「PPTファイルを作成していたときに、突然Macが固まってしまいました。強制終了し、Macを再起動したものの、直前まで作成していたPPTデータが消えてしまいました…何とかして復元できないでしょうか?」
Macでパワーポイントを作成していると、突然PPTデータが破損したり、保存していなかった部分が消えてしまったりするケースが多くあります。
MacでPPTファイルを復元する方法を覚えて、トラブルに対処しましょう。ここでは、復元方法を6つご紹介していきます。
方法1:データ復元ソフト4DDiGを使ってMacでパワーポイントを復元する(簡単かつ有効)
Macでパワポファイルを復元する方法として一番簡単で復元率も高いのは、データ復元ソフト「4DDiG」を使用することです。PPTファイルの破損トラブルは様々な原因で起こりますが、4DDiGは物理障害以外であればほぼ復元が可能です(具体例は下記参照)。
- 誤操作(ごみ箱を空にした場合も含む)
- システムクラッシュ
- フォーマット
- ウイルス
事前設定や専門知識も必要なく、簡単な操作で復元できます。強力なソフト Tenorshare 4DDiG を使ったPPTデータの復元方法について具体的に説明していきます。
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Macパソコンをスキャン:
Tenorshare 4DDiG(Mac)の公式ウェブサイトからソフトウェアをダウンロードし、Mac上にインストールします。プログラムが起動後の画面で、復元したいPowerPointファイルが存在するハードディスクやパーティションを選択します。
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PowerPointファイルをプレビュー:
Macから削除されたデータを全てスキャンするのには時間がかかります。スキャン結果が出ましたら、詳細をプレビューするためにお探しのファイルタイプをクリックすることができるようになります。
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PowerPointファイルを復元:
復元したいデータを選択して、「復元」をクリックします。
注意:保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
方法2:削除されたPowerPointをMacのゴミ箱から復元する
間違えて自分で削除してしまったPPTファイルなら、ゴミ箱に残っているかもしれません。Macのdockからゴミ箱のアイコンを選択し、ゴミ箱フォルダを確認しましょう。
PPTファイルが残っていれば、別のフォルダやデスクトップにドラッグアンドドロップか、切り取り > 貼り付けして、ゴミ箱フォルダからPPTファイルを移動させることで復元できます。ファイルを右クリックして「戻す」を選択する方法もあります。
方法3:自動バックアップ機能からPowerPointファイルを復元する
MacにはTime Machine(タイムマシン)という自動バックアップ機能があります。事前に設定しておくと、Macが勝手にバックアップ作業をする時点でのファイルをすべて自動で保存してくれるため、(上書き)保存しなかったファイルや、消えてしまったファイルでも、時系列で保存してくれます。
注意事項として、このTime Machineはあらかじめ設定していないと、自動でバックアップしてくれません。ここでは、あらかじめTime Machineで自動バックアップを設定しておく手順と、バックアップファイルからPPTファイルを復元する方法をご紹介します。
最初に、Time Machineで自動バックアップを設定する手順をご説明します。
Macに外付けハードディスクを接続します。
メニューの「システム環境設定」からTime Machineを選択します。
「ディスクを選択…」をクリックします。
バックアップに使うディスクを選択し、「ディスクを使用」をクリックします。
Time Machineを「入」にセットすると、次のデータを見ることができます。
バックアップするディスクの容量と、そのうちバックアップの保存に可能な空き容量
最古のバックアップ:一番古いバックアップ日時
最新のバックアップ:一番最近のバックアップ日時(新しくバックアップを行う場合には、このデータはありません)
次回のバックアップのスケジュール
「Time Machineをメニューバーに表示」にチェックを入れます。
Dockや「システム環境設定」からTime Machineを選択します。
Time Machineが開いて、使用可能なバックアップが表示されたら、復元したいデータを選択して、「復元」をクリックします。バックアップデータの日付を選んでファイルを選択することも可能です。
次に、Time Machineを使ったPPTファイルの復元方法をご説明します。
方法4:一時フォルダからPowerPointファイルを復元する
Time Machine以外にも、一時的にファイルを保存しているtmpフォルダがあります。そこにPPTファイルが保存されていた場合は復元できます。
Finderを開き、「移動」>「フォルダへ移動」をクリックします。または「command」+「shift」+「g」を同時に押します。
ファイルパスの入力ボックスが表示されるため、「/tmp」と入力し、「移動」をクリックします。
tmpフォルダが開くため、復元したいパワポファイルを見つけます。ファイルの拡張子を「.PPT」か「.PPTx」に変更し、tmpフォルダから取り出して復元します。
方法5:オンラインストレージによるバックアップを使用して紛失されたPowerPointをMacから復元する
オンラインストレージに同期させるなどで定期的にバックアップしている場合は、Mac上で削除されたPPTファイルでも復元できる可能性があります。Macであれば次の3つのオンラインストレージが考えられます①iCloud.com、②Googleドライブ、③OneDrive。
- ①iCloud.comの場合:iCloud.comにアクセスして、左側のフォルダリストにある「最近削除した項目」を選択します。「最近削除した項目」が表示されない場合は、復元できるファイルがないことを意味します。復元したいファイルを選択し、「復元する」をクリックします。
- ②Googleドライブの場合:Googleドライブにアクセスして、「ゴミ箱」に移動します。復元したいファイルを右クリックし、「復元」をクリックします。
- ③OneDriveの場合:OneDriveのWebサイトにアクセスして、「ごみ箱」に移動します。復元したいファイルを右クリックし、「復元」をクリックします。
方法6:失われたPowerPointファイルを自動保存機能で復元する
冒頭で述べたように、パワーポイントは作成中に突然クラッシュする場合が多く、それまで作っていたデータが消えることが多々あります。しかし、一度名前をつけて保存したPPTファイルであれば、自動保存機能(オートセーブ)が働いてくれている場合があります。これは、自動でこまめに上書き保存してくれるような機能です。PowerPoint 2016以降であれば実装されているかと思います。
①自動保存機能(オートセーブ)のファイルを探して復元する。
Finderを開き、「移動」>「フォルダへ移動」をクリックします。または「command」+「shift」+「g」を同時に押します。
ファイルパスの入力ボックスが表示されるため、「~/Library/Containers/com.microsoft.PowerPoint/Data/Library/Preferences/AutoRecovery/」と入力し、「移動」をクリックします。
PPTの自動保存フォルダが開くため、復元したいパワポファイルを見つけます。ファイルの拡張子を「.PPT」か「.PPTx」に変更し、フォルダから取り出しで復元します
②PowerPointの「最近使ったファイル/最近の項目」から見つける。
PowerPoint 2016の場合:クイックアクセスツールバーの「ファイル」をクリックします。
左側のメニューから「最近使ったファイル」を選択します。右側にファイルの一覧が表示されるため、復元したいファイルを選択して下の「開く」をクリックします。
PowerPoint 2019の場合:PowerPointプレゼントギャラリーから左側「最近の項目」を選択します。右側にファイルの一覧が表示されるため、復元したいファイルを選択して下の「開く」をクリックします。
まとめ
Macでパワーポイントを復元する方法を6つご紹介しました。パワーポイントのプログラムやPPTファイルは不具合が起きやすいので、Mac内外でバックアップをこまめに取るなどの対策が必要です。
データ復元ソフト4DDiGは、事前設定など必要なく、あらゆる理由で破損したり削除されたりしたPPTファイルを復元することが可能です。操作も簡単なので、MacでPPTファイルを復元する方法として一番おすすめです。 WindowsでPPTを復元 にはこの記事をみてください。