パソコンを長く使っているとディスク容量が足りなくなってきたり、アクセススピードの速いデバイスに換装したくなったりすることは多いのではないでしょうか?OSが保存されているストレージの換装を行う際には、通常であれば再インストール作業が必ず発生し、非常に手間と時間がかかります。
そこでこの面倒な作業を省くことができるのが、SSDクローン作成ソフトです。本記事では、フリーで使えるおすすめのSSDクローン作成ソフトの紹介や使い方を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
パート1:SSDクローンフリーソフトとは?
SSDクローンフリーソフトとは、これまで使用していたHDDやSSDといったストレージに保存されているデータを、そっくりそのまま複製してくれるフリーソフトのことを指します。
人間が手動で複製するのと違い、隠しファイル、各種ソフトの設定、ドライバ・デバイス構成の情報など、あらゆるデータをそのまま再現できます。これは、元のSSDのデータをバイト単位で別のドライブにコピーする方法です。SSDクローンフリーソフトウェアは、このプロセスを簡素化し、ユーザーが簡単かつ効率的にSSDをクローン作成できるようにします。
無料SSDクローンソフトを選択する際に考慮すべき点は?
フリーのSSDクローン作成ソフトは年々バリエーションを増しており、ソフトによって備えている機能や特徴、得意分野がさまざまです。SSDクローン作成ソフトの選び方を間違ってしまうと、最悪の場合はクローン作業自体が行えない可能性があるため、以下の点に注意して最適ソフトを選択できるようにしてください。
注意点1:十分な機能を有しているか?
フリーのSSDクローンソフトは、無料で使えるものの、機能が十分でないものも存在します。具体的には、SSD内のデータの一部しかクローンできなかったり、パーティションのクローンが不可能だったりします。
優れたSSDのクローン作成ソフトは、例え無料であっても、SSD内のデータを全てクローンできますので、選ぶ際には十分確認するようにしましょう。
注意点2:サポートするドライブとバックアップの種類に注意する
次に注意したいのは、使用するフリーのSSDクローン作成ソフトがどのようなドライブとバックアップの種類をサポートしているのか?という点です。
パソコンのデータを保存するストレージは、HDDやSSDのほか、SDカードやCD-R、DVD-Rなど多岐に渡るため、対象となるメディアが対応していないとデータの複製が行えません。
注意点3:クローンしようとしているSSDをサポートしているか?
フリーのSSDクローン作成ソフトの中には、そのメディア自体はサポートしているものの、一部のメーカーの製品のクローンが行えない場合があるため、導入前に確認を行いましょう。
注意点4:OSやバージョンに対応しているか?
新しいフリーのSSDクローン作成ソフトは、古いOSやバージョンに対応していないことがあります。自分の使っているパソコンのOSが使用したいフリーのSSDクローン作成ソフトに対応しているかを確認しましょう。
パート3:SSDクローンフリーソフトおすすめ5選
第1位:4DDiG Partition Manager
まず、フリーのSSDクローン作成ソフトの中でも多機能で優れた「4DDiG Partition Manager」を紹介します。
4DDiG Partition Managerはディスクのクローン機能だけでなく、既存のHDDやSSDのパーティション管理ツールを備えています。また、MBR/GPTディスク変換機能を備えており、MBRディスクおよびGPTディスクを相互に変換することができます。
- 長所
- 短所
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- SSD/HDDのクローンやデータバックに対応できる
- OS移行にシステム再インストールは不要
- インターフェースと簡単な操作
- 柔軟なディスク管理が可能
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- Windows版のみ
- 完全なドライブ管理機能は、有料バージョンでのみ利用可能
第2位:Macrium Reflect
Macrium Reflectは、SSDクローンやパソコンのデータバックアップするためのツールです。また、ディスクイメージング、データ復元できます。
- 長所
- 短所
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- ディスククローニング機能を提供している
- システム全体を含むハードディスクやパーティションのフルイメージバックアップを作成できる
- バックアップの復元やディスクイメージの作成が行える
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- 一部機能のみを無料で使用できる
- 初心者にはやや敷居が高い
- 日本語に対応していない
第3位:AOMEI Partition Assistant
AOMEI Partition Assistantは、Windowsオペレーティングシステム向けのパーティション管理ソフトウェアです。ディスクやパーティションの作成、変更、移動、クローン作成、データのバックアップや復元など、さまざまなパーティション操作をサポートしています。
- 長所
- 短所
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- ディスク/パーティションのクローニングと移行
- 全面的なパーティション管理機能
- ブート可能なメディアの作成
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- バグや不具合が存在する
- インターフェースはやや複雑
- 技術的な知識や経験を持ったユーザー向けのツール
第4位:Clonezilla
Clonezillaは、オープンソースのディスククローニングおよびディスクイメージングソフトウェアです。ディスクやパーティションの複製、バックアップ、復元など、さまざまなディスク操作をサポートしています。
- 長所
- 短所
