動画を見ようとしたらOGGというファイルで再生できなかったことはありませんか?
普段見ないファイル形式なので再生するのを諦めてしまうしかない気がしますね。 しかし、そんなことはありません。
この記事ではOGGファイルの再生の仕方について解説します。
Part1: OGGとは
OGGは、オープンソースのマルチメディアコンテナフォーマットであり、主に動画や音声のストリーミングとファイル圧縮のために使用されます。このフォーマットはXiph.Org Foundationによって開発され、特許料の心配なく無料で利用できることが大きな特徴です。
OGGフォーマットの最も一般的な音声圧縮技術は「Vorbis」というもので、このためOGG音声ファイルは「Ogg Vorbis」としても知られています。Vorbisは、その品質と圧縮率で知られ、MP3やAACなどの他の一般的な音声コーデックと競合しています。
一方、動画に関しては「Theora」というコーデックがOGG内で使用されることがあります。Theoraもまた、高品質な動画圧縮技術として知られています。
OGGフォーマットは、特にWeb上でのストリーミングやゲーム内音声として、多くのアプリケーションで採用されてきました。しかし、一部のデフォルトのメディアプレイヤーでは直接サポートされていない場合があり、そのため再生には追加の手段やツールが必要となることがあります。
Part2: Windows10/11でOGGファイルを再生する方法
方法1:VLC Media Playerを使ってOGGファイルを再生する方法
VLC Media Playerは、多機能かつオープンソースのメディアプレイヤーであり、数多くのファイルフォーマットとストリーミングプロトコルをサポートしています。OGGファイルの再生も、VLC Media Playerを使用すれば簡単に行うことができます。
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VLC Media Playerのインストール
VLC Media Playerは、公式ウェブサイトから無料でダウンロードできます。
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OGGファイルの再生
VLC Media Playerを起動します。
「メディア」メニューをクリックし、「ファイルを開く」を選択するか、Ctrl+Oのショートカットキーを使用してOGGファイルを選択します。すると、OGGファイルの再生が開始されます。
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追加設定
必要に応じて、VLC Media Playerの再生、音量、字幕、トラックの設定などを調整できます。
方法2:Windows Media PlayerでOGGファイルを再生する方法
Windows Media Player (WMP) は、Windows OSに標準で搭載されているメディアプレイヤーですが、デフォルトの状態ではOGGファイルをサポートしていません。しかし、適切なコーデックをインストールすることで、WMPでOGGファイルの再生が可能になります。
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DirectShowフィルター(コーデック)のインストール
OGGファイルをWindows Media Playerで再生するためには、DirectShowフィルターとして知られるコーデックが必要です。このコーデックは、OGGファイルのデータをWMPが理解できる形式に変換します。
Xiph.org Foundation の公式サイトから、DirectShowフィルターのパックをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラーを実行し、指示に従ってインストールを完了させます。
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Windows Media Playerの再起動
すでにWindows Media Playerが開いている場合、一度閉じてから再び開きます。これにより、新しくインストールしたコーデックが適切に認識されるようになります。
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OGGファイルの再生
Windows Media Playerを起動します。
「ファイル」メニューをクリックし、「開く」を選択するか、Ctrl+Oのショートカットキーを使用してOGGファイルを選択します。
ダイアログボックスが表示されