画像がガビガビになる理由や直す方法を解説します。画像を保存していると、画像がぼやけたり、あらくなったりして、思ったような写真にならずに悩むことも。しかし、補正方法を知っていれば、ガビガビになってしまった画像も滑らかに見やすくできます。
本記事では、なぜ画像がガビガビになるか、簡単に修正する方法、さらに最初から画質の劣化を防ぐためのコツも紹介。「せっかくの写真なのに、ガビガビで見づらい…」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。
画像がガビガビになる理由とは?
画像がガビガビ(ぼやけたり、あらくなったり)してしまう原因は次のようなものが考えられます。「画像がガビガビになるのはなぜ?」と疑問に思う人はぜひチェックしてください。
原因1:解像度の低さ
画像の解像度(ピクセル数)が低いと、画質が悪くなります。これは、デジカメやスマホの撮影時に低解像度で設定していた場合や、画像編集ソフトで解像度を下げて保存した場合に起こりやすいです。また、昔の撮影機器は現在ほど高性能ではなかったため、古い画像は解像度が低い傾向があります。
原因2:高圧縮で画質が損なわれている
JPEGなどの画像を圧縮する形式を使用すると、ファイルサイズは小さくなりますが画質が劣化します。特に圧縮率が高すぎると輪郭がぼやけたり、ノイズが発生したりします。このような画質の劣化を防ぐには、適切な圧縮率の設定が重要です。
原因3:不適切なリサイズで画質が劣化
画像を縮小・拡大すると、画質が低下することがあります。特に拡大時に適切な補間処理を行わないと、ピクセルが荒くなり、輪郭がぼやけてしまいます。たとえば、バイキュービック補間は時間がかかりますが仕上がりは高品質、最近傍補間は高速ですが画質が悪くなりやすいです。
ガビガビ画像を直す3つの方法
ガビガビになってしまった画像を修正し直すには、以下の方法を試してみましょう。
方法1:最適な圧縮設定で画像を保存する
JPEG形式を使用する場合は、圧縮率を調整すれば、画質を維持しつつファイルサイズを縮小できます。一般的に、JPEGでは70~90%程度の圧縮率が、画質とファイルサイズのバランスが取れた設定とされています。基本的にこの範囲で調整するとよいでしょう。
圧縮率は画像編集ソフトで調整可能です。たとえばWindows標準アプリ「フォト」を利用する場合は、上部メニューの「…」をクリックして「画像のサイズ変更」を選び「ファイルの種類」を「JPG」にすれば、品質が変更できます。
方法2:AI高画質化ソフトで解像度を上げる
「4DDiG File Repair」は、AI技術を活用してガビガビ画像の画質を改善するツールです。解像度の低下やノイズを効果的に除去し、鮮明さや色合いを最適化します。AI解析により、従来のツールでは難しい細部の修正が可能になり、ガビガビ画像を簡単に美しく改善できます。
解像度を上げる具体的な手順は次の通りです。
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4DDiG File Repairを起動します。左側のメニューバーの「AI高画質化」タブをクリックします。次に、「写真高画質化」を選択し、その下にある「今すぐ開始」ボタンをクリックします。
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「写真を追加する」ボタンをクリックして、高画質化したい写真を追加します。
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AIモデルを選択し、解像度を調整した後、「今すぐ高画質化」ボタンをクリックすると、ソフトウェアが高画質化を開始します。高画質化処理が完了したら、プレビューで元の写真と高画質化された写真を比較します。
- 一般モデル:自然風景、建物、動物など、あらゆるタイプの画像に対応します。明るさ、コントラスト、カラーバランスを調整し、細部を鮮明にし、一般的な欠陥を減らすことで、全体的な画質を向上させることに重点を置いています。
- ノイズ除去モデル:低照度条件や高ISO設定において、画像のノイズを低減し、粒状感や色の歪みなどの不要なアーティファクトを除去するために特別に設計されています。夜景、室内写真、ノイズの多い画像に最適です。
- 顔専用モデル:ポートレート、グループショット、顔の明瞭さと表情が重要なあらゆる画像に最適です。写真を自動的に美化し、細部を強化し、肌色を滑らかにすることができます。、
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右下の「エクスポート」をクリックすると、高画質化した写真がパソコンに保存されます。
方法3:画像編集でシャープネスとコントラストを調整
画像編集ソフトを使って、シャープネス(鮮明度)を上げ、コントラストを調整すると、画質の粗さが気にならなくなることがあります。もともとの解像度を変更するわけではないため、効果は限定的ですが印象はよくなります。
たとえばWindowsの「フォト」を利用する手順は以下の通りです。
フォトで画像を開いたら、左上の「編集」ボタンを押して編集画面を起動します。
編集画面の上部にある「調整」ボタンを押せば鮮明度やコントラストの調整ができます。
画像がガビガビになるのを防ぐコツ
ガビガビ画像を元通り直すのは手間がかかります。「そもそも画像をガビガビニしないようにするにはどうすればいいの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。そこで、ここでは最初から画像を劣化しないようにするコツをご紹介します。
コツ1:画像の保存形式に注意する
画像の容量を減らす必要がないのであれば、非圧縮の画像形式(PNGやTIFF)を使うと画質の劣化を防げます。オリジナルの画像はPNGで保存し、画像をネットで共有するときにはJPEGを使い容量を減らすといったように、状況に応じて画像の保存形式を選びましょう。
コツ2:画像編集時の過度な加工を避ける
フィルターや色調、コントラスト調整などの加工を繰り返すと、もとの画像の情報が失われて不自然な仕上がりになりがちです。また、編集でノイズが発生することがあり画質が劣化します。画像がガビガビになるのを防ぎたいなら、過度な加工は避けて自然な表現を心がけましょう。
コツ3:写真サイズの過度な拡大は避ける
小さな画像を無理に拡大すると、画質が悪くなります。過度な拡大は避けた方が良いでしょう。また、単純に拡大するのではなく、補間方法を調整したり、AI補正を利用したりすれば、ある程度は画質を維持しながらサイズを大きくできます。
コツ4:元のファイルの定期的なバックアップを取る
画像を編集しているときに、うっかり上書き保存してしまうと、画像をもとの解像度に戻せません。オリジナルの画像は必ずバックアップを取っておきましょう。バックアップがあれば、編集中に劣化した場合でも元の状態に戻せて安心です。
最後に
画像がガビガビになってしまう主な原因は、低解像度での撮影、高圧縮、不適切なリサイズ処理などが挙げられます。しかし、圧縮設定を調整したり、AI補正を活用したりすれば、ガビガビを治すことは十分可能です。特に、「4DDiG File Repair」のようなAI高画質化ツールを活用すれば、画像の解像度を上げられます。
画質を劣化させないためには、適切な保存形式を選ぶ、過度な加工を避ける、オリジナルファイルのバックアップを取るなどの対策も重要です。本記事でご紹介した方法が、大切な写真や画像をより美しく保存する助けになれば幸いです。