤って大切なファイルを置き換えてしまうケースがあります。大切なエクセルファイルなどを上書き保存した場合は、復元できないと諦める方が多いかもしれません。しかし、実際にはファイルを復元する手段は複数存在します。本記事ではWindows10/11で置き換えたファイルを復元する方法を詳しく紹介します。

Ctrl+Zで取り消しを試す

Windows8やWindows11などWindowsに共通するショートカットキーである「Ctrl+Z」によって、過去の操作の取り消しが可能です。ファイルを置き換えたとしても、直後であれば「Ctrl+Z」で元に戻ります。

  • 以下はWordファイルを新規に作成して、文字列を入力して保存した状態です。

    編集済みWordファイル画面
  • 上記の状態で「Ctrl+Z」を押した結果、以下のようにWordファイルを新規作成した状態に戻りました。

    Ctrl+Z操作後のWordファイル画面

ただし、「Ctrl+Z」で復元できるのは直前の状態に限定されます。一度ファイルを閉じると、以前の作業履歴が保存されていないため、「Ctrl+Z」で復元するのは不可能になります。

ファイル履歴機能を使用する

Windows11/10に搭載されたファイル履歴機能を活用すれば、ファイルが以前の状態に戻ります。バックアップされたファイルをコピーし、ファイルを指定した日時の状態にできる機能です。

  • ファイル履歴機能はコントロールパネルから「システムとセキュリティ」、「ファイル履歴」と進むことで利用できます。

    ファイル履歴機能の設定画面
  • 「個人用ファイルの復元」をクリックすれば、バックアップが実行された日後ごとにファイルやフォルダを選べるようになるため、復元したいタイミングのファイル・フォルダを選んで、画面下にある復元ボタンを選択しましょう。

    ファイル履歴からの復元画面

ただし、ファイル履歴機能は事前に設定を行いバックアップが実行されていないと利用できません。

システムの復元ポイントを利用する

システムの復元ポイントとは、システムを以前の状態に戻す機能です。

  • コントロールパネルから「システム」、「システムの詳細設定」と進むとシステムのプロパティが表示されます。「システムの保護」のタブを開いて、システムの復元の機能を利用しましょう。

    システムの復元設定画面
  • 以下のようにシステムの復元ポイントが表示されるため、該当する復元ポイントを選べば、後はクリック操作のみでシステムが復元されます。

    復元ポイント選択画面

ただし、上記のシステムの復元の機能は、あくまでもシステムファイルを以前の状態に戻すための機能です。個人データに関しては復元されないため注意しましょう。

以前のバージョン機能を利用する

「以前のバージョン機能」を利用するとファイルが置き換えられる前の状態に戻せます。特定のフォルダのプロパティ画面にある「以前のバージョンの復元」のタブから使える機能です。

  • 以下はダウンロードフォルダを右クリックして「以前のバージョンの復元」を選択した状態です。

    以前のバージョンの復元メニュー画面
  • 過去のファイル履歴、復元ポイントが表示されるため、復元したいファイルの時間を選んで「復元」ボタンをクリックすると、前の状態のファイルが復活します。

データ復元ソフトを活用する

置き換えたファイルを復元するには、事前にファイル履歴や復元ポイントなどを有効にし、データのバックアップを取っている必要があります。バックアップの機能を活用しておらず、ファイル置き換えで復元できない場合は、データ復元ソフトの利用がおすすめです。

データ復元ソフトである「Tenorshare 4DDiG」によって元のファイルを取り戻せます。4DDiGはさまざまなファイル形式のデータの復元に対応しています。高精度な復元ができる機能を搭載しており、失われたファイルを元の状態のまま復元できるため便利です。

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  • Tenorshare 4DDiG を起動し、置き換えたファイルが存在するハードディスクやパーティションを選択し、スキャンします。

    ハードディスクをスキャン
  • しばらく待つと、消してしまったファイルが表示されます。復元前に、Excel、Word、PowerPointなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。

    ファイルをプレビュー
  • 復元したいファイルを選択し、保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。

    ファイルを復元
    注意:

    保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。

置き換えたファイルの復元に関するよくあるご質問(FAQ)

置き換えたファイルの復元について、よくある質問と回答を紹介します。

ファイルを置き換えるとはどういう意味ですか?

ファイルを置き換えるとは、既存のファイルを上書き保存することです。たとえば、ファイルを移動する際に、移動先に同じ名前のファイルがあると、新しいファイルで上書き保存されます。

移動先に同じ名前のファイルが存在すると、ファイルを置き換えるか確認のダイアログが表示されます。しかし、ダイアログの内容をよく確認せずにクリックを連打する人は少なくありません。

大事なファイルを置き換えてしまうケースはよくあるため、置き換えたファイルの復元方法について知っておくのは重要です。

エクセルで上書き保存してしまったファイルを戻す方法はありますか?

エクセルでファイルを上書き保存した場合は、「Ctrl+Z」やファイル履歴などの機能でファイルを元に戻せます。上記の方法で解決できない場合はデータ復元ソフトを活用しましょう。

ファイルを置き換えたらどうなりますか?

ファイルを置き換えて上書き保存すると元のファイルは消えてしまいます。バックアップを取っていない場合は復元ソフトを使わないと元のファイルを取り戻せなくなります。ファイルの置き換えには注意しましょう。

まとめ

エクセルファイルなどは同じファイル名のものがあると置き換えられるケースがあります。上書き保存などでファイルが置き換えられた場合は、操作の取り消しやファイル履歴機能、バージョン機能などを試しましょう。

置き換えたファイルを取り戻すのが難しい場合はデータ復元ソフトの利用をおすすめします。Tenorshare 4DDiGであれば、ファイル形式によらず高精度でファイルを復元できるため便利なツールです。大事なファイルを置き換えてしまった場合は、ぜひ使ってみてください。

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村上星奈 (編集者)

データ回復、Windows および Mac 関連の問題に関する執筆を専門としており、多くの人々にコンピュータの問題に対する効果的な解決策を提供してきました。

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