JPEG(ジェイペグ)ファイルは、最も広く使われている画像のファイル形式のひとつです。画像の拡張子としても日常的に目にします。しかし、「JPGとはなに?」「PNGやPDFとは何が違うの?」といった疑問にはっきりと答えられない人もいらっしゃるでしょう。そこで本記事では、JPEGの特徴やメリット、他のファイル形式との違いを詳しく解説。また、JPEGファイルを誤って削除してしまったJPEG画像を復元する方法についても紹介します。
JPEGファイルとは
JPEGは画像のファイルの形式の一つです。画像の標準化を行っている国際的な組織「Joint Photographic Experts Group」により規格化されました。JPEGの特徴、メリット、主な用途は以下の通りです。
1.JPEGの特徴
JPEGの特徴をまとめると以下の通りです。
- 不可逆圧縮: 人の目には気になりにくいように画質を劣化させファイルサイズを大幅に小さくする
- フルカラー: 1677万色の表現が可能
- 汎用性: ほぼすべてのデバイスや画像ソフトで対応
2.JPEGのメリット
JPEGには、次のような利点があります。
ファイルサイズが小さく、保存や共有がしやすい
圧縮の度合いを調整でき、見た目とサイズのバランスがとりやすい
ほとんどのデバイスやアプリで開けるため互換性が高い
3.JPEGの主な用途
JPEGは主に以下のような用途で利用されます。
デジタル写真の保存(スマホ・デジカメ)
ウェブサイトの画像表示(SNSやブログ)
印刷・DTP
一般的な写真を編集・保存・共有するときに、JPEGが広く使われていると考えてよいでしょう。
4.JPG、PDF、PNGとの違い
画像のファイル形式にはJPEP以外にもPDFやPNGなども用いられます。またJPGというファイル拡張子も見かけることがあります。ここでは、これらのファイル形式の違いを解説しましょう。
JPEGとJPGは同じファイル形式です。古いシステムでは拡張子が3文字以内という制限があったため、JPEGを省略してJPGが使われていました。現在では4文字の拡張子も問題なく使用できますが、当時の名残としてJPEGとJPGの表記が混在しています。表記の違いがあるだけで、両者は同じファイル形式を意味します。
JPEGとほかの画像ファイル形式の違い
JPEGとPDFの違いや、PNGとの違いをまとめると以下の通りです。
- ファイル形式
- メリット
- デメリット
- 主な用途
- JPEG(JPG)
- 高圧縮でファイルサイズが小さい
- 非可逆圧縮で画質が劣化
- 写真、Web画像
- PNG
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画質が劣化しない
透明背景に対応
- ファイルサイズが大きくなりがち
- ロゴ、アイコン、スクリーンショット
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文字と画像を表示
マルチページ対応
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画像としては編集しにくい
ファイルサイズが大きくなりがち
- 文書、電子書籍
JPEGファイルを開く方法
JPEGファイルは、多くのデバイスやアプリで表示できます。たとえば、パソコンやスマートフォンで開く方法は以下の通りです。
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Windows・Mac: 標準のフォトビューアーやプレビューアプリで閲覧可能
スマートフォン(iOS・Android): ギャラリーアプリで開く
ファイルを、パソコンではダブルクリック、スマホであればタップすれば通常は自動で開けます。またはアプリからファイルを指定するか、アプリにドラッグアンドドロップしても開けるでしょう。それでもJPEGファイルが開けない場合は、ファイルの破損や拡張子の変更が原因の可能性があります。
削除/消えたJPEG画像を復元する方法
JPEGファイルを誤って削除してしまいバックアップもない場合でも、データ復元ソフトを利用すれば復元できる可能性があります。ただし、ファイルを保存していたストレージにデータを書き込むと復元率が下がってしまうので、早めに対処しましょう。
方法:データ復元ソフトで画像を復元する
データ復元ソフトの中でもおすすめなのが「Tenorshare 4DDiG」です。「Tenorshare 4DDiG」は対応するファイル形式が2,000種類以上もあり、もちろんJPEGファイルも復元できます。初心者でも使いやすく、スキャンも高速で大容量のストレージでも素早く目当てのファイルを見つけてくれます。しかもダウンロードは無料です。
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Tenorshare 4DDiG を起動し、削除したJPEGファイルが存在するハードディスクやパーティションを選択し、スキャンします。
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しばらく待つと、消してしまったファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ムービー、オーディオ、音楽、ドキュメントなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。
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復元したい画像を選択し、保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
注意:
保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
【豆知識】JPEG画像をPDFに変換する方法
JPEGファイルが大量にあると、整理や閲覧に手間がかかってしまうため、管理しやすいようにPDFに変換したい場合があります。JPEGファイルのPDFへの変換方法にはさまざまなものがありますが、Windowsであれば標準で備わっている「Microsoft Print to PDF」を利用するのが簡単です。具体的なPDFファイルの作り方は次の通りです。
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PDFに変換したいJPEGファイルをまとめて選択し、右クリックのメニュー「その他のオプションを確認」の「印刷」を選びます。
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プリンターで「Microsoft Print to PDF」を選択し、用紙サイズや品質などの変換方法を選んで「印刷」ボタンを押します。
まとめ
JPEGは、デジタル画像の保存によく利用されるファイル形式です。画質が劣化しますが、ファイルサイズが小さくしやすく、互換性が高い点が大きなメリットです。そのメリットを生かし、PNGやPDFといった画像の保存に使われるほかのファイル形式と使い分ければ、より効率的に画像を管理できるでしょう。また、もしJPEG画像を誤って削除してしまった場合でも、データ復元ソフト「Tenorshare 4DDiG」によりファイルを取り戻せる可能性があります。
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