Windows10を利用していて「更新プログラムを構成しています」が終わらないケースはよくあります。「更新プログラムを構成しています」が表示されて進まないため困っている方は多いでしょう。本記事ではなぜWindows10で「更新プログラムを構成しています」が終わらないのか、途中でやめたい場合はどうすればいいのか解説します。
Windows 10で「更新プログラムを構成しています」が終わらない原因
Windows10で「更新プログラムを構成しています」が終わらなくなる原因を紹介します。
システムファイルが破損している
システムファイルが破損しているとアップデートが正常に進まない場合があります。Windowsにはさまざまなシステムファイルがあり、破損するとパソコンの正常な動作に影響を与えるからです。
システムファイルに問題があると「Windowsの準備をしています」や「コンピューターの電源を切らないでください」などの画面も終わらないことがあります。
必要な空き容量が不足している
アップデートのために必要な空き容量が不足していると、「更新プログラムを構成しています」から進まない場合があります。必要なファイルのダウンロードができず、アップデートのプロセスを進められなくなるからです。動画ファイルなど容量の大きなファイルをたくさん保存している方は空き容量が不足しやすいため注意しましょう。
周辺機器が干渉している
周辺機器の干渉によりアップデートが正常に進まない場合があります。マウスやキーボード、プリンタ、SDカードなどパソコンに接続されている周辺機器は数が多いです。基本的に周辺機器はすべて取り外してからアップデートの作業を進めましょう。
ハードウェアの互換性がない
ハードウェアとの互換性に問題があるためにアップデートが進まない場合があります。パソコンに接続されている周辺機器に互換性がないと、アップデートのトラブルが起きやすいです。古いデバイスをパソコンに接続している方は注意しましょう。
Windows 10で「更新プログラムを構成しています」が終わらない対策
Windows10において「更新プログラムを構成しています」が終わらない場合の対策を6つ紹介します。
方法1.十分な時間を待つ
「更新プログラムを構成しています」や「コンピューターの電源を切らないでください」という表示が終わらなくても更新作業が進んでいる可能性があります。焦って強制終了などの対処をする前に十分な時間を待つのが大事です。
更新プログラムの量が多い場合は数時間かけても終わらない場合があります。24時間以上経過しても終わらない場合は、何らかのトラブルが起きている可能性が高いため、さまざまな対処法を試してみましょう。
方法2.セーフモードでパソコンを再起動する
「更新プログラムを構成しています」で止まった場合は、セーフモードでパソコンを再起動してみましょう。セーフモードとは必要最低限のドライバや機能のみでパソコンを起動するモードです。セーフモードで起動するとアップデートが正常に進む可能性があります。
-
セーフモードで再起動したいならば、スタートボタンをクリックし、電源アイコンをクリックして、Shiftキーを押したまま再起動をクリックしましょう。
-
Shiftキーを押した状態で再起動するとトラブルシューティングオプション画面が表示されます。「詳細オプション」から「スタートアップ設定」へ進んで「再起動」をクリックしましょう。再起動後に「スタートアップ設定」のオプション画面が表示されるため、F5キーを押して「セーフモードとネットワークを有効にする」を選びます。
-
セーフモードでの再起動に成功すると、以下のように背景が黒い状態でパソコンが起動します。
セーフモードで起動後にアップデートを再開して問題なく進むか確認しましょう。
方法3.外付けデバイスを取り外す
パソコンに接続している外付けデバイスをすべて取り外した後でアップデートを再開してみましょう。外付けデバイスとの干渉や互換性の問題でアップデートが進まないことがあります。Bluetoothアダプタや無線アダプタなどもすべて外しておきましょう。
方法4.システムファイルチェッカーを実行する
システムファイルチェッカーを利用するとシステムファイルの破損を見つけて修復できます。システムファイルの破損により更新プログラムが進まない場合に効果的な方法です。
-
WindowsキーとXキーを同時押ししてシステムメニューを呼び出して、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
-
PowerShellの画面上で「sfc/scanow」と入力してエンターキーを押します。
自動的にシステムファイルのスキャンが実施され、破損したファイルは置き換えられます。完了までに時間がかかるケースがあるため、ある程度の時間を待ちましょう。
方法5.Windows Update サービスをリセットする
Windows Updateサービスをリセットしてから再起動するとアップデートが正常に進むケースがあります。
-
まず、スタートメニューを開いて検索窓に「cmd」と入力してコマンドプロンプトを選びましょう。
-
コマンドプロンプトを開いた後は以下のコマンドを順番に1つずつ実行していきます。
net stop bits net stop wuauserv net stop appidsvc net stop cryptsvc
