「画像から文字を読み取れたら便利だな」と感じたことはありませんか?例えば、撮影した会議資料をテキスト化して編集したい時や、手書きのメモをデジタル化したい時、外国語の看板を翻訳したい時など、多様なシーンで活用できます。
本記事では、無料で使える高精度OCRサイト&アプリを8つ厳選し、スマホやPCで簡単に使えるものばかりをご紹介します。使い方もわかりやすく説明しているので、初めての方にもおすすめです。
画像から文字を読み取る仕組みとは?
画像に含まれる印刷文字や手書き文字をOCR(Optical Character Recognition)技術でテキスト化する処理です。スキャナーやスマホ撮影、PDFなど、さまざまな形式のデータをテキストに変換できるため、資料整理や翻訳、検索性の向上に役立ちます。
文字を読み取ってテキスト化するメリット
以下では、代表的なメリットを3つに分けてご紹介します。
メモ代わり・資料整理に便利
講演スライドや会議メモを撮影し、そのままテキスト化すれば編集・共有も簡単に。紙資料もデジタル化でき、探しやすさが格段に向上します。
翻訳・コピーも簡単に
外国語のポスターや書類の文字を抽出して翻訳ツールにかければ、理解がスムーズに。テキストをそのままコピーできるのも便利です。
手入力不要で作業効率アップ
大量の文字を打ち直す手間が省け、入力ミスも防げます。ビジネスシーンでも効率的に使えます。
画像から文字を読み取るサイト選びのポイント
OCRサイトやアプリを選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
- 認識精度の高さ:特に手書き文字や複雑なレイアウトの場合は、高精度のエンジンを搭載したものを選びましょう。
- 対応言語の豊富さ:日本語だけでなく英語や中国語など、利用したい言語に対応しているか確認します。
- 対応ファイル形式:JPEG、PNG、PDFなど、使用する画像形式に対応しているかを確認しましょう。
- 使いやすさ:直感的な操作性や、結果の編集機能があるかも重要な判断基準です。
- セキュリティ:機密文書を扱う場合は、データの暗号化や削除ポリシーを確認することが必要です。
画質向上で画像から文字を読み取る精度をアップする方法
OCRの精度を向上させるためには、元画像の品質が重要です。AIを活用した画像修復・高解像度化ツールで、古い写真や低解像度の画像を鮮明にし、文字認識の精度を大幅に向上させることができます。
特に、古い書類をスキャンした画像やスマートフォンで撮影した不鮮明な写真は、このツールで前処理することで、後続のOCR処理での認識率が大幅に改善されます。
-
4DDiG File Repairを起動し、左側メニューの「AI高画質化」タブをクリックします。次に「写真高画質化」を選択し、「今すぐ開始」をクリックします。
-
「写真を追加する」ボタンから、文字を読み取りたい画像を選択します。
-
AIモデルと解像度を設定したら、「今すぐ高画質化」をクリックすると処理が始まります。完了後は、プレビューで画質の違いを確認できます。
-
高画質化された画像は、文字の輪郭がよりはっきりし、OCRでの読み取り精度向上が期待できます。右下の「エクスポート」で保存できます。
画像から文字を読み取るおすすめサイト&アプリ8選【無料・高精度】
無料で使えて精度が高いものを探している方のために、おすすめのサイトとアプリを8つまとめました。用途に合わせてぜひ活用してみてください。
Card Scanner:ブロブ画像の文字も高精度認識

AIによる文字認識技術を活用し、特に背景が複雑な画像(ブロブ画像)や低解像度の名刺・手書きメモなどでも正確に文字を抽出できるのが大きな特徴です。斜めに撮影された画像や、文字の一部が隠れているような場合でも比較的高い精度で文字を識別可能です。名刺管理アプリなどに組み込まれており、連絡先データを自動でデジタル化する用途にも活用されています。
アプリをダウンロードし、カメラで名刺を撮影
自動で文字認識が開始され、数秒で結果が表示
認識結果を確認し、必要に応じて修正
連絡先アプリやCRMシステムに直接登録
Image To Text:高精度AIで迅速に文字抽出、一クリック形式

