紙の楽譜を見ながら練習する時、「この部分の音を実際に聴いて確認したい」「楽譜をデータ化してスマートフォンやパソコンで管理したい」と思うことがありませんか。
そんなときに便利なのが、楽譜読み取りアプリです。楽譜スキャンアプリを使えば、写真から楽譜を読み取り、音符や休符などの情報をデジタル化できます。サービスによっては、読み取った楽譜をそのまま自動演奏したり、MIDIなどの形式に変換したりすることも可能です。
この記事では、無料で試せる楽譜読み取り・自動演奏サービスを7つ紹介し、それぞれの特徴と使い方を解説します。さらに、楽譜リズム読み取りアプリを選ぶ際のポイントや、楽譜PDFを誤って削除してしまった場合の対処法についても紹介します。
目次
楽譜読み取り・楽譜スキャンアプリとは?
楽譜読み取りアプリとは、「OMR(Optical Music Recognition)」という画像認識技術を利用し、撮影した楽譜や保存されている画像を解析し、音符・休符・音の高さ、音の長さなどの楽譜情報をデジタルデータとして認識できるアプリやソフトのことです。
一般的な画像スキャンとは異なり、スキャンした楽譜を単に写真ファイルとして保存するだけではありません。読み取った音符を使って楽譜を再生したり、テンポを変更したり、PDFやMIDIなどのデータとして書き出したりできるアプリが多いです。
楽譜スキャンアプリは次のような用途で利用されています。
- 紙の楽譜をスマートフォンで読み取る
- 楽譜を画像からデジタル化する
- 読み取った楽譜を自動演奏し、楽譜の音を聴いて確認する
特に、楽器を練習している人にとって便利なのが自動演奏機能です。楽譜を見ただけでは音程やリズムが分かりにくい場合でも、アプリで読み取った楽譜を再生すれば、実際の音を聴きながら確認できます。
一方で、楽譜の読み取りは100%正確に認識できるとは限りません。特に、手書き楽譜、複雑なレイアウト、小さな音符、汚れや折れ目のある紙などの場合は、認識精度が低下する可能性があります。
無料で使える楽譜読み取りアプリ・自動演奏サイト7選
ここでは、楽譜の読み取りや自動演奏、楽譜編集などに利用できる代表的なアプリ・サービスを7つ紹介します。それぞれ対応している機能や使い方が異なるため、自分の目的に応じて選びましょう。
1. PlayScore 2ーーマルチパート再生機能
PlayScore 2は、スマートフォンやタブレットなどで楽譜をカメラで撮影したり、PDF・画像ファイルを読み込んだりするだけで、自動で演奏してくれる高精度な楽譜読み取り・自動演奏アプリです。
譜表ごとの楽器変更、音量調整、ミュート、テンポ変更、ループ再生、メトロノーム機能などが搭載されており、さらに、 合唱曲や吹奏楽、オーケストラなどの複雑なマルチパートの楽譜もパート別に再生・確認できます。
PlayScore 2の使い方
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アプリを起動し、画面右下にある「カメラ」ボタンをタップし、楽譜を撮影します。
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画面下の「再生(▶)」ボタンをタップすると、読み取った音階とリズムで自動演奏が始まります。
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調節バー(スライダー)を左右に動かすことで、曲のスピードを速くしたり、ゆっくりにしたりできます。また、:標準はピアノの音色での演奏ですが、バイオリンやフルートなど最大23種類の楽器に切り替えることができます。
2. Scan2Notesーーブラウザ完結でダウンロード不要
Scan2Notesは、印刷された楽譜や画像(PDF・JPG・PNG形式)をAIが自動で読み取り、デジタル楽譜へ高精度に変換してくれるブラウザ向けの楽譜読み取りサイトサービスです。
PCやスマホのブラウザからScan2Notes公式サイトにアクセスするだけで利用可能で、アプリのダウンロードは不要です。
Scan2Notesの使用手順
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ブラウザでScan2Notesの公式サイトにアクセスします。
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撮影するか、PDF・画像ファイルをアップロードします。
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曲のタイトルや作曲者などの情報を入力し、スキャンを実行します。
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デジタル楽譜の再生や編集ができます。さらにPDF・MIDI・MusicXMLなどの形式でダウンロードできます。
3. Sheet Music ScannerーーiOSとAndroidの両方に対応
Sheet Music Scannerは、スマートフォンのカメラで印刷された楽譜を撮影または読み込ませることで、自動で音符を認識し、その場で再生してくれる便利な楽譜自動演奏アプリです。
iOS(iPhone/iPad)とAndroidの両方に対応し、価格も安く、買い切りで約500円〜数百円です。
Sheet Music Scannerの使い方
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アプリを起動し、内蔵カメラで明るい場所でゆがまないように楽譜全体を撮影します。またはPDFファイルや画像ファイル(JPEGなど)をアップロードします。
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再生したい音色(ピアノや弦楽器など)や曲のテンポを設定します。
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再生ボタンを押すと、自動演奏が始まります。
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自動演奏で確認したら、問題がなければデジタル楽譜をダウンロードできます。
4. ScanScoreーー専用アプリとの連携で手軽に楽譜を撮影
ScanScoreは、紙やPDF、画像ファイル形式の楽譜をスキャンしてデジタルデータ化できる、ドイツのLugert Publishing社が開発した楽譜専門のソフトウェアです。
スマートフォンの専用アプリ「ScanScore Scanner」と連携することができ、スマホで撮影した楽譜写真をPCソフトへ直接取り込めます。
ScanScoreで楽譜を読むやり方
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専用アプリ「ScanScore Scanner」で楽譜を撮影し、ソフトに読み込みます。
