画像を拡大したいけど、どうやって解像度を上げたらいいのか分からなかったり、画像を拡大したら粗くなってどうしようもなくなった経験はないでしょうか?
この記事では、PhotoshopなどのAdobe製品に備わっている「スーパー解像度」の使い方のほか、効果的に画像の解像度を上げることができるアプリや方法を紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
パート1:Photoshopで画像の解像度を上げる方法のまとめ
この項目では、Photoshopを使って画像の解像度を上げる代表的な方法を2つ紹介します。
方法1:「スーパー解像度」機能で画像の解像度を上げる—荒い画像をきれいにする
PhotoshopなどのAdobe製品に備わっている「スーパー解像度」機能を使って画像の解像度を上げる方法を、RAW画像とJPEG・TIFF画像の場合に分けて紹介します。
RAW画像ファイルの場合
- Photoshopで編集したいRAW画像を開きます。すると、自動的にCamera Rawが起動します。
開いたRAW画像上でマウスを右クリックし、表示されるメニューから「強化」を選択します。
「強化のプレビュー」ウィンドウが表示されるので、強化内容として「スーパー解像度」にチェックを入れ、「強化」ボタンをクリックします。
- スーパー解像度の処理が開始されますが、大きめの画像の場合は処理に数分間かかる場合があります。
画像の解像度を確認し、スーパー解像度適用前より2倍になっていれば成功です。
JPEG画像ファイルやTIFF画像ファイルの場合
- JPEG画像やTIFF画像をスーパー解像度へ変更したい場合は、Adobe Brige経由でCamera Rawで画像を開きます。Photoshop経由ではスーパー解像度が適用できません。
- Adobe Brigeにてスーパー解像度を適用したい画像を開きます。
画像上でマウスを右クリックして表示されるメニューから「Camera Rawで開く」を選択します。
開いたJPEG、TIFF画像上でマウスを右クリックし、表示されるメニューから「強化」を選択します。
- 「強化のプレビュー」ウィンドウが表示されるので、強化内容として「スーパー解像度」にチェックを入れ、「強化」ボタンをクリックします。
- スーパー解像度の処理が開始されますが、大きめの画像の場合は処理に数分間かかる場合があります。
- 画像の解像度を確認し、スーパー解像度適用前より2倍になっていれば成功です。
方法2:サイズの変更やボケた画像の補正など、画像の解像度を上げる
Camera Rawを使わずに、Photoshopに備わっている機能で、画像の解像度を上げたり、ボケた画像の補正の仕方は以下の手順で行えます。
修正が必要な画像を開き、上部メニューにある「イメージ」→「画像解像度」の順に選択します。
- 画像解像度ウィンドウが開くので、「再サンプル」のチェックを外してから、変更したい解像度の数値を入力します。
解像度を入力したら、「再サンプル」にチェックを入れ、プルダウンメニューから希望する処理方法を選択します。画像を拡大することによる劣化を防ぐ目的なら「ディティール保持(拡大)」もしくは「ディティール保持2.0」が適しています。
- 「OK」ボタンを押すと、一連の作業は終了です。
パート2:Photoshop以外のAIソフトで画像の解像度を上げる—4DDiG File Repair
Photoshop以外でも、4DDiG File Repairを使うことで、誰でも簡単に解像度を上げたり、ボケた画像の修正が行えます。画像の修正は以下の手順で行います。
Windows向け
安全なダウンロード
macOS向け
安全なダウンロード
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4DDiG File Repairをインストールし、起動します。プログラムのインターフェイスで、「写真修復」タブの「写真を高画質化する」を選択し、右下にあるツールキットをインストールします。
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「写真の追加/ドラッグ」ボタンをクリックして、高画質化したい写真を追加します。
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AIモデルを選択し、解像度を調整した後、「プレビュー」ボタンをクリックすると、ソフトウェアが高画質化を開始します。高画質化処理が完了したら、プレビューで元の写真と高画質化された写真を比較します。
- 一般モデル:自然風景、建物、動物など、あらゆるイメージを向上させます。
- ノイズ除去モデル:夜景、室内写真、ノイズのある画像に適しています。
- AIポートレート専用モデル:顔写真のために特別に設計され、写真を自動的に美化し、細部を強化し、肌色を滑らかにすることができます。
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右下の「すべてのエクスポートする」をクリックすると、高画質化した写真がパソコンに保存されます。
パート3:Photoshopで画像の解像度を上げることに関するよくある質問
Photoshopで画像の解像度を上げることに関して初心者によくある質問をまとめました。
質問1:Photoshopで画像の拡大をすると画質が劣化してしまいますが、それを防ぐ方法はありますか?
Photoshopで画像の拡大による劣化を防ぐ方法は以下の2つです。
- 画像の解像度変更に際に「再サンプル」で「ディティール保持(拡大)」もしくは「ディティール保持2.0」にて処理を行う
- 劣化を防ぎたい画像レイヤーを右クリックし、「スマートオブジェクトに変換」を選択する
上記の2つの方法のいずれの場合でも、画像の拡大による劣化を防ぐことが可能です。
質問2:Photoshopで画像の解像度を上げた場合、印刷時の品質に影響することはありますか?
印刷する場合は、高解像度ほど画像が鮮明になります。例えば、72dpiの解像度で印刷するより350dpiの解像度で印刷した方が、明らかにくっきりとした鮮明な仕上がりになります。
さいごに
この記事では、Photoshopや4DDiG File Repairを使って画像の解像度を上げたり、ボケた画像の修正方法について解説しました。特に4DDiG File Repairは、複雑な操作が一切不要なので、画像の加工や処理をしたことがない初心者の方でも、直感的に操作ができます。
また、画像の解像度変更だけでなく、動画ファイルと同じように修正や加工が行えるため、非常におすすめの強力なツールですので、ぜひ導入を検討して下さい。
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