-
次に以下のコマンドを入力してサービスを再起動しましょう。
net start bits net start wuauserv net start appidsvc net start cryptsvc
-
さらにパソコンを再起動させてから、更新プログラムが正常に進むか確認してみてください。
方法6.システムの復元を行う
システムの復元によってシステムファイルの異常が解消されれば、アップデートの問題が改善されることがあります。
-
スタートメニューからPC設定を開き、検索バーに「システムの保護」と入力してクリックすれば、「システムのプロパティ」の画面の「システム保護」のタブが開きます。
-
「システムの復元」をクリックして画面の指示に従っていけば、システムの復元が行われます。過去の任意の復元ポイントから復元が可能です。
システムの復元を行っても、個人データは消えません。あくまでもシステムファイルのみが対象となっています。
起動できないパソコンからデータを復元する方法
パソコンが起動できない場合でも復元ソフトを使うとデータの復元が可能です。起動できないパソコンのデータを復元したい場合には、「Tenorshare 4DDiG」をおすすめします。
Tenorshare 4DDiGは最新のAI技術が搭載されており、起動できないパソコンのデータも復旧できます。2,000種類以上のファイル形式に対応しているのが特徴です。直感的なインターフェースを採用し、プレビュー機能もあり、初心者でも利用しやすくなっています。パソコンに内蔵するHDDやSDD、外付けドライブ、SDカードなどのデータを復元できるツールです。
動作可能なPCと、1.5GB以上のストレージスペースを持つUSBドライブ/CD/DVDを用意します。動作可能なPCに4DDiGをインストールします。Tenorshare 4DDiGを起動し、USBドライブを接続します。4DDiGの画面で「クラッシュしたPCの復元」クリックして続行します。
次に、起動可能なUSBドライブを選択できます。ドライブが接続されている場合は、起動可能なドライブに表示されます。「今すぐ作成」ボタンをクリックして開始します。 USB / DVDは、ブータブルドライブを作成するためにフォーマットされることに注意してください。また、作成中はドライブを操作しないでください。
次は、USBフラッシュドライブをフォーマットしますかというメッセージが表示されます。USBメモリをフォーマットすると、ファームウェアがダウンロードされます。起動可能なドライブの作成プロセスが完了するまで数分かかります。この間に、USBフラッシュドライブを取り出しないでください。
しばらくすると、起動可能なドライブが正常に作成され、起動しないPCに起動可能なドライブを挿入してから、PCを再起動します。BIOSに入ったら、矢印キーを使用してブートタブに切り替え、ブートデバイスを選択します。その後、クラッシュしたシステムがファイルのロードを開始し、構成が完了するまでしばらくお待ちください。これでTenorshare 4DDiGが自動的に起動し、場所を選択してデータの復元を開始できます。
Windowsの更新に関するよくあるご質問
Windowsの更新についてよくある質問と回答をまとめました。
Windowsの更新プログラムはどのくらい時間がかかりますか?
Windowsの更新プログラムが完了するまでの時間は数十分から数時間です。更新プログラムのサイズやインターネット回線速度などが影響します。時間がかかるケースがあるため、余裕を持ったスケジュールで更新プログラムを進めるのが大事です。
更新プログラム構成を途中で止めたいのですが?
更新プログラム構成を途中で止めるのは推奨しません。途中でやめたいから無理やり強制終了をするとシステムが破損するリスクがあり、Windowsが起動できなくなる可能性があります。
更新プログラムのダウンロード開始前、開始直後であれば、「Windows Update」の画面で更新プログラムを一時停止できます。
Windows10の更新中にフリーズしたらどうすればいいですか?
Windows10の更新作業中にフリーズした場合でも、すぐに強制終了してはいけません。画面がフリーズしていたとしても内部処理が進んでいる可能性があるからです。
24時間放置しても変化がない場合はフリーズしている可能性が高いため、強制終了しましょう。「Ctrl」と「Alt」と「Delete」の3つのキーを同時押しして電源アイコンが表示される場合は、再起動かシャットダウンを選びます。ショートカットキーが反応しない場合は、電源ボタンを長押しして強制的に電源を切ります。
まとめ
「更新プログラムを構成しています」が進まないとWindowsのアップデートが完了しないため困ります。本記事で紹介した対処法を試せば、更新プログラムが止まる原因を解消し、アップデートを完了できるでしょう。
十分な時間を待つのが基本で、解決できない場合は別の方法を試します。セーフモードで再起動する、外付けデバイスを取り外す、システムの復元を行うなどの対処法を順番に実行しましょう。
パソコンから大事なデータを取り出せなくなった場合は、復元ソフトの利用をおすすめします。Tenorshare 4DDiGであれば、高精度であらゆる形式のファイル復旧に対応できるため便利です。