Windowsのパソコンは、ストレージがCドライブとDドライブに分けられているのが一般的です。それぞれ機能やサイズ、速度などに違いがあり、使い分けられています。違いを理解しておかないとディスク領域が不足しパソコンが正常に動作しなくなるケースもあるため注意しましょう。本記事ではCドライブとDドライブについて、特徴や役割の違いを詳しく解説します。
CドライブとDドライブとは
CドライブとDドライブの特徴や役割をそれぞれ紹介します。
Cドライブの特徴と役割
CドライブとはWindowsの動作に必要なシステムファイルがインストールされているストレージです。CドライブにはWindowsなどOSがインストールされ、システムファイルやアプリケーション、ユーザーデータなども保存されています。パソコンのさまざまな機能を利用するのに必要な各種ファイルが保存されているのがCドライブです。
また、Cドライブはパソコンを動作させるのに必要なキャッシュデータや一時ファイルの保存先とされているケースが多いです。そのため、Cドライブに一定以上の空き容量がないとパソコンの動作は不安定になります。
CドライブはOSを起動させ、各種機能を利用し、システムやパフォーマンスを安定させるなど多くの役割を果たす重要な存在です。
Dドライブの特徴と役割
Dドライブは、Cドライブの次に割り当てられた内蔵ストレージです。パソコンを使うのに必ずしもDドライブを用意する必要はありません。Dドライブがなく、Cドライブしか設定されていないパソコンは珍しくないです。
Dドライブはデータの保存場所やバックアップデータの保存先として利用されます。パソコンのデータ復元や初期化を行っても、Dドライブのデータは影響を受けません。
CドライブとDドライブの違い
CドライブとDドライブの違いを表にまとめると以下の通りです。
- 機能
- サイズ
- 速度
- Cドライブ
- OSや各種ソフトウェアの保存先
各種ファイルの読み込みやキャッシュデータの保存など - 最低でも100GBから150GBの容量が必要
- 頻繁にファイルの読み込みや書き込みが行われるため、速度が遅くなりやすい
- Dドライブ
- データのバックアップ
Cドライブの容量不足を解決 - 100GB~1TB程度が一般的
- データの読み込み・書き込みの頻度が低いため速度が速い
CドライブはOSや各種ソフトウェアの保存先として使用されます。システムファイルやアプリケーションなどを読み込み、キャッシュデータを保存するなど、パソコンを正常に安定して動作させる役割を果たすのがCドライブです。
Dドライブは主にデータのバックアップ先として利用されます。また、Cドライブの容量不足を解消するために、重要度の低いデータの保存先としてDドライブが使われることが多いです。
Cドライブは100GBから150GB程度のサイズが最低でも必要になります。Dドライブはサイズの制約がなく、100GBから1TB以上まで幅広いです。
Cドライブは頻繁にファイルの読み込み・書き込みが行われるため、アクセス速度は遅くなります。Dドライブはデータの読み込み・書き込みの頻度が低いため、速度は速くなりやすいです。
ドライブの使い分けについて
CドライブとDドライブの使い分け方について紹介します。
Cドライブの使い方
Cドライブはパソコンを購入した時点でOSやアプリケーションのインストール先となっています。十分な容量があるならば、アプリケーションのインストール先はCドライブのままで問題ありません。特別な設定をしなくても各種アプリは標準でCドライブにインストールされます。
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デスクトップアイコンのPCをクリックし、「デバイスとドライブ」のタブからWindows(C:)を右クリックして「プロパティ」を選ぶと、Cドライブのプロパティが表示されます。
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Cドライブの使用領域と空き領域が表示されるため、十分な空き容量が確保されているか確認しましょう。一般的には全容量のうち10~20%の空き容量があると良いとされています。
Dドライブの使い方
個人データや重要度の低いデータはDドライブへの保存をおすすめします。パソコンのリカバリを行うとCドライブのデータは失われるからです。以下にアプリなどの規定の保存先の変更の仕方を紹介します。
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スタートボタンをクリックして「設定」のアイコンをクリックすればPC設定の画面が開きます。「システム」から「記憶域」を選びましょう。
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「記憶域」のページの下にある「新しいコンテンツの保存先を変更する」をクリックすれば、アプリやドキュメントなどの保存先の変更が可能です。
アプリやドキュメント、音楽などファイルの種類ごとに規定の保存先を変更できます。必要に応じて最適なファイルの保存先を設定しておきましょう。
CドライブやDドライブのデータが消えてしまった時の対処法
CドライブやDドライブのデータが消えた場合は、データ復元ソフトにより復元できる可能性があります。
データ復元ソフトの中でもおすすめは「Tenorshare 4DDiG」です。あらゆるデータ形式に対応したソフトで、高い精度で指定したファイルの復元を行います。無料でも充実した機能が搭載されており、有料の製品版の場合は起動できないシステムの復元などにまで対応可能です。
Tenorshare 4DDiG を起動し、削除したファイルが存在するCドライブまたはDドライブを選択し、スキャンします。
しばらく待つと、ローカルドライブから消してしまったファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、音楽、ドキュメントなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。
復元したいファイルを選択し、保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
注意:
保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
CドライブとDドライブの違いに関するFAQ
CドライブとDドライブの違いについてよくある質問に回答します。
CドライブとDドライブ、データを保存するにはどっちがいい?
システムやアプリ関連のデータはCドライブに保存するのをおすすめします。個人データはDドライブに保存しておけば、Cドライブの空き容量を確保できます。
また、パソコンを初期化してもDドライブのデータは影響しません。個人データをDドライブに移しておくと、万が一のトラブルでも個人データを残しやすくなります。
Cドライブに保存しない方がいいのはなぜ?
個人データはCドライブに保存せずに別のストレージに保存するべきとされています。Cドライブにはシステムに影響を及ぼす大事なデータが保存されているからです。システムの安定性を高めるには、個人データはDドライブに保存するのが推奨されています。
Cドライブ 容量ないとどうなる?
Cドライブのディスク容量は限られており、多くの個人データを保存すると容量が不足しやすいです。空き容量が不足すると、キャッシュデータの保存に影響が生じ、パソコンの動作が重くなります。容量がまったく足りない場合はパソコンが正常に動作せずにフリーズすることもあるため、十分な空き容量を確保しましょう。
まとめ
Cドライブとは主にシステムファイルやキャッシュファイルなどを保存するのに使われます。一方、Dドライブは個人データやバックアップ用の利用が推奨されるドライブです。Cドライブの空き容量を増やすのが重要になるため、重要性の低いデータはDドライブに移しましょう。
CドライブやDドライブのデータが消えた時にはデータ復元ソフトの「Tenorshare 4DDiG」がおすすめです。「4DDiG」によって大事なデータを復元できます。
違いを理解した上でCドライブ・Dドライブを使い分ければ、トラブルなく快適にパソコンを利用できるでしょう。