ファイルが壊れたことで、パソコンや外付けのストレージに保存していたファイルが突然開けなくなった!表示がおかしくなっている!という例は少なくありません。
今回は、なぜファイルが壊れてしまったかという原因と、破損したファイルの復元方法、ファイルが壊れる前の対策についてご紹介いたします。
今回ご紹介する復元方法は自分で簡単に試せるものなので、もし破損して修復を諦めていたファイルがあれば、是非お試しください。
Part 1: ファイルが破損してしまった原因
ファイルが壊れた原因として、主に次のことが考えられます。
- ファイルの保存中に、パソコンの予期せぬシャットダウンやクラッシュなどが発生した。
- ファイルを保存するストレージに不良セクタがある。
- パソコン、ストレージ、ファイルがウイルス感染している。
- Windows Updateなどの更新プログラムの適用時にエラーが発生した。
画像や動画、オフィス系ファイル(エクセル、ワード、パワポ)、zipファイルなど種類を問わず破損する可能性があります。次に示すファイル修復方法は、幅広く対応できるものなので、お試しください。
Part 2: 破損したファイルを修復する方法
ここでは、破損したファイルを修復する方法を5つご紹介します。
方法1. ソフトウェアで破損したファイルを修復
ここでご紹介するソフト4DDiG File Repairは、壊れた画像/動画の修復が可能です。
- 100%安全
- 破損した画像/動画を修復
- 通常なファイル形式(JPEG、JPG、MP4、MOV、MKVなど)に対応
- 一度にいくつかの画像/動画を修復できる
- パソコンやSDカードやUSBメモリー、HDDなどのデバイスから画像/動画を修復
ここでは、写真修復の操作方法について、具体的に説明いたします。
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4DDiG File Repairを無料ダウンロードして実行します。
写真修復を選択
インターフェイスに「写真修復」を選択して続行します。
修復する写真を追加
「追加」ボタンをタップして破損した写真を追加し、「修復開始」をクリックします。
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修復された写真の表示とエクスポート
修復された写真をプレビューして、指定した場所に保存できます。
方法2. ハードドライブのチェックを行うことで修復
ハードドライブのエラーをチェックすることで、壊れたファイルの修復が可能です。
エクスプローラーで壊れたファイルがあるドライブを右クリックして「プロパティ」を選択し、「ツール」タブにある「チェック」をクリックすることで、ドライブを修復し、破損したファイルも修復します。
方法3. CHKDSK/SFCコマンドで破損ファイルを修復
ハードドライブに不良セクタがある、またはファイルシステムの破損がある場合の対処法です。Windowsの「コマンドプロンプト」を使用して、CHKDSKコマンドによるファイルシステムの修復で破損ファイルを修復します。
- タスクバーの検索ボックスに「コマンドプロンプト」または「cmd」と入力し、「管理者として実行」をクリックすることで、管理者権限のコマンドプロンプトを起動させます。
- コマンド「chkdsk (破損ファイルのあるドライブの文字)/f /r /x」を入力して「Enter」を押します。
また、Windowsのシステムファイルチェッカー(SFCコマンド)という機能を使用すると、問題のあるシステムファイルを修復できます。管理者権限のコマンドプロンプトを起動させた後、コマンド「sfc/scannow」を入力して「Enter」を押します。
スキャン結果が出て、問題があれば自動的に修復が始まります。これには時間がかかります。修復が終了したら、PCを再起動します。
方法4. ファイルのフォーマットを変更することで修復
ファイルのフォーマット(拡張子)を変更すると、ファイルが開けなくなることがあります。元の拡張子か、互換性のあるフォーマットに変更しましょう。
方法5. オンラインツールで破損ファイルを修復
オンラインは、ソフトウェアでの破損ファイル修復とは異なり、ソフトのダウンロードやインストールが不要なので最も手軽な方法かもしれません。
注意点としては、ソフトより修復確率が劣るのと、オンライン修復ツールの中には、修復ファイルをダウンロードする際に料金が発生するか、ウォーターマークが付くものもあります。
1.無料のオンライン動画修復
ここでは、「Free Online Video Repair」というサイトをご紹介します。無料で動画修復が可能です。動画選択→自動修復→プレビュー&保存の3ステップです。

2.AvePDF
PDFファイルの修復に特化したサイトです。AvePDFもファイル選択→修復→修復ファイルのダウンロードと3ステップで修復可能です。
3.OnlineFile.Repair
OnlineFile.RepairはMS Office系のファイルやAdobe系のファイルなどに対応しているサイトです。日本語対応していませんが、ファイル選択→修復→修復ファイルのダウンロードと、簡単な操作で破損ファイルを修復できます。
Part 3: ファイルの破損を回避するヒント
ファイルは様々な原因で破損します。ファイルは壊れるものと考え、あらかじめバックアップするよう心がけましょう。複数バックアップ用ファイルを作成し、それぞれ別のドライブやフォルダに保存しましょう。
また、ハードドライブの不具合によってファイルが壊れた場合、他のファイルにも影響を及ぼす場合があります。また、データが上書きされていくと、元の復元したい状態でのファイル復元確率が下がります。問題のあるハードドライブの使用は停止し、できるだけ早くファイルの救出に努めましょう。
Part 4: まとめ
壊れたファイルの修復方法をご紹介しました。
ファイルは様々な理由で壊れます。まずはバックアップをとりましょう。万が一、ファイルが壊れたとしても、簡単に修復できる可能性があります。今回ご紹介した修復方法を是非試してみてください。