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画面が左右の分割表示になり、左側に元の画像、右側に認識された音符が表示されます。青い十字のガイドやハイライトを頼りに、元の楽譜と見比べて誤認識がないかを確認します。
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選択ツールを使って音符のピッチをドラッグで変更したり、上部のツールバーから音符や休符、強弱記号などを追加・修正します。再生機能で音を確認しながら修正作業が行えます。
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作業内容はScanScoreプロジェクトとして保存できるほか、MIDIファイルやMusicXML形式で書き出して他の楽譜作成ソフト(DoricoやFinale、Sibeliusなど)へ移行することも可能です。
5. Soundsliceーー音源動画と楽譜の完全同期再生
Soundsliceは、演奏動画や音声と楽譜・TAB譜を完全に同期させ、ブラウザ上で直感的に音楽の学習ができる革新的なクラウドプラットフォームです。
Soundsliceには、PDFや写真などの楽譜ファイルをアップロードして自動でインタラクティブな楽譜データに変換する「楽譜スキャン機能」が備わっています。
Soundsliceの楽譜スキャン機能の使い方
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ブラウザからSoundsliceの公式サイトにアクセスし、アカウントにログインします。
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読み取りたいPDFファイルや、楽譜の画像(JPGやPNGなど)をアップロード画面にドラッグ&ドロップして取り込みます。複数ページのPDFの場合、スキャンしたい特定ページを選択して処理を進めることもできます。
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システムが音符やリズム、休符などの解析を行います。1ページあたり約1分ほどで処理が完了します。データ化された楽譜は画面上で再生でき、必要に応じて音符の修正や編集も可能です。
6. MuseScoreーー完全無料の多機能楽譜アプリ
MuseScore(現在は「MuseScore Studio」とも呼ばれる)は、無料でありながらプロ用ソフト並みの高機能と使いやすさを両立した、高機能なオープンソース楽譜作成ソフトです。Windows、macOS、Linuxに対応しています。
五線譜やTAB譜への直感的な入力に対応し、PDF印刷やMIDI、MP3、MusicXMLなどの形式で保存・エクスポートが可能です。作成した楽譜をオンライン上で共有したり、世界中のユーザーが投稿した楽譜を閲覧・ダウンロードしたりできます。
MuseScoreの楽譜インポート機能の使い方
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MuseScoreのメニューから[ファイル]>[PDFのインポート]を選択し、専用ページを開きます。
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変換したいPDFファイルをアップロードします。
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変換されたファイル(.mscz)をダウンロードします。保存したファイルをMuseScoreで開き、音符や休符を編集できます。
7. NotateMeーー手描きの楽譜をデジタル化
NotateMeとは、イギリスのNeuratron社が開発した、手描きの音符や記号をリアルタイムでデジタル楽譜に変換してくれる楽譜作成アプリです。
指やタッチペンで画面上の五線譜に直接音符や休符、臨時記号などを書くと、瞬時にきれいなデジタル楽譜へ変換します。:作成した楽譜はその場で再生して音を確認したり、音符の修正や追加を行ったりすることができます。
NotateMeの使い方
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アプリを開き、新しい楽譜を作成します。拍子や調号を設定して五線譜を表示させます。
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五線譜の上に指やスタイラスペンで音符、休符、臨時記号などを直接書き込みます。手書きした文字が自動で認識され、清書された音符に変わります。
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画面の再生ボタンを押すと、入力した楽譜を自動演奏で確認できます。作成したデータはMusicXMLやPDF形式などで共有・書き出しが可能です。
楽譜リズム読み取りアプリを選ぶポイント
楽譜を読むアプリを選ぶときは、単純に「無料かどうか」だけで判断するのではなく、どのような楽譜を読み取りたいのか、読み取った後に何をしたいのかを考えることが重要です。
ここでは、特に確認しておきたいポイントを4つ紹介します。
1. 音符だけでなく休符も認識できるか
楽譜を正しく再生するためには、音符だけでなく休符や音価、タイ、付点などの情報も重要です。音符だけを読み取って休符を正しく認識できなければ、実際の曲とは違ったリズムで再生される可能性があります。
特に複雑な合唱譜やオーケストラ譜などを読み取りたい場合は、対応している記譜法を事前に確認してください。
2. 楽譜の自動演奏に対応しているか
単に楽譜をデジタルファイルとして保存したいのではなく、楽譜に書かれている曲を実際に聴きたいという人も多いでしょう。この場合は、自動演奏機能の有無を確認することが重要です。
特に、楽譜を読むのがまだ苦手な初心者にとって、自動演奏機能は便利です。
楽譜を読み取って音声として再生できるアプリなら、次のような用途に利用できます。3. 楽譜をMIDIなどに変換できるか
楽譜を読み取った後、さらに編集したい場合は、MIDIやMusicXMLなどのデータ形式に書き出せるかも重要です。例えばMIDIに変換できれば、音楽制作ソフトやDAWなどにも連携できます。
特に音楽編集を目的としている場合は、無料版の楽譜読み取りアプリで利用できる機能を必ず確認しておきましょう。
4. 楽譜スキャン機能は日本語環境で使いやすいか
楽譜そのものは世界共通の記譜法を使っていますが、楽譜を読むアプリは日本語に対応しているとは限りません。特に海外製の楽譜スキャンサイトでは、英語を中心としたインターフェースになっていることが多いです。
特に細かい設定をしたいときやエラー内容を確認したいときには、日本語対応の有無が使いやすさに影響します。
楽譜のPDFファイルを間違って削除したらどうする?
