パソコンのHDDをSSDに換装する際、多くの方が「クローン作業」を行います。作業の際に「SSDクローンに失敗した」「SSD起動できなくなった」といったトラブルが発生することがあります。そこで本記事では、ssdクローン失敗の主な原因と、やり直しのための具体的な対処法を詳しく解説します。クローン作業を確実に成功させたい方は、ぜひ参考にしてください。
Part1:SSDクローン失敗の原因は?
SSDクローンが失敗してしまう要因には、いくつかの代表的なものがあります。これらを理解しておくと、トラブルの原因を特定しやすくなり、再挑戦するときに無駄な手間を省けます。
- ハードウェアの不具合 SSDや接続ケーブルに緩みや断線があると、データ転送が不安定になりクローンが途中で止まることがあります。また、マザーボードや外付けケースとの相性が原因でエラーが発生するケースも見られます。
- コピー元ディスクのエラー 元のHDDやSSDに不良セクタや論理エラーが含まれていると、データを正しく読み込めずコピー中に失敗します。特に長年使用したHDDでは劣化によるエラーが頻発するため注意が必要です。
- パーティションやフォーマットの問題 新しいSSDが未フォーマットのまま、あるいはディスクの初期 化ができない状態だとクローンソフトが正しく認識できず作業が中断されることがあります。MBRとGPTの形式不一致もよくある要因です。
- BIOS/UEFI設定の不一致 レガシーBIOSとUEFIの起動モードが環境と一致していない場合、クローン自体は完了してもSSDから正常に起動できないことがあります。クローン後に「OSが見つかりません」といったエラーが出るのはこの典型例です。
- ディスク暗号化の影響 BitLockerなどの暗号化が有効なままssdクローンを行うと、コピーが途中で進まないなどの現象が起こり失敗するか、完了しても起動時にエラーが発生します。暗号化はセキュリティには有効ですが、クローン作業の妨げになる点に注意が必要です。
Part2:SSD失敗時の対処法
クローンに失敗した場合でも、やり直し可能です。以下の対処法を順番に試してみましょう。
1.ハードウェア関連のチェック
まずは基本的な部分として、物理的な接続やハードウェアの状態を確認しましょう。ケーブルの緩みやSSD自体の不良が原因であるケースも少なくありません。 チェックの流れは以下の通りです。
まずSSDを正しく接続し直します。
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それでも認識しない場合、SATAケーブルやUSB変換アダプタを別のものに交換してみてください。
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上記で認識しなかった場合、別ポートで認識するか確認してみてください。
2.元ディスクの診断と修復
クローン元のHDDやSSDに不良セクタがあると、コピーがうまく完了せず起動しない原因になります。事前にエラーチェックをしておくことが大切です。確認・修復の方法は次の通りです。
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コマンドプロンプトを開き 「sfc /scannow」コマンドを使ってエラーがないかチェックします。
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エラーがある場合は「chkdsk C: /f /r」コマンドでエラー修復を実行します。
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修復が完了したら再起動し、もう一度クローンを試してみてください。
3.ディスクのフォーマット・初期化
コピー先のSSDが未フォーマットまたは不適切な形式だとssdクローンが失敗します。あらかじめ正しい形式で初期化しておきましょう。初期化の手順は以下のようになります。
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ホーム画面で右クリックを押し、メニューから「ディスクの管理」を選びます。
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SSD上で右クリックして「フォーマット」もしくは「ディスクの初期化」を選択します。
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MBR/GPTを環境に合わせて選択し、「OK」をクリックしてください。
もし標準機能で初期化に失敗する場合は、4DDiG Partition Managerのような専用ツールを使ったssd強制フォーマットを試すのが有効です。
4.BIOS/UEFI設定の確認
BIOSやUEFIの設定が適切でないと、クローン完了後でもOSが起動しない場合があります。特に起動モードの違い(UEFI/Legacy)が原因になることが多いです。設定を見直す方法は次の通りです。
起動時に「F2」や「DEL」でBIOSに入ります。
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「BOOT」タブでブートモードが「UEFI」か「レガシー」か確認します。
コピー元の環境と同じ設定に揃えてください。
5.BitLockerなどディスクの暗号化を解除
暗号化が有効になっているディスクは、そのままでは正常にクローンできません。クローン前に解除しておくことが必要です。解除のステップは以下の通りです。
手順
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「コントロールパネル」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開きます。
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「デバイスの暗号化」→「BitLockerドライブ暗号化」を開きます。
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「BitLockerを無効にする」をクリックしてください。
6.SSDクローン再実行
環境を整えたら、改めてSSDクローンを実行しましょう。クローン作業は一見シンプルに見えますが、設定や手順に不備があると失敗してしまう可能性があります。そのため、信頼できるツールを使うことが重要です。特に 4DDiG Partition Manager を利用すれば、初心者でも直感的に操作でき、複雑な設定を自動で処理してくれるため、作業の失敗リスクを大幅に下げることができます。
安全なダウンロード
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外部ディスクをコンピュータに接続し、4DDiG Partition Managerをダウンロードしてインストールします。その後、アプリケーションを起動し、「システムディスクのクローン」を選択してください。
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ソースディスクからクローンデータを受け取るターゲットディスクを選択し、「次に」ボタンをクリックします。(ソースディスクはシステムディスクで、ターゲットディスクは接続したディスクがデフォルトで選ばれます。)
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次に、クローンディスクの効果を示すプレビューインターフェースが表示されます。ソースディスクのパーティションはデフォルトでターゲットディスク全体を占め、両側のハンドルをドラッグしてクローンパーティションのサイズを変更できます。プレビューが正しいことを確認したら、「開始」ボタンをクリックしてクローン操作を開始します。
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ディスクのクローン作成が完了するまで待ちます。クローン作成の速度は、ソースディスクのサイズによって異なります。 他の操作を実行したり、現在の操作を中断したりせず、しばらくお待ちください。
まとめ
ssdクローンが失敗してやり直しになる原因は、ハードウェアの接触不良やディスクのエラー、BIOS設定の不一致、暗号化の有効化など多岐にわたりその対処方法について解説しました。基本的な確認を行ったうえで、4DDiG Partition Managerを活用すれば高い成功率でクローン作業が可能になるのでぜひ試してみてください。
安全なダウンロード
よくある質問
1.SSDクローンに失敗する原因は何ですか?
ssdクローンに失敗する原因はハードウェアの接続不良、ディスクのエラー、暗号化、フォーマット不備、設定の不一致などが代表的な原因です。
2.M.2 SSDが故障したらクローン作成できますか?
故障の程度によります。軽度な論理エラーなら修復後に可能ですが、m.2 ssdの物理故障は困難でクローン失敗する可能性が高いです。
3.SSDのクローンを作るときの注意点は?
コピー元ディスクのエラー修復、暗号化解除、適切なフォーマット、ブートモードの確認が重要です。