インフォスティーラーとは?感染経路と確認方法を解説!

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カテゴリ:Windows修正|更新日:2026-06-25 14:54:30

ある日突然、使い慣れたSNSアカウントにログインできなくなったり、身に覚えのない場所からの不正アクセス通知が届いたりした経験はありませんか?その背後に潜んでいる可能性があるのが、インフォスティーラー(Infostealer)と呼ばれる情報窃取型マルウェアです。

近年、インフォスティーラーによる被害は国内外で急増しています。2025年に入ってからは、証券口座のIDやパスワードが盗まれ、不正な取引が行われる事例が相次いでいます。個人だけでなく企業にとっても無視できない脅威となっているインフォスティーラーについて、その仕組みや感染経路の確認方法、そして感染が判明した場合の対処法まで、本記事で詳しく解説します。

インフォスティーラー

インフォスティーラー(Infostealer)とは?

インフォスティーラー(Infostealer)とは、感染したデバイスから情報を窃取することを目的とした情報窃取型マルウェアです。英語の「Information(情報)」と「Stealer(盗む者)」を組み合わせた名前が示すように、このマルウェアの唯一の目的は、感染端末に保存された価値ある情報を静かに盗み出すことにあります。

インフォスティーラーは、感染後すぐに情報窃取を開始し、収集したデータを攻撃者のサーバーに送信します。その後、窃取した情報はダークウェブなどで売買されたり、不正アクセスや金融詐欺に直接利用されたりします。特に恐ろしいのは、感染しても画面上に何も表示されないため、被害者が長期間にわたって感染の事実に気づかないケースが非常に多い点です。

インフォスティーラーの仕組みを示す図解

他のマルウェアとの違い

インフォスティーラーは他のマルウェアと比較すると、その目的と動作の「静けさ」に最大の特徴があります。代表的なマルウェアと比較してみましょう。

マルウェアの種類 主な目的 感染後の症状 発見のしやすさ
インフォスティーラー 情報の静かな窃取 ほぼ無症状 非常に困難
ランサムウェア データ暗号化・身代金要求 画面ロック・ファイル使用不能 すぐに判明
トロイの木馬 内部ネットワークへの侵入 遅延・パフォーマンス低下 比較的わかりやすい
スパイウェア ユーザー操作の監視 動作が重くなる場合あり やや困難

ランサムウェアが感染すると画面がロックされるなど、被害がすぐに表面化するのに対して、インフォスティーラーはバックグラウンドで密かに動作します。一切の破壊や脅迫を行わず、端末内のデータを収集して外部サーバーへ送信するだけなので、セキュリティ対策の目をかいくぐって長期間潜伏し続けることができます。この「潜行性の高さ」が、被害の発見を遅らせ、より深刻な二次被害を引き起こす最大の要因となっています。

インフォスティーラーに感染すると盗まれる情報リスト

インフォスティーラーが狙う情報は多岐にわたります。ブラウザに保存された情報だけでなく、端末全体のデータが標的となります。主に盗まれる情報の種類を以下にまとめました。

  • ①ブラウザの認証情報:Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザに保存されたIDとパスワード。SNS、ネットバンキング、クラウドサービスなど多数のアカウント情報が一括で盗まれます。
  • ②Cookieとセッション情報:ログイン状態を維持するCookieが盗まれると、IDやパスワードを入力しなくてもアカウントを乗っ取られる「セッションハイジャック」が可能になります。二段階認証すら突破されるケースもあります。
  • ③クレジットカード情報:ブラウザの自動入力機能に保存されたカード番号、有効期限、セキュリティコードなどが窃取されます。
  • ④暗号資産ウォレット情報:仮想通貨ウォレットのキーや復元フレーズが盗まれると、保有する暗号資産が即座に引き出されてしまいます。
  • ⑤VPN・リモートアクセス認証情報:企業ネットワークへ接続するためのVPNアカウント情報が盗まれると、攻撃者が正規の従業員になりすまして社内ネットワークに侵入できます。
  • ⑥キーログ(キーボード入力履歴):キーロガー機能を備えたインフォスティーラーは、被害者が入力するすべてのキー操作を記録します。
  • ⑦スクリーンショット:定期的に画面を撮影し、入力中のパスワードや機密情報を視覚的に盗み出します。
  • ⑧クリップボードの内容:コピーペーストしたパスワードや暗号資産のウォレットアドレスなどを監視・窃取します。
  • ⑨システム情報:IPアドレス、OSの種類・バージョン、インストール済みソフトウェアの一覧など、さらなる攻撃の足がかりとなる情報も収集されます。