楽譜をデジタルで管理していると、「必要な楽譜PDFを間違って削除してしまった」というトラブルが多く起こるでしょう。
まず確認すべき場所はごみ箱です。パソコンから通常の方法で削除したファイルであれば、ごみ箱に残っています。該当するPDFが見つかった場合は、右クリックして復元することで元の場所に戻せます。
ただし、Shift+Deleteなどで完全削除した場合や、ごみ箱を空にした場合は、通常の方法では復元できません。その場合は、データ復元ソフトを利用しましょう。
「Tenorshare 4DDiG」は、誤って削除したファイルやフォーマットしたデータ、失われたパーティションなどを復元できるデータ復元ソフトです。
Tenorshare 4DDiGの使い方もとてもシンプルです。
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Tenorshare 4DDiGを起動し、削除した楽譜PDFが保存されていたハードディスクやSSD、パーティションを選択してスキャンします。
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スキャンが完了すると、削除された楽譜PDFなどのファイルが表示されます。復元する前に、対象のPDFファイルをプレビューして、必要な楽譜であるかを確認できます。
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復元したい楽譜PDFを選択し、保存場所を指定して保存します。
復元先に元の保存場所を指定すると、復元したいデータが上書きされ、正常に復元できなくなる可能性がありますので、できるだけ元の保存場所とは異なる場所を指定しましょう。
楽譜を読むアプリに関するよくある質問
1. 無料で使える楽譜読み取りアプリはありますか?
無料で試せる楽譜読み取りアプリやサービスがありますが、すべての機能を無制限に利用できるとは限りません。
例えば、楽譜の読み取り回数、保存できるファイル数、MIDIなどへの書き出し、クラウド機能などが有料版に限定されている場合があります。
2. 楽譜をスキャンすると自動で演奏できますか?
アプリによっては可能です。楽譜を読み取った後、音符やリズムなどの情報を解析して、アプリ上で自動演奏できるものがあります。
ただし、すべての楽譜スキャンアプリが自動演奏に対応しているわけではありません。また、読み取り精度によっては、音符や休符などを誤認識し、実際の楽譜とは異なる演奏になることもあります。
3. 楽譜読み取りアプリは手書きの楽譜にも対応していますか?
アプリによって異なります。印刷された楽譜は比較的に認識しやすい一方、手書きの楽譜は文字や音符の形、線の太さ、配置などに個人差があるため、認識がより難しいです。
特に、急いで書いた音符や消しゴムで修正した跡、五線譜のかすれなどがある場合、正しく読み取れない可能性があります。
手書き楽譜を扱う場合は、通常のスキャン機能だけでなく、手書き入力に対応した楽譜作成アプリを利用することをおすすめします。
4. 楽譜を読み取ってMIDIに変換できますか?
アプリによっては可能です。ただし、MIDI変換を目的としている場合は、無料版での書き出しが可能かをあらかじめご確認ください。
まとめ
楽譜をスマートフォンやパソコンで扱いたいなら、楽譜読み取りソフトを利用することで、紙の楽譜をスキャンしたり、読み取った音符を自動演奏したり、デジタルデータとして管理したりできます。
ただ、「楽譜を読むアプリ」といっても、楽譜スキャン、自動演奏、リズム認識、楽譜編集、MIDI変換など、それぞれ異なる特徴があります。
まずは自分が「紙の楽譜をデジタル化したい」のか、「楽譜の音を聴きたい」のか、「MIDIに変換して編集したい」のかを明確にしましょう。
また、PDF楽譜を管理する場合は、誤削除にも注意が必要です。大切な楽譜は定期的にバックアップを取り、万が一削除してしまった場合は、「Tenorshare 4DDiG」などのデータ復元ソフトでできるだけ早く復元作業を行うことをおすすめします。
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