高精度AIモデルが搭載されており、画像をアップロードするだけで数秒以内に文字を抽出してくれます。OCR精度が高く、明るさ・コントラストが均一でない画像でも自動補正機能により読み取り可能。ワンクリック操作で完結するUIが魅力で、PC操作に不慣れな方にも扱いやすいシンプルな設計です。
ブラウザでImage To Textのサイトにアクセス
画像ファイルをドラッグ&ドロップまたはアップロード
認識言語を選択し、「Extract Text」をクリック
認識結果をコピーまたはダウンロード
文字起こしさん:画像、音声、動画も対応の日本語&多言語OCR

画像だけでなく、音声ファイル(MP3など)や動画(MP4など)にも対応した文字起こしツールです。AI音声認識とOCRを組み合わせることで、マルチメディアコンテンツをテキスト化することができます。日本語以外にも、英語・韓国語・中国語など多言語に対応しており、翻訳や字幕生成など、コンテンツ制作・編集の現場で活躍します。
文字起こしさんのサイトにアクセス
ファイルをアップロード(画像、音声、動画)
処理開始(数分で完了)
結果をテキストファイルとしてダウンロード
Google ドライブ:Google純正、PDF・画像(PNG/JPG等)をテキスト化可能

GoogleドライブにアップロードされたPDFファイルや画像(JPG・PNG)を、Googleドキュメントで開くことで自動的にOCR処理が行われます。段組みや画像の挿入がある場合でも比較的正確にレイアウトを保ったままテキスト化可能。Googleアカウントさえあれば無料で使用でき、クラウド上での共有や編集も容易です。教育・ビジネス問わず幅広い用途に対応。
Googleドライブに画像またはPDFをアップロード
ファイルを右クリックし、「アプリで開く」→「Googleドキュメント」を選択
自動的にOCR処理が実行され、編集可能なドキュメントが作成
必要に応じて結果を編集・保存
OnlineOCR.net:登録不要、PDF・画像に対応した無料OCR

登録不要・完全無料で使用可能なオンラインOCRサービス。PDFや画像ファイル(JPG、PNG、BMPなど)をアップロードし、Word、Excel、TXTなどの形式で出力できます。インストール不要でブラウザからすぐ使えるため、出先や社内のPCで一時的に使いたい場合にも便利。ただし、ファイルサイズ制限(最大15MB程度)やページ数制限があります。
OnlineOCR.netのサイトにアクセス
ファイルをアップロード(最大15MB)
入力言語と出力形式を選択
「Convert」をクリックして処理開始
結果をダウンロード
Adobe Acrobat OCR機能:業務レベルの高精度PDF文字起こし対応
Adobe Acrobat Proに内蔵されたOCR機能は、企業・業務用としても使えるレベルの高精度認識を提供します。スキャンした契約書や技術資料、レイアウトが複雑な帳票などでも、文字情報を正確に抽出可能。さらにOCR後にそのまま編集可能なPDFに変換できるため、編集・保存・再配布まで一括で処理できるのが特長です。手書き文字や多言語の識別にも対応しています。
Adobe Acrobat ProでPDFを開く
「ツール」→「テキスト認識」を選択
「このファイル内」をクリック
認識設定を調整し、実行
結果を確認・編集
Microsoft OneNote:ノートアプリ内で画像から文字をコピー&貼り付け可能
Microsoftが提供するノートアプリで、画像を貼り付けた後、右クリックで「画像からテキストをコピー」機能を利用可能。画像に含まれるテキストをすぐに取り出して別のノートやWord文書に貼り付けることができます。教育現場・授業ノートや会議記録の整理に役立ち、Office製品との親和性が高いため、すでにMicrosoft 365を導入しているユーザーにおすすめです。
OneNoteで新しいページを作成
画像を挿入(カメラで撮影または既存画像)
画像を右クリックし、「画像からテキストをコピー」を選択
認識されたテキストがクリップボードにコピー
任意の場所に貼り付け
まとめ
画像から文字を抽出してテキスト化することで、情報活用や作業効率が格段にアップします。さらに、4DDiG File Repairで画像を高画質化するとOCRの精度も向上し、より正確なテキスト化が可能です。ぜひ自分の用途に合ったOCRツールを選び、日常業務や学習、情報整理に役立ててください。