インフォスティーラーの代表的な感染経路

インフォスティーラーの感染経路は巧妙かつ多岐にわたります。日常的なインターネット利用の中に罠が仕掛けられており、特別な操作をしなくても感染してしまうケースがあります。

感染経路1:フィッシングメール

実在する企業や公的機関を装ったメールに悪意のある添付ファイルやURLが含まれており、開封・クリックするだけでインフォスティーラーがインストールされます。現在も最も一般的な感染経路の一つです。

感染経路2:マルバタイジング(悪意ある広告)

正規のWebサイトに表示される広告バナーに悪意のあるコードが埋め込まれており、広告を閲覧するだけで感染するケースがあります。OBS StudioやNotepad++など人気ソフトを装った偽の広告がGoogle検索の上位に表示された事例も報告されています。

感染経路3:海賊版ソフトウェアとゲームチートツール

有料ソフトウェアの無料版や、ゲームのチートツール・MODなどを非公式サイトからダウンロードした際に感染します。ユーザーの「無料で使いたい」「有利にゲームを進めたい」という心理を悪用した手口です。

感染経路4:偽のWebサイト・偽CAPTCHA(ClickFix)

正規サイトそっくりの偽サイトや、偽のCAPTCHA(「ロボットではない」確認画面)を表示してユーザーに特定の操作をさせる「ClickFix」と呼ばれる手法が近年急増しています。ユーザーが指示通りに操作するだけでマルウェアが実行されてしまいます。

感染経路5:悪意のあるブラウザ拡張機能

便利なツールや拡張機能を装ってインストールさせる手口も確認されています。過去にはGoogle Driveになりすました拡張機能がブラウザの履歴・クリップボード・保存データへのアクセス権を取得した事例も報告されています。

インフォスティーラーに感染しているかの確認方法

インフォスティーラーは設計上、ユーザーに気づかれないように動作するため、感染しているかどうかを自力で確認することは容易ではありません。しかし、以下の方法を組み合わせることで、感染の可能性を把握することができます。

方法1:セキュリティソフトによるフルスキャン

感染の有無を確認する最も基本的な方法は、セキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)を使ったフルスキャンです。Windows Defender、ESET、Kaspersky、Malwarebytesなど信頼性の高いセキュリティソフトを使用し、端末全体を対象としたフルスキャンを実施しましょう。

方法2:不審な挙動・兆候の確認

以下のような兆候がある場合、すでに情報が抜き取られている可能性があります。

  • 身に覚えのないログイン通知(普段使わない環境からのアクセス)が届く
  • SNSやメールアカウントで、自分が送信していないメッセージが勝手に送られている
  • クレジットカードやオンラインバンキングで身に覚えのない不正利用の履歴がある

方法3:専門家によるフォレンジック調査

企業や組織の場合、セキュリティソフトだけでは完全に潜伏したマルウェアの痕跡を見つけられないことがあります。その場合は、サイバーセキュリティの専門業者に依頼し、ログやシステムの詳細を分析する「フォレンジック調査」を行うのが最も確実です。

インフォスティーラー感染が判明した場合の対処法

もしインフォ スティーラーの検出や、感染の事実が判明した場合は、ただちに以下の手順で対処を行ってください。

端末のネットワーク遮断

感染が疑われると判断したら、まず最初にすべきことはネットワークからの切断です。Wi-FiやLANケーブルを即座に外し、インフォスティーラーによるデータ送信を止めることが最優先です。

  • Wi-Fiをオフにする、またはWi-Fiルーターの電源を切る

  • 有線接続の場合はLANケーブルを物理的に抜く

  • モバイルデータ通信も無効化する(スマートフォンの場合)

  • Bluetoothも無効にして外部との通信経路をすべて遮断する

マルウェアの検出と駆除

ネットワークを遮断した後、セキュリティソフトを使ってインフォスティーラーの検出と駆除を行います。

  • 信頼できるセキュリティソフト(Windows Defender、ESET、Kaspersky、Malwarebytesなど)でフルスキャンを実行する

  • 検出されたマルウェアを隔離・削除する

  • スキャンが完了したら、OS・アプリケーションを最新バージョンにアップデートする

  • 必要に応じて、OSの再インストールやシステムの初期化を検討する(最も確実な方法ですが、データのバックアップが必要です)

