Windows 11の新しいスタートメニューの更新点とカスタマイズ方法

新スタートメニューの変更点

KB5068861では、Windows 11のスタートメニューが大きく進化しました。従来のデザインよりも使いやすく、より直感的な操作が可能になっています。ここでは、主な変更点について詳しく見ていきましょう。

「すべてのアプリ」リストはスクロール式に変更

これまでのWindows 11では、「ピン留め済み」と「すべてのアプリ」が別々のページに分かれており、アプリを探すたびに何度もクリックする必要がありました。しかし、新しいスタートメニューでは、これらが統合され、スクロールするだけですべてのアプリにアクセスできるようになりました。

この変更により、アプリの起動がよりスムーズになり、作業効率が大幅に向上します。ピン留めされたアプリの下に、インストール済みのすべてのアプリが表示されるため、探している項目を見つけやすくなりました。

「グリッド表示」か「カテゴリ表示」を選べる

新しいスタートメニューでは、アプリの表示方法を2種類から選択できるようになりました。

• グリッド表示：アプリをアイコンとして並べて表示する従来の表示方式です。視覚的にわかりやすく、素早くアプリを見つけることができます。
• カテゴリ表示：アプリを名前順のアルファベット順やカテゴリごとに整理して表示する方式です。大量のアプリをインストールしている場合に便利です。

ユーザーの好みや使用状況に応じて、最適な表示方法を選択することで、より快適にアプリを管理できるようになります。

「おすすめ」非表示でスッキリ

従来のWindows 11では、スタートメニューの下半分に「おすすめ」セクションが表示され、最近使用したファイルやアプリが自動的に表示されていました。プライバシーを重視するユーザーや、シンプルな画面を好むユーザーにとっては、この機能が煩わしく感じることもありました。

KB5068861では、「おすすめ」セクションを完全に非表示にする設定が追加されました。この設定をオフにすると、スタートメニューがよりスッキリとした見た目になり、ピン留めされたアプリに集中できます。

ノート

「おすすめ」を非表示にすると、エクスプローラーの最近使ったファイルやタスクバーのジャンプリストからも履歴が削除されます。プライバシーを重視する方には便利ですが、これらの機能を活用している場合は慎重に判断してください。

「モバイルデバイスボタン」が表示

新しいスタートメニューには、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスと連携するための「モバイルデバイスボタン」が追加されました。このボタンをクリックすると、接続されているモバイルデバイスの状態を確認したり、ファイルを素早く共有したりすることができます。

Windows 11とスマートフォンの連携がさらに強化され、デバイス間でのシームレスな作業が可能になります。

Windows 11のアップデートの適用方法

KB5068861は、セキュリティ修正を含む重要なアップデートです。ここでは、新しいスタートメニューを導入する手順と、注意点について解説します。

新しいメニュー導入手順

Windows 11のKB5068861アップデートは、Windows Updateを通じて自動的に配信されます。以下の手順で適用できます。

• 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を開きます。

• 左側のメニューから「Windows Update」を選択します。

• 「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックします。

• KB5068861が表示されたら、「ダウンロードとインストール」をクリックします。

  

• インストールが完了したら、パソコンを再起動します。

また、Windows Updateで自動配信されていない場合は、Microsoft Update Catalogから手動でダウンロードすることも可能です。

新しいメニュー導入際の注意点

KB5068861のアップデートを適用する際には、いくつかの注意点があります。特に、アップデートプロセス中にエラーが発生したり、システムファイルが破損したりする可能性があります。

もしアップデートが失敗する場合は、以下の対処法を試してみてください。

• 十分なストレージ容量を確保する（最低20GB以上の空き容量が推奨されます）
• システムファイルの整合性をチェックする（sfc /scannowコマンドを実行）
• VPNやセキュリティソフトを一時的に無効化する
• 有線接続を使用してアップデートを実行する

アップデート中にシステムエラーが発生したり、予期せぬトラブルでデータが失われたりする可能性があります。そのような場合に備えて、Tenorshare 4DDiGのようなデータ復元ソフトを準備しておくことをおすすめします。

Tenorshare 4DDiGは、Windows 11に完全対応したデータ復元ソフトウェアです。アップデートの失敗や誤操作によって失われたファイルを、簡単な操作で復元することができます。

KB5068861のアップデートを実行する前に、重要なファイルのバックアップを作成しておくことを強くおすすめします。万が一トラブルが発生した場合でも、4DDiGがあれば安心です。

• Tenorshare 4DDiG を起動し、削除したファイルが存在するハードディスクやパーティションを選択し、スキャンします。

  

• しばらく待つと、消してしまったファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ドキュメントなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。

  

• 復元したいファイルを選択し、保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。

  

注意:

保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。

Windows 11のスタートメニューをカスタマイズする方法

新しいスタートメニューを導入したら、さらに使いやすくカスタマイズしましょう。ここでは、スタートメニューを自分好みに設定する方法を詳しく解説します。

スタートメニューを左に移動させる

Windows 11では、スタートボタンがタスクバーの中央に配置されていますが、長年Windows 10を使っていた方は左配置の方が使いやすいと感じるかもしれません。スタートメニューの位置は簡単に変更できます。

• タスクバーを右クリックして「タスクバーの設定」を選択します。

• 「タスクバーの動作」セクションにある「タスクバーの配置」を見つけます。

• ドロップダウンメニューから「左揃え」を選択します。

• 設定が自動的に適用され、スタートボタンが左端に移動します。

この設定により、従来のWindowsと同じ感覚で操作できるようになります。

「ピン留めアプリ」を編集する

スタートメニューの「ピン留め済み」セクションには、よく使うアプリを登録できます。標準では使わないアプリも表示されているため、自分の使用環境に合わせて編集しましょう。

• スタートボタンをクリックし、右上の「すべてのアプリ」をクリックします。

• ピン留めしたいアプリを右クリックします。

• 「スタートにピン留めする」を選択します。

• アプリがピン留め済みセクションに追加されます。

追加したアプリは、ドラッグ&ドロップで好きな位置に移動することができます。よく使うアプリを上部に配置することで、さらに素早くアクセスできるようになります。

「ピン留めアプリ」をアンインストールする

不要なアプリは、スタートメニューから直接アンインストールすることができます。

• スタートメニューでアンインストールしたいアプリを右クリックします。

• 「アンインストール」を選択します。

• 確認ダイアログが表示されたら、「アンインストール」をクリックします。

ただし、一部のシステムアプリはアンインストールできない場合があります。その場合は、「スタートからピン留めを外す」を選択して、表示を消すことができます。

「ピン留めアプリ」をグループ化する

Windows 11の2024年アップデート（24H2）以降では、ピン留めしたアプリをフォルダにグループ化することができるようになりました。これにより、スタートメニューをさらに整理することが可能です。

• ピン留めされたアプリのアイコンをクリックして、別のアプリアイコンの上にドラッグします。

• 移動先のアイコンが小さくなったら、クリックを離します。

• 自動的に「フォルダー」という名前でグループが作成されます。

• フォルダーをクリックして、名前を変更できます。

例えば、すべてのMicrosoft Officeアプリを1つのフォルダにまとめたり、ゲームアプリを1つのフォルダにまとめたりできます。この機能を活用することで、スタートメニューをスッキリと整理しながらも、必要なアプリにすぐにアクセスできるようになります。

フォルダやWebページをピン留めする

スタートメニューには、アプリだけでなく、フォルダやWebページもピン留めすることができます。

• エクスプローラーを開き、ピン留めしたいフォルダを探します。

• フォルダを右クリックします。

• 「スタートメニューにピン留めする」を選択します。

• スタートメニューにフォルダのショートカットが追加されます。

• Microsoft Edgeでピン留めしたいWebページを開きます。

• 右上の「…」メニューをクリックします。

• 「その他のツール」から「スタート画面にピン留めする」を選択します。

• スタートメニューにWebページのショートカットが追加されます。

例えば、経費精算や請求書発行など、業務系のWebアプリをピン留めすることで、作業効率を大幅に向上させることができます。

スタートメニューにクイックアクセスを追加する

スタートメニューの電源ボタン横に、よく使う機能やフォルダへのリンクを追加することができます。

• 「設定」アプリを開きます。

• 左側のメニューから「個人用設定」を選択します。

• 「スタート」をクリックします。

• 「フォルダー」をクリックします。

• 表示したい項目のトグルをオンにします。

まとめ

2025年11月11日にリリースされたKB5068861は、Windows 11のスタートメニューを大幅に改善する重要なアップデートです。スクロール式の「すべてのアプリ」リスト、グリッド表示とカテゴリ表示の選択、「おすすめ」の非表示設定、モバイルデバイスボタンの追加など、使い勝手を向上させる多くの新機能が追加されました。

スタートメニューのカスタマイズ機能を活用することで、さらに自分好みの作業環境を構築できます。スタートボタンの位置変更、ピン留めアプリの編集、フォルダやWebページのピン留め、クイックアクセスの追加など、さまざまな設定を組み合わせて、最も効率的な作業環境を作りましょう。

ただし、アップデート中にトラブルが発生する可能性もあります。大切なデータを守るために、事前にバックアップを作成しておくことをおすすめします。万が一データが失われた場合でも、Tenorshare 4DDiGがあれば、簡単な操作で失われたファイルを復元することができます。

4DDiGは、Windows 11の最新バージョンに完全対応し、高い復元成功率を誇るデータ復元ソフトです。アップデートの失敗や誤操作によるデータ損失に備えて、ぜひ4DDiGを準備しておきましょう。