PCの性能改善手段の1つとして、Cドライブ クローンをご存知でしょうか?。これはハードディスクドライブ(HDD)のCドライブ内のデータをSSD内に丸ごと複製するという意味です。Cドライブのコピーとは厳密には違いますが、同様にデータを移動できます。
この記事では、Cドライブ クローンをするとどんなメリットがあるのか、さらにはCドライブ クローンのWindows 10向けの具体的な方法を解説します。
Cドライブ クローンでSSDに丸ごとデータを移動させたい人は必見のソフトウェアも紹介します。
パート1:Windows 10のCドライブをSSDにクローンする理由
Windows 10のCドライブをSSDにクローンする理由は以下のようなものがあります。
理由1:コンピュータの速度を上げる
PCのデータを保存するディスクドライブにはHDDとSSD(ソリッドステートドライブ)の2種類がありますが、SSDの方がデータの読み書きが高速です。
そのため、Cドライブクローンを実行してデータの保存場所をHDDからSDDにアップグレードすることで、PC高速化に役立つというメリットがあります。
理由2:空き容量を増やす
Cドライブの空き容量不足は、PC動作の低速化につながります。Cドライブ クローンによりデータをSSDに複製した後で、Cドライブ内のデータを消去すれば、空き容量を増やしてPCを高速化し、新たなデータを保存しやすくできます。
理由3:省電力
SSDはハードディスクよりも省電力であり、バッテリー駆動のデバイスでは電力消費を削減することができます。CドライブをSSDにクローンすることで、ノートパソコンやタブレットなどのモバイルデバイスのバッテリー寿命を延ばすことができます。
パート2:Windows 10のCドライブをSSDにクローン作成ソフト
Cドライブ クローンのメリットが分かったところで、どうすれば実行できるか気になりますよね?ここからは実際にCドライブ クローンを行うためのとっておきのソフトを紹介します。
4DDiG Partition Manager
ここでおすすめするのは、「4DDiG Partition Manager」というソフトです。このツールはWindows用の多機能なパーティションマネージャーソフトウェアです。MBRやGPTのパーティションテーブル形式に対応し、NTFS、FAT32、FAT16など多くのファイルシステムに対応しています。
主な機能としては、 パーティションの作成・変更・削除、 パーティションの形式の変更、 複数パーティションのマージ、RAID作成/管理、 ハードドライブのクローン、データリカバリー機能などがあります。価格は抑えられており、パーティション構成の管理や変更、バックアップ用クローンの作成、データリカバリーなどに役立ちます。パーティションの容量変更や構成変更をしたいユーザー、クローン作成が必要なユーザー、データリカバリーが必要なユーザーに向けたソフトウェアと言えます。
このソフトを使えば、簡単な操作でCドライブクローンを実行してデータを丸ごとSSDに転送できます。Windows 10向けのソフトで、体験版は無料でダウンロードできます。

パート3:4DDiG Partition ManagerでCドライブをSSDにクローンする手順
ステップ1:Cドライブをクローンする
ここからは上記のCドライブ クローン ソフトを使用したCドライブ クローンの方法を具体的に紹介します。
Windows向け
安全的なダウンロード
- ターゲットディスクの容量がソースディスクと同じかそれより大きいことを確認してください。ターゲットディスクの余分な領域はシステムが認識できない未割り当て領域となるため、パーティション管理機能を使用して新しいパーティションを作成できます。
- 対象ディスク上のデータは消去されますので、重要なデータがある場合は必ずバックアップを作成してください。
- ソース ディスク上のデータはそのままターゲットディスクにクローン作成され、クローン作成プロセス中にソースディスク上のデータが変更されたり失われたりすることはありません。
4DDiG Partition Managerを起動します。「ディスクのクローン」を選択します。
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ソースディスクからデータをクローンするターゲットディスク(デフォルトはコンピュータに接続するディスク)を選択し、「次に」ボタンをクリックします。
注意:クローン作成ではターゲットディスク上のすべてのデータが上書きされるため、すべてが正しいことを確認した後、「はい」ボタンをクリックしてください。 -
次に、複製されたディスクの効果を示すプレビューインターフェイスが表示されます。 プレビューが正しいことを確認したら、「開始」ボタンをクリックしてクローン作成操作を開始します。
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ディスクのクローン作成が完了するまでしばらく待ちます。クローン作成の速度は、ソースディスクのサイズによって異なります。
注意:ディスクのクローン作成プロセス中は、他の操作を実行したり、現在の操作を中断したりしないでください。
ステップ2:CドライブをSSDにクローンした後にパソコンを起動する方法
ではCドライブ クローンが完了したSSDでPCを起動して使用するにはどうすればよいのでしょう?お使いのPCにより細かい操作は異なりますが、一般的には以下のような手順が必要です。
- PCを再起動してBIOS(またはUEFI)画面を表示させます(表示方法はお使いのPCにより異なります)
- 画面にある「Boot(起動)」や「Hard Disc Priority(ハードディスクの優先順位)」といった項目を選択し、SSDを一番上に移動させて設定を保存します。
- BIOS(UEFI)環境を終了させれば、SSDで起動ができます。
さいごに
この記事では、Cドライブ クローンのメリットやCドライブ クローン ソフトの使用方法を解説しました。疑問やお悩みは解決したでしょうか?
専門的に思える内容ですが、ここで紹介した「4DDiG Partition Manager」を使えば簡単にCドライブ クローンが完了します。PCの速度が低下してなるべく本体は買い替えずに性能アップを検討している方は、ぜひここで紹介した方法をお試しください。
Windows向け
安全的なダウンロード