2024年3月13日、Windows 11 22H2 / 23H2向けの累積更新プログラムKB5035853がリリースされました。
本記事では、KB5035853の詳細と、アップデート時にエラーが発生した際の対処法について、詳しくご紹介しています。万が一、アップデート時のエラーによりデータを失った際の復元方法も解説しているため、ぜひご参考にして頂けると幸いです。
Part1:KB5035853における主な修正点
KB5035853には、複数個の新機能と不具合修正が含まれています。
具体的な更新内容は、以下のとおりです。
新規機能
- Phone Linkの設定ページの名前を「MobileDevicd」に変更
- Snipping Toolの利用による、Androidデバイスの写真やスクリーンショットの編集機能
- USB 80Gbpsのサポートが追加
修正された不具合
- 長辺方向から給紙されるプリンタにおいて、ホチキスやパンチ穴の位置がずれる問題を修正
- Windowsの設定のホームページへアクセスした際、ランダムに応答が停止する問題を修正
- Wi-Fiを使用している環境で、携帯電話網からWi-Fiの接続切替時に失敗する問題を修正
- 外部デバイスを接続した際に、システムがスリープ状態から解除される問題を修正
また、KB5035853では、 2024年2月13日のアップデート(KB5034765)で「0x800F0922」エラーが発生し、更新の進捗率が96%で停止する問題も修正されています。
同日にMicrosoftがリリースしたセキュリティ更新プログラムの修正(61個)も含まれているため、脆弱性対策のため早期のアップデートが推奨されています。
Part2:Windows UpdateエラーコードKB5035853を修正する方法
解決策1:Windows Updateトラブルシューティング ツールを実行する
Windows Updateトラブルシューティングツールは、Microsoftが提供している無料のツールです。Windows Updateで発生した問題を自動で検出し、修正まで行う便利なツールです。
ボタンをワンクリックするだけで、問題の検出から修正まで自動で担ってくれるため、Windows Updateでエラーが発生した際はまずこの方法を試してみると良いでしょう。Windows Updateトラブルシューティングツールは、インターネットに繋がっている環境で利用できます。
解決策2:ウイルス対策ソフトを一時的に無効にする
ウイルス対策ソフトは、コンピューターの安全性を保護するために常に動作しており、その動作がWindowsアップデートの更新プロセスに干渉するケースがあります。
ウイルス対策ソフトを一時的に無効にすることで、Windowsアップデートの更新プロセスがスムーズに進行し、エラーを回避することができます。
ただし、ウイルス対策ソフトを無効にする際には、コンピューターのセキュリティが一時的に脆弱になることに留意してください。Windows Updateが完了した後は、ウイルス対策ソフトを再度有効にしてコンピューターのセキュリティを確保することを忘れないようにしましょう。
解決策3:破損したシステム ファイルを修復する
システムファイルは、Windowsの起動やプログラムの実行時に必要なファイルです。システムファイルが破損すると、アップデートがインストールされない、エラーコードが表示されるなどの問題が発生する可能性があります。
System File Checker(システムファイルチェッカー)は、Windowsに組み込まれているツールで、システムファイルの問題を検出し、必要に応じて修復まで行ってくれます。システムファイルが修復されると、コンピューターのパフォーマンスが向上し、Windows Updateが正常に実行されます。
解決策4:Windows Updateの一時キャッシュフォルダーをクリーンアップする
Windows Updateでは、一時的なファイルを保存するためにキャッシュを使用しますが、キャッシュが溜まり過ぎていることで処理が上手く進まず、エラーが発生するケースがあります。
Windows 11/10では、Windowsの標準機能として、ディスクに溜まったキャッシュをクリーンアップする機能が提供されています。ディスクのクリーンアップを行うことで、不要な古いファイルが削除され、更新プロセスをスムーズに進められます。
Part3:[追加情報]エラーコードKB5035853によるデータの救出
KB5035853のWindows Updateを行う際に、エラーコードでアップデートが失敗し、結果としてデータが消失するケースがあります。
このような場合、失ったデータの救出は可能なのでしょうか。
「4DDiG Windowsデータ復元」は、Windows専用のデータ復元ソフトです。Windows Updateのエラーで消失したデータも復元対象となっており、バックアップを取っていないデータでも安全に復元できます。
- ハードディスクをスキャン:
Tenorshare 4DDiGの公式ウェブサイトからソフトウェアをダウンロードし、パソコン上にインストールします。インストールが完了したらアプリケーションを起動します。ハードディスクを選択して、スキャンします。
- ファイルをプレビュー:
削除されたファイルを全てスキャンするのには時間がかかります。スキャン結果が出ましたら、詳細をプレビューするためにお探しのファイルタイプをクリックすることができるようになります。
- ファイルを復元:
復元したファイルの保存場所を選択します。 なお、元の場所に直接データを復元するのはおすすめしません。異なる場所、例えば外部ドライブにデータを保存することを検討してください。
注意:保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
まとめ
以上、Windows 11向けの更新「KB5035853」について解説しました。今回の更新には、セキュリティ更新プログラムの修正も含まれているため、早めのアップデートをおすすめします。
また、Windows Updateのエラーで消失したデータを復元する方法として「4DDiG Windows データ復元」をご紹介しました。98%の高い回復率で、3ステップで素早く復元できるため、いざという時は是非活用してみてくださいね。