エクセルで作業中に誤ってファイルを上書きしてしまった経験はありませんか?
上書きしてしまったファイルは、通常の方法では元に戻すことができません。しかし、いくつかの方法を試すことで、上書き前のデータを復元できる可能性があります。
この記事では、エクセルで誤って上書きしたデータを復元するための方法と、復元時の注意点を詳しく解説します。
エクセル上でファイルの上書き保存を戻す方法
エクセルファイルを誤って上書きしてしまった場合でも、状況や設定によっては簡単に復元できるケースがあります。まず以下の方法で元に戻せるかをぜひ試してください。
📌方法1.Ctrl+Z で前の動作に戻す
Excelで上書き直後であれば、「Ctrl + Z」キー(Macの場合は「command + Z」キー)を繰り返し押すことで、操作履歴を遡ってファイルを上書き前の状態に戻せる可能性があります。

注意点:
- Ctrl+Z は、あくまで操作履歴を遡る機能であり、ファイルを上書きした操作自体を元に戻すことはできません。
- Ctrl+Z で上書き前の状態に戻した後、再度ファイルを保存する必要があることに注意してください。
📌方法2.「元に戻す」ボタンから前の操作を戻す
方法1と同じ動きですが、Excelのウィンドウ左上(クイックアクセスツールバー)にある「元に戻す」ボタンを使うことで履歴をさかのぼり、自動保存したエクセルファイルを復元させることができます。
画面左上にある「元に戻す」ボタンをクリックします。上書き前の状態に戻るまで、何度か「元に戻す」操作を繰り返します。

📌方法3.「以前のバージョン」機能を使用する (Windows)
Windowsには、ファイルの履歴を自動的に保存する「以前のバージョン」機能があります。この機能を利用して、上書き前のファイルを復元できる場合があります。

📌方法4.「バージョン履歴」機能を使用する (Office 365)
Office 365 (Microsoft 365) では、OneDriveに保存されたファイルに対して「バージョン履歴」機能が提供されています。この機能を利用することで、過去のバージョンのエクセルファイルを復元できます。
上書きしてしまったエクセルファイルをOneDrive上で開きます。
「ファイル」タブをクリックし、「情報」を選択します。
「バージョン履歴」をクリックします。
復元したい日時を選択し、「復元」ボタンをクリックします。
注意点:
- Office 365の契約が必要です。
- ファイルがOneDriveに保存されている必要があります。
未保存や削除したExcelファイルを復元する方法
未保存のExcelファイルは、Excelの自動回復機能で復元できる場合があります。まずはこの機能を試してみましょう。
Windows標準機能ではこういったファイル復元が十分サポートされていないため、ファイルを復元することのできるツールが様々存在します。
その中でも「Tenorshare 4DDiG」は、削除された Excel ファイルを復元するための強力なツールです。操作も簡単で、初心者でも安心して利用できます。
Excel ファイルだけでなく、Word、PowerPoint、PDF など、2,000種類以上のファイルを復元できます。ぜひ一度試してみてください。
【手順】
安全なダウンロード
安全なダウンロード
Tenorshare 4DDiG を起動し、未保存/削除したエクセルファイルが存在するハードディスクやパーティションを選択し、スキャンします。
しばらく待つと、消してしまったエクセルファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ムービー、オーディオ、音楽、ドキュメントなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。
復元したいエクセルファイルを選択し、保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
注意:
保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
エクセルを上書き保存しないための対策
上書きをしたくないエクセルファイルがあれば、あらかじめ対策を講じることで上書きできないようにしておくことも一つの方法です。
以下に、いくつかの方法をご紹介します。
方法1.保存時に読み取り設定をする
Excelの機能として、デフォルトで読み取り専用にして、必要に応じてパスワードを使うことで通常の編集可能にする方法があります。
ファイルメニューから「名前を付けて保存」を選び、「その他の場所:参照」を選びます。
右下の「ツール(L)」ボタンを押し、「全般オプション」を選択します。
「読み取り専用を推奨する」にチェックを入れると、起動時に「読み取り専用で開きますか?」とメッセージを確認する動作となります。
方法2.プロパティで読み取り専用にする
windowsのファイルシステムを使って、該当のExcelファイル自体を読み取り専用にすることも可能です。
該当エクセルファイルを右クリックし「プロパティ」を選択
「読み取り専用」のチェックをつけて「OK」をクリックします。
この状態で該当のExcelを起動すると、「読み取り専用」の属性が付与され、上書き保存しようとしてもエラーメッセージが表示されます。
まとめ
いかがだったでしょうか?Excelを誤って上書き保存してしまった場合の復元方法についてご紹介しました。ただし、Windows標準機能では完全に復元をすることが難しいケースも存在します。
今回のような誤った上書きからの復元・削除からの復旧などは、「Tenorshare 4DDiG」を使うことで、エクセルだけではなく様々なファイルを簡単に戻すことができるため、オススメです。本記事の内容が、皆さまの参考になれば幸いです。
安全なダウンロード
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エクセルの上書き保存に関するよくあるご質問
質問1:エクセルで上書きしたファイルを戻す方法はありますか?
エクセルを上書き保存した後、ファイルを開いたままなら、キーボードの「Ctrl」+「Z」キーを押すこと、「元に戻す」「以前のバージョン」「バージョン履歴」という機能を利用することで前の動作に戻せます。
質問2:Excelで上書き保存が表示されないのはなぜですか?
Excelの自動保存機能が有効になっている場合、上書き保存のオプションは表示されません。自動保存を無効にするには、「ファイル」タブ > 「オプション」 > 「保存」を選択し、「OneDriveとSharePointのファイルを既定で自動保存する」のチェックを外します。