PC性能のグレードアップをお考えの際に役立つ手段として、MBRからGPTディスクへと変換してクローンするという方法があります。HDDからSSDに保存先を変換するときにもMBR GPT クローンは役立ちます。

この記事では、そもそもMBRやGPTとは何なのか?というところからMBR GPT クローンの方法まで紹介します。MBR GPTクローンのメリットや、MBR GPT クローン用ソフトも記載しますのでぜひ最後まで読んでみてください。

  1. パート1:MBRをGPTにクローンする前のポイント
  2. パート2:MBRからGPTへクローンする原因
  3. パート3:MBRからGPTにクローンする方法HOT
  4. パート4:MBRをGPTにクローンした後にパソコンを起動する方法

パート1:MBRをGPTにクローンする前のポイント

MBRやGPTというのは、OSがハードディスク内のデータにアクセスする際の方法(パーティションフォーマット)です。では、この2つのフォーマットのそれぞれの特徴や違いは何でしょうか?MBR GPT クローンを実行する前に基本を押さえましょう。

ポイント1:MBRディスクとは?

MBRはマスター・ブート・レコードMaster Boot Record、MBR)の略で、1983年に登場した古い形式です。データ保存の際にディスクを最大4つまでのパーティションに分割でき、最大2TiBまでの容量に対して使用できます。

ポイント2:GPTディスクとは?

GPTはGUIDパーティション・テーブルの略で、MBRの抱えるさまざまな課題をクリアした新しい規格です。OSがWindowsの場合はパーティションを128個まで分割でき、8ZiBまでの容量に対応します。GPTディスクは現代的かつ柔軟性の高いパーティションテーブル形式だと言えるので、MBRディスクからGPTディスクへのクローンは使い勝手が向上します。

ポイント3:MBRディスクとGPTディスクの違い

MBRディスクとGPTディスクの主な違いは以下の通りです。

項目 MBR GPT
パーティション数 最大4つ 最大128
パーティションサイズ パーティション当たり最大2TB 1パーティション当たり最大18EB
信頼性 1カ所のパーティションテーブルのみだから低い パーティションテーブルのバックアップがあるので高い
開発年 1980年代 2003年
パーティションレイアウトの柔軟性 低い 高い
認識できるOS BIOSのみ UEFIにも認識

ポイント4:MBRをGPTにクローン作成するために満たすべき条件

MBR GPT クローンを実行する前に、まずお使いのOS環境をMBRからGPTに変換できるのかを確かめる必要があります。MBRからGPTに変換するためにはどんな条件があるのでしょうか?ここから詳しく見ていきましょう。

条件1:Windows 10は64ビットですか?

まず、OS環境のMBRからGPTへの変換にはWindows 10が64ビットであるのが条件です。設定アプリの「詳細情報」から対象のWindows 10のビット数を確認できます。

64ビットを確認

条件2:マザーボードのファームウェアはUEFIモードに対応していますか?

PCのマザーボードのファームウェアがGPTで起動するためのUEFIモードに対応していることも条件です。このモードがあるかどうかは、PCメーカーに問い合わせて確認する必要があります。

パート2:MBRからGPTへクローンする原因

MBRディスクをGPTディスクにクローンする主な理由は次の通りです。

  • ディスク全体で使用可能なパーティション数が多い:GPTは最大128パーティション対応で、MBRは4パーティションまでしか対応していない。
  • GPTディスクはパーティション数が多くて柔軟性が高い:MBRディスクが4パーティションしかサポートしないのに対し、GPTディスクは最大128パーティションサポート。より柔軟なパーティションレイアウトが可能。
  • GPTディスクのパーティションサイズの上限が高い:MBRディスクが2TBに制限されているのに対し、GPTディスクは最大18EB(エクサバイト)と桁違いに大容量。
  • 信頼性が高い:GPTディスクのパーティションテーブルにはバックアップ空間があり、修復が容易。
  • 現代的かつ先進的:GPTが開発されたのは2003年で、今後の標準となりそう。MBRディスクよりも未来に向けた形式。

以上がMBRディスクからGPTディスクへのクローンを検討する主な理由となる4つのポイントです。柔軟性・拡張性・信頼性・先進性の面でGPTディスクの方が優位なため、クローンするメリットが高いといえます。

パート3:MBRからGPTにクローンする方法

MBRとGPTのクローンを行うのには専門的な知識が必要でしょうか?いいえ、実はここで紹介する専用ソフト「4DDiG Partition Manager」を使えば、専門的な技術がなくても簡単にMBR GPT クローンを実行できます。

実行する前の注意事項として、元のMBRディスクのバックアップを取り、クローン対象のGPTディスクに元のMBRディスク以上の容量があることを確認しましょう。4DDiG Partition Managerで簡単にMBRディスクをGPTディスクにクローンするおすすめソフト「4DDiG Partition Manager」でMBR GPT クローンを行う方法は以下の通りです。

無料ダウンロード

Windows向け

安全的なダウンロード

  • 4DDiG Partition Managerを起動します。左側の列で「ディスクを変換」を選択し、「MBRをGPTに変換」をクリックして続行します。

    MBRをGPTに変換
  • 変換するディスクを選択し、「続行」をクリックします。

    選択したディスクがシステムディスクの場合:プログラムは自動的にPEコンポーネントをダウンロードし、PE環境に入ります。
    選択したディスクが外部ディスクの場合:再起動してPE環境に入る必要がなく、プログラムによって自動的に変換されます。
    変換するディスクを選
  • 4DDiG Partition ManagerはMBRをGPTに変換しています。 ディスク変換の速度は、ディスク上のパーティションの数によって異なります。

    MBRからGPTに変換中
  • 少しお待ち、ディスクの変換が完了します。

    MBRからGPT への変換が完了

パート4:MBRをGPTにクローンした後にパソコンを起動する方法

MBR GPT クローンが完了しても、パート1で紹介した対応起動モードの違いのためにそのままでは起動ができません。データをクローンしたGPTディスク対応のUEFIモードで起動するためには、以下のような操作が必要です。

  1. PCを再起動し、PCメーカーごとに異なるBIOS起動キーを押してBIOSを起動します。
  2. 設定画面の「Boot(ブート、起動)」の項目から「Boot Mode(ブートモード)」に移動します。
  3. モードを「UEFI」に変更し、BIOS設定画面を閉じます(「EXIT」メニューやF10キーなどを使用してください)。

    UEFIに変更

さいごに

この記事では、MBR GPT クローンに関する基礎知識や、MBR GPT クローンの具体的な方法を解説しました。4DDiG Partition Managerを使えば、専門的な知識がなくても簡単にMBR GPT クローンが可能です。PCのデータ保存を効率化してグレードアップさせたいなら、ぜひ試してみてください。

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4DDiG Partition Manager

4DDiG Partition Manager

4DDiG Partition Managerは、システムを再インストールすることなく、ワンクリックでWindows OSをSSDに移行し、データのバックアップなどのために効果的にハードドライブ全体をクローンすることができるシンプルで安全なシステム移行ツールです。

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