PNGファイルをICOファイルに変換する方法をご紹介します。Windowsで自作のアイコンを作成したいとき、「PNGファイルをそのまま使えないの?」と思う方も多いはず。アイコン専用の形式である「ICOファイル」には、PNGにはない便利な特長があります。
この記事では、ICO形式とPNG形式の違いや、PNGを無料でICOに変換する方法、さらには画質の劣化を防ぐ裏技まで、初心者にもわかりやすく解説します。
ICOファイルとは?PNGとの違い
ICOファイルとPNGファイルの特徴をまとめると以下の通りです。
- ICO形式:Windowsのアイコンに特化した複数画像対応のファイル形式
- PNG形式:高画質で汎用的な画像形式
ICOファイルとPNGファイルとの最大の違いは、ICOファイルは1つのファイル内に複数のサイズの画像(例:16×16、32×32、256×256など)を格納できる点です。その中から環境に応じた最適なアイコンが自動で選ばれます。一方、PNGファイルは通常1つのファイルに1つの画像しか保存できません。
PNGをICOに変換するメリットとデメリット
変換する際には、利点と注意点の両方があります。ここでは、主なメリットとデメリットをわかりやすく比較して紹介します。
- 長所
- 短所
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- Windowsのアイコンとして使える
- 複数サイズを1つにまとめられる
- 透明背景対応でデザイン性が高い
- 高い互換性がある
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- 変換作業が必要で手間がかかる場合がある
- 一部の変換ツールで画質劣化の可能性がある
- ICO形式は編集が難しい場合がある
PNGを無料でICOに変換する3つの簡単な方法!初心者OK
ここではPNGを無料でICOに変換するおすすめの方法をご紹介します。初心者でもすぐにできる無料の方法や、プロ向けのソフトも厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
方法1:ConvertICOを使ってアイコンファイルを即作成|インストール不要!
ConvertICOは、ブラウザ上でPNGをICOに変換する無料ツールです。複数のサイズを同時に生成可能で、透過処理にも対応しています。Webツールのため、ソフトのインストールは不要で手軽に使えます。
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ConvertICOのWebサイト(https://convertico.com/)にアクセスし、画面中央「Drop your .png files here」と記載されている場所にPNGファイルをドラッグアンドドロップします。PNGファイルは最大20枚、5MBまでアップロード可能です。
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ICOファイルへの変換が終わると、「Your icons will appear here」と表示されていた領域に変換したICOファイルが表示されます。その右側の下向き矢印のアイコンをクリックすれば、ICOファイルがダウンロードできます。
方法2:IcoFXを使ってPNGをICOに変換|無料で手軽!
IcoFXは、アイコン作成・編集に特化したソフトウェアです。WindowsアイコンだけでなくMacのアイコンやマウスカーソルの作成にも対応しています。シェアウェア・ソフトで試用版が用意されており、30日間は無料で利用可能です。入手するには公式サイト(https://icofx.ro/)からインストーラーがダウンロードできます。
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ソフトを立ち上げたら「新規」メニューの「イメージからWindowsアイコン」を選択し、アイコンにしたいPNGファイルを選びます。
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そのまま「ファイル」メニューから「保存」を選べばICOファイルとして保存できます。
方法3:Windows標準機能を使ってPNGをICOに変換|追加ソフトなしでOK
Windowsの標準機能だけで簡単に画像をICO形式に変換する方法があります。BMPファイルの拡張子を.icoに変えるだけでアイコンとして認識されるため、PNGをBMPに変換し拡張子を変更すれば利用可能です。
ただし、この方法では複数サイズの画像をまとめられず、本格的なアイコン作成には専用ツールの使用をおすすめします。
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Windows標準アプリ「ペイント」を立ち上げ、メニューの「ファイル」から「開く」を選び、変換したいPNGファイルを選択して開きます。
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メニューの「名前をつけて保存」から「BMP画像」を選択します。
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ファイル名の拡張子を「.ico」にして保存します。
変換後でもキレイ!ICO画像の画質をアップする裏技
ICOファイルをキレイに仕上げるには、複数の解像度に対応した高品質な画像が必要です。しかし、画像サイズを変更する過程で、どうしても画質が落ちてしまうこともありますよね。
そんなときに活用したいのが、「4DDiG File Repair」の画像高画質化機能です。使い方は簡単で、仕上がりも自然。以下のような特長があります。
変換後の画像もキレイに保ちたい方や、アイコン用にクオリティを落とさず加工したい方にぴったりのツールです。
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4DDiG File Repairを起動します。左側のメニューバーの「AI高画質化」タブをクリックします。次に、「写真高画質化」を選択し、その下にある「今すぐ開始」ボタンをクリックします。
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「写真を追加する」ボタンをクリックして、高画質化したい写真を追加します。
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AIモデルを選択し、解像度を調整した後、「今すぐ高画質化」ボタンをクリックすると、ソフトウェアが高画質化を開始します。高画質化処理が完了したら、プレビューで元の写真と高画質化された写真を比較します。
- 一般モデル:自然風景、建物、動物など、あらゆるタイプの画像に対応します。明るさ、コントラスト、カラーバランスを調整し、細部を鮮明にし、一般的な欠陥を減らすことで、全体的な画質を向上させることに重点を置いています。
- ノイズ除去モデル:低照度条件や高ISO設定において、画像のノイズを低減し、粒状感や色の歪みなどの不要なアーティファクトを除去するために特別に設計されています。夜景、室内写真、ノイズの多い画像に最適です。
- 顔専用モデル:ポートレート、グループショット、顔の明瞭さと表情が重要なあらゆる画像に最適です。写真を自動的に美化し、細部を強化し、肌色を滑らかにすることができます。、
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右下の「エクスポート」をクリックすると、高画質化した写真がパソコンに保存されます。
まとめ
PNGファイルをICO形式に変換すれば、Windowsに適した高機能なアイコンを作成できます。ICO形式は複数サイズの画像を1つにまとめられるため、さまざまな環境で美しいアイコンを表示できるのが大きなメリットです。
本記事でご紹介した方法を使えば、初心者でも無料かつ手軽に変換が可能です。さらに「4DDiG File Repair」のようなAIツールを活用すれば、画質を劣化させることなく、プロのような仕上がりも実現できます。
ぜひ本記事を参考に、ご自身に合った方法を見つけて、高品質なアイコン作成にチャレンジしてみてください。