認証情報の一括変更

インフォスティーラーが駆除できたら、ブラウザに保存していたすべてのWebサービス(Google、SNS、ECサイト、社内システムなど)のパスワードを速やかに変更してください。この際、変更作業は感染した端末ではなく、安全な別のデバイスから行うようにしましょう。また、今後の対策として多要素認証(MFA)を有効にすることを強く推奨します。

重要サービスの被害確認

認証情報の変更と並行して、各サービスでの被害状況を確認し、必要に応じて関係機関に連絡します。

  • 金融機関(銀行・証券会社・カード会社)へ連絡し、不正取引の有無を確認・被害申告を行う
  • アクセスログやログイン履歴を確認し、身に覚えのないアクセスを記録しておく
  • 被害が確認された場合は、警察(サイバー犯罪相談窓口)への被害届提出を検討する
  • 企業内で感染が発生した場合は、情報システム部門・経営層へ速やかにエスカレーションする

インフォスティーラー感染後のデータ復元

インフォスティーラーへの対処として端末の初期化やOSの再インストールを行った場合、保存していたファイルやデータが消えてしまうことがあります。また、マルウェアの活動によって大切なファイルが破損・削除されてしまうケースも少なくありません。そのような場合に頼りになるのが、専門のデータ復元ソフトです。

Tenorshare 4DDiGは、Windows・Macの両方に対応したプロフェッショナルなデータ復元ソフトです。インフォスティーラー感染後の端末初期化や、マルウェアによるファイル削除・破損に対応しており、大切なデータを取り戻す際に非常に有効なツールです。

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安全なダウンロード

  • Tenorshare 4DDiG を起動し、削除したファイルが存在するハードディスクやパーティションを選択し、スキャンします。

    ハードディスクをスキャン
  • しばらく待つと、消してしまったファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ムービー、オーディオ、音楽、ドキュメントなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。

    ファイルをプレビュー
  • 復元したいファイルを選択し、保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。

    ファイルを復元
注意:

※データの上書きを防ぐため、元の保存場所とは異なるドライブや、OneDrive・Googleドライブなどのクラウドストレージを保存先に選ぶことを推奨します。

よくある質問

インフォスティーラーはどこから感染するのでしょうか?

主な感染経路は、偽の宅配業者や金融機関を装ったフィッシングメール、検索エンジンに紛れ込んだ偽の広告サイト、動画やゲームの海賊版(クラック)ソフト、ブラウザの非公式な拡張機能などです。近年では、Webサイト閲覧中に「ロボットではない証明」を求める偽のCAPTCHA画面を操作させて感染させる手口も増えています。

インフォスティーラーはスマホに感染する?

はい、PC(WindowsやMac)だけでなく、AndroidやiOSといったスマートフォンをターゲットにしたインフォスティーラーも存在します。スマホ向けの不正なアプリ(野良アプリ)をインストールしたり、SMS(ショートメッセージ)に記載された怪しいリンクを踏んだりすることで感染する事例が報告されています。

サイトを見ただけで個人情報は漏れますか?

一般的なWebサイトを閲覧しただけで、ブラウザ内のパスワードやクレジットカード情報がすべて盗まれるケースは稀です。しかし、改ざんされたサイトにアクセスした際にブラウザやOSの脆弱性を突かれて自動でマルウェアをダウンロードさせられたり(ドライブバイダウンロード)、偽のエラー表示に従ってファイルを実行させられたりした場合は、情報が漏洩するリスクが発生します。

まとめ

本記事では、インフォスティーラーの仕組みと感染経路、感染しているかどうかの確認方法、そして感染が判明した場合の対処法について解説しました。

インフォスティーラーは、ユーザーの目に見えないバックグラウンドで大切なID・パスワード、金銭に関わる認証情報を盗み出す非常に危険なマルウェアです。被害を防ぐためには、日頃から不審なメールや偽の広告、海賊版ソフトを避け、最新のセキュリティソフトによる定期的なチェックを行うことが極めて重要です。

もしインフォスティーラーへの対処やシステムのクリーンアップ中に、大切な写真や仕事のドキュメントといったデータが消えてしまった場合は、慌てずに「Tenorshare 4DDiG」をお試しください。強力なスキャン機能により、失われたデータを安全かつ迅速に復元し、トラブルからの確実な復旧をサポートしてくれます。

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原田 凪沙 (編集者)

データ回復、Windows および Mac 関連の問題に関する執筆を専門としており、多くの人々にコンピュータの問題に対する効果的な解決策を提供してきました。

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