AutoCADのバックアップ復元完全ガイド:失われたデータを取り戻す方法

保存せずに閉じたデータや自動保存およびバックアップファイルを使った復元手順から、データ復元ソフトTenorshare 4DDiGによる高度な復元までカバー。

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カテゴリ:ファイル拡張子|更新日:2025-08-20 15:27:41

壊れるはずのない設計、失われないはずのアイディア──でも現実のPC世界は非情です。再起動や保存せずに閉じた時など、突然にAutoCADの図面が消え去ってしまうことがあります。その瞬間、絶望に沈むかどうかは、事前の知識と備えにかかっています。

この記事では、「自分の図面を守り抜く」視点から、AutoCADのバックアップ保存位置、復元手順、不測の事態に役立つ応急策、さらにTenorshare 4DDiGという"最後の砦"までをご紹介します。

AutoCADのバックアップファイルの保存先はどこ?

AutoCADは「設計者の頭脳」を表現するパワーツール。けれど、本物の"安全ネット"は.bakと.sv$の拡張子を持ったファイルたちです。消えたデータも、実はあなたのパソコンのどこかでひっそりと息を潜めています。

  • .bak(バックアップファイル)
    保存のたびに産まれるDWGの影武者で、その居場所はオリジナルDWGファイルと同じフォルダです。設計図が消えたその日、フォルダの片隅に「.bak」と書かれたファイルを見逃してはいけません。
  • .sv$(自動保存ファイル)
    これは数分ごとに生成される"予備の分身"です。ローカルアプリのTempフォルダや、設定によって変わる"隠しエリア"に、SV$ファイルが蓄積されます。
  • 一時ファイル(.ac$等)
    予期せぬシャットダウンやクラッシュの際、Windowsの「%temp%」内に一時ファイルとして身を隠しています。見つけにくいですが、これは消えた図面の亡霊のようなものです。

AutoCADのバックアップファイルを復元する方法

代表的なファイルを使って消えたAutoCADデータを復元する具体的な4つの方法をご紹介します。

方法1.Windowsのバックアップファイル(.BAK)から復元する

この手順は設計士の基本技です。

  • 図面のフォルダを開き、.bakファイルを発見。

  • 該当ファイルを右クリック「名前の変更」を選択。

  • 拡張子を.dwgに変更(例:drawing01.bak → drawing01.dwg)。

  • 新たなDWGファイルをAutoCADで開き、内容をチェック。

    BAKファイルをDWGに変更

方法2.自動保存ファイル(.SV$)から復元する

異常終了時にだけ現れる、自動で生成されるファイルです。

  • メニューから「オプション」>「ファイル」タブ>「自動保存ファイルの場所」を確認。

  • 表示されたフォルダにアクセスし、.sv$ファイルを探す。

  • ファイルの拡張子を「.dwg」に変更。

  • 変換後のファイルをAutoCADで開き、内容をチェック。

    自動保存ファイルから復元

方法3.図面修復管理機能を使用する

ファイル破損、動作不良......そんな困った事態の"修復命令"です。

  • コマンドラインに「RECOVER」と打ち込む。

  • 復元したいdwgファイルを選択。

  • AutoCAD側で図面の整合性チェック、エラー部分を修復。

  • 修復されたデータを新規保存。

    図面修復管理機能

方法4.一時ファイルから復元する

自動保存もバックアップもない......そんな時の希望の光が一時ファイルです。

  • Windowsエクスプローラーで「%temp%」を検索。

  • 出現する多数のファイルから、.sv$や.ac$拡張子を持つものをひたすら探索。

  • 見つけたら拡張子を「.dwg」に書き換え。

  • AutoCADで開き、内容をチェック。

AutoCADのバックアップが無い場合の復元方法

たとえバックアップファイルが存在しない場合でも、専門のデータ復元ソフトを活用することで失われた図面を復元できる可能性があります。

とくにおすすめなのが「Tenorshare 4DDiG」です。このソフトは直感的な操作で高速スキャンを行い、誤って削除したファイルやドライブの不具合によるデータ損失から2000種類以上の形式のファイルを復元します。

4DDiGの主な利点

  • AutoCADのDWGファイルも対応しており、安全かつ確実にデータ復元が可能
  • クイックスキャンとディープスキャンの両方に対応
  • 写真・動画の修復機能も搭載
  • 中断・再開機能により大容量データの復元も効率的
  • 初心者でも扱いやすい設計

このソフトを用いた復元手順は次のとおりです。

dwgファイルを復元

安全なダウンロード

dwgファイルを復元

安全なダウンロード

  • Tenorshare 4DDiG を起動し、AutoCADで消えたファイルが存在するハードディスクやパーティションを選択し、スキャンします。

    ハードディスクをスキャン
  • しばらく待つと、消してしまったdwgファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ムービー、オーディオ、音楽、ドキュメントなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。

    dwgファイルをプレビュー
  • 復元したいdwgファイルを選択し、保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。

    ファイルを復元
    注意:

    保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。

AutoCADに関するよくある質問

AutoCADを使用する上でよくある質問とその答えをまとめました。

1.AutoCADのデータ保存先はどこですか?

基本的に「.dwg」と「.bak」は同じフォルダにあります。"図面の本体"と"保険コピー"は常にペアです。自動保存(sv$)は、一時フォルダやカスタムで設定した場所に隠れています。

2.CADで保存前の状態に戻す方法はありますか?

自動保存機能などを使って直前の状態に復元可能です。また、緊急時は一時ファイルデータ復元ソフトを利用する方法もあります。

3.CADで上書き保存してしまった図面を復元できますか?

通常のファイル(.bak)などで復元を試みるほか、復元ソフトを活用すれば上書き後の状態も復元できる可能性があります。

まとめ

AutoCADの図面データは、思考・アイディア・技術の塊です。バックアップファイル(.bak)や自動保存ファイル(.sv$)、一時ファイルの開き方、そしてTenorshare 4DDiGなどを使った様々な形式の復元方法とそれぞれの特徴をくわしく解説しました。

またバックアップがなくてもデータ復元ソフトがあれば、より高精度で失われたデータ復元ができる可能性があります。

万が一のトラブル時には本記事の方法を参考に復元作業を進めてください。最後に、Tenorshare 4DDiGはAutoCADの図面データ復元に最適なソフトとして自信を持っておすすめします。

dwgファイルを復元

安全なダウンロード

dwgファイルを復元

安全なダウンロード

加藤篤人 (編集者)

4DDiGの編集長として、データ復元、ファイル修復、重複ファイルの削除、パーティション管理、あらゆる種類のパソコンの問題に対するエラー修復など、Windows および Mac 関連の問題に対する最適な解決策を提供することに専念しています。

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