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- ディスクやパーティションのクローニングとイメージング
- 無料かつオープンソース
- 多様なディスクフォーマットのサポート
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- 一部の高度な機能の制限
- インターフェースはやや複雑
- 一部の互換性の制約
第5位:Acronis Cyber Protect Home Office
Acronis Cyber Protect Home Officeは、個人および小規模事業者向けの包括的なセキュリティとデータ保護ソリューションです。Acronis Cyber Protect Home Officeは、ディスククローンやデータバックアップ、マルウェア対策、リモートワークセキュリティ、セキュアビデオ会議など、さまざまな機能を統合しています。
- 長所
- 短所
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- 包括的なセキュリティとデータ保護
- 簡単なバックアップとリカバリ
- 強力なマルウェア対策
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- 複雑な設定
- パフォーマンスの低下
- 比較的高価
パート4:4DDiG Partition ManagerでSSDからSSDにクローンする手順
先ほど紹介しました「4DDiG Partition Manager」を使って、SSDからSSDにクローンする手順を画像付きで紹介します。
安全なダウンロード
ターゲットディスクの容量がソースディスクと同じかそれより大きいことを確認してください。ターゲットディスクの余分な領域はシステムが認識できない未割り当て領域となるため、パーティション管理機能を使用して新しいパーティションを作成できます。
対象ディスク上のデータは消去されますので、重要なデータがある場合は必ずバックアップを作成してください。
ソース ディスク上のデータはそのままターゲットディスクにクローン作成され、クローン作成プロセス中にソースディスク上のデータが変更されたり失われたりすることはありません。
外部ディスクをコンピュータに接続し、4DDiG Partition Managerをダウンロードしてインストールします。その後、アプリケーションを起動し、「システムディスクのクローン」を選択してください。
ソースディスクからクローンデータを受け取るターゲットディスクを選択し、「次に」ボタンをクリックします。(ソースディスクはシステムディスクで、ターゲットディスクは接続したディスクがデフォルトで選ばれます。)
次に、クローンディスクの効果を示すプレビューインターフェースが表示されます。ソースディスクのパーティションはデフォルトでターゲットディスク全体を占め、両側のハンドルをドラッグしてクローンパーティションのサイズを変更できます。プレビューが正しいことを確認したら、「開始」ボタンをクリックしてクローン操作を開始します。
ディスクのクローン作成が完了するまで待ちます。クローン作成の速度は、ソースディスクのサイズによって異なります。 他の操作を実行したり、現在の操作を中断したりせず、しばらくお待ちください。
パート5:クローン後のSSDから起動する方法
SSDから起動するためには、以下の手順に従ってクローンを作成し、起動デバイスとして設定する必要があります。
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BIOS/UEFI設定: コンピュータを起動し、BIOSまたはUEFI設定に入ります。一般的に、起動時にF2、Delete、またはF10キーを押すことでアクセスできます。メーカーやモデルによってキーが異なる場合がありますので、コンピュータのマニュアルを参照してください。
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起動デバイスの優先順位設定: BIOS/UEFI設定で、"Boot"または"起動"セクションを見つけ、起動デバイスの優先順位を設定します。SSDを最上位に移動し、起動デバイスとして設定します。一般的に、デバイス名のリストが表示されており、それらを上下矢印キーで移動させることで優先順位を変更できます。
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セーブと再起動: BIOS/UEFI設定での変更を保存します。一般的には、セーブまたはExitメニューに進み、変更を保存して再起動するように求められます。設定を保存すると、コンピュータが再起動し、SSDから起動するはずです。
さいごに
本記事では、SSDを換装する際に、OSの再インストールが不要になるSSDクローンフリーソフトについて解説しました。OSの再インストール作業は非常に時間がかかる作業なため、時間を節約する手段としてSSDのクローン作業は非常に有効です。
SSDクローンフリーソフトはいくつもありますが、今回紹介した「4DDiG Partition Manager」は非常に多機能で優れていますので、ぜひ試してみてください。
安全なダウンロード
パート6:SSDクローンについてよくある質問
1.クローンソフトでSSDをクローンするとデータは消えますか?
コピー先のHDDやSSDに既存のデータが保存されている場合、デュプリケーターやクローンソフトでコピーを実行すると、そのデータはすべて消去されてしまいます。
2.SSDのクローン作成の注意点は?
問題点は、SSDの容量がハードディスクの容量(使用容量)と同等かそれよりも大きい必要があることです。 そのため、コスト的に問題なければハードディスクの容量以上のSSDを買い、買えないのであればハードディスクの使用容量を、移行する予定のSSDの容量以下にする必要があります。
3.SSDクローンに失敗する原因とは?
HDDからSSDへのクローンが失敗したと言ったら、二つの原因が考えられます。 一つはHDD自体が故障または損傷している場合、もう一つはクローン処理中にエラーメッセージが表示される場合です。