HDD(ハードディスクドライブ)の買い替えやバックアップ、データ整理の際、「hddからhddへデータを移行したい」と考えることがあります。しかし、どの方法が最適なのか分からずに困っている方も多いのではないでしょうか?本記事では、外付け・内蔵HDD問わず、Windows10/11環境で簡単かつ確実にデータを移行する6つの方法を紹介します。
Part1:HDDからHDDへのデータ移行が必要な場面とは?
外付けhddからhddへデータ移行が必要になるのは、以下のようなケースです:
- 古いHDDから新しいHDDへ環境を移行したいとき
- 容量不足でより大容量のHDDに換装したいとき
- 内蔵HDDのバックアップを外付けHDDに取りたいとき
- データ保管用の複数のHDD間でファイルを整理したいとき
こうした場面では、データ移行の方法を間違えると、ファイルの破損やOSの起動エラーなどのトラブルが起こる可能性があります。適切な手段を選ぶことが重要です。
Part2:外付けHDD間のコピーと内蔵HDD間コピーの違い
データ移行には、外付けHDDから外付けHDDへのコピーと外付け内蔵HDD間のコピーという2つの主なパターンがあります。
- 外付けHDD間のコピーは、主にファイルやフォルダを保存用として移動する用途。USB経由で接続するため取り外しも簡単です。
- 内蔵HDD間のコピーは、Windowsシステムやアプリケーションなどを含む“環境ごと”の移行を伴うケースが多く、クローン作成が必要になります。
特に、OSを含めたシステムの移行を行う場合は、クローンツールを使うのが安全かつ確実な方法です。
Part3:ハードディスクデータ移行の方法
方法1. 無料ソフトでHDDをクローンする
最も簡単で確実な方法が、4DDiG Partition Managerを使ったHDDのクローン作成です。このソフトは、HDDからHDDへのデータ移行を初心者でも簡単に行うことができ、高速かつ安全なクローン機能が特長です。
安全なダウンロード
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外部ディスクをコンピュータに接続し、4DDiG Partition Managerをダウンロードしてインストールします。その後、アプリケーションを起動し、「システムディスクのクローン」を選択してください。
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ソースディスクからクローンデータを受け取るターゲットディスクを選択し、「次に」ボタンをクリックします。(ソースディスクはシステムディスクで、ターゲットディスクは接続したディスクがデフォルトで選ばれます。)
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次に、クローンディスクの効果を示すプレビューインターフェースが表示されます。ソースディスクのパーティションはデフォルトでターゲットディスク全体を占め、両側のハンドルをドラッグしてクローンパーティションのサイズを変更できます。プレビューが正しいことを確認したら、「開始」ボタンをクリックしてクローン操作を開始します。
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ディスクのクローン作成が完了するまで待ちます。クローン作成の速度は、ソースディスクのサイズによって異なります。 他の操作を実行したり、現在の操作を中断したりせず、しばらくお待ちください。
この方法では、Windowsやアプリ、設定などすべてのデータがそのまま移行されるため、OSの再インストールが不要です。
方法2. Windows転送ツールを使う
windows11/10にはHDDからHDDへデータ移行をする手段として「Windows転送ツール」や「バックアップと復元」などの機能が用意されています。ただし、これらは個人ファイルのみの転送に限られ、アプリやシステム環境は移行できないため、制限があります。
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「設定」>「更新とセキュリティ」>「バックアップ」を開きます。
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「バックアップと復元(Windows 7)」を選択してください。
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「バックアップの設定」をクリックし、保存先HDDを選択して「次へ」をクリックしてください。
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バックアップするフォルダーを選び「設定を保存してバックアップを実行」をクリックします。
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移行先のPCまたはHDDで同じ画面を開き「ファイル復元」を選択します。
方法3. コピー&ペースト
最も簡単な方法は、エクスプローラーを使ってファイルをドラッグ&ドロップすることです。ただし、大量データやシステムファイルの移行には向いていません。移行ミスや破損のリスクもあるため、限定的な用途にとどめましょう。
コピー元HDDとコピー先HDDの両方をPCに接続します。
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エクスプローラーを開き、移行したいファイルやフォルダーを選択し右クリックして「コピー」、またはCtrl+Cを押してください。
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コピー先HDD内の任意の場所を開き、右クリックして「貼り付け」またはCtrl+V
を押して移動させます。

方法4. クラウドストレージの利用
Google DriveやOneDriveなどのクラウドサービスを使えば、インターネット経由でデータ移行が可能です。通信速度や保存容量に制限があるため、主に軽量データの移行向きです。
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グーグルドライブにログインします。
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左上の「+」ボタンを押し「ファイルをアップロード」もしくは「フォルダをアップロード」を押してグーグルドライブに移行させます。
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移行先PCまたはHDDで同じグーグルアカウントにログインし、ファイル右側の点線を押してメニューを開きダウンロードを選択してください。
方法5. コマンドプロンプトやPowerShellでの操作(上級者向け)
robocopyやxcopyコマンドを使えば、高度なコピー操作が可能です。ただし、正確な構文やオプションの理解が必要なため、初心者にはあまりおすすめできません。
【手順(robocopyの例)】
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Windowsキー+Rで検索欄を出し「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを起動します。
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以下のようなコマンドを入力しエンターを押します:
入力例:robocopy C:\src D:\dst /MOVE
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実行後、処理が完了するのを待ちます、完了したらexitと入力した後にエンターを押し画面を閉じてください。
方法6. LAN経由のデータ移行(家庭内ネットワーク)
2台のPCが同じネットワーク内にあれば、共有設定を使ってHDDの内容を転送できます。外付けHDD同士の間でも、ネットワークドライブとしてマウントすれば移行可能です。転送速度はLANの性能に依存します。
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両方のPCが同じWi-FiまたはLANに接続されていることを確認します。
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コピー元PCで対象のHDDフォルダーを右クリックし、「プロパティ」>「共有」タブを開き「共有」をクリックします。
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「追加」からユーザー名を入力し、「OK」をクリックしてアクセス許可を設定します。
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コピー先PCで「エクスプローラー」を開き、上部のアドレスバーに
「\PC名またはIPアドレス\」を入力してEnterを押します。
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表示された共有フォルダーから必要なファイルをコピーして保存してください。
まとめ
windows11/10のhddからhddへのデータ移行は、目的に応じた方法を選ぶことが大切です。特にOSやアプリを含めて丸ごと移行したい場合は、本記事でご紹介した4DDiG Partition Managerのクローン機能が非常に便利です。無料で使えて操作も簡単なので、一度試してみてください。
安全なダウンロード
HDDデータ移行に関するよくある質問
1.外付けHDD同士でデータをコピーするにはどうすればいいですか?
→ 両方のHDDをPCに接続し、エクスプローラーでファイルをコピー&ペーストするとhddからhddへデータ移行できます。大量のデータを安全に移行したい場合は、4DDiG Partition Managerの利用がおすすめです。
2.外付けHDDは共有できますか?
→ Windowsの「共有設定」を有効にすれば、家庭内ネットワーク経由で複数のPCからアクセス可能です。ただし、セキュリティ設定には注意が必要です。
3.外付けHDDでやってはいけないことは?
→ 強制的な取り外しや、異なるOS間での不正フォーマット、システムファイルの直接編集などは故障やデータ破損の原因になります。取り扱いには十分注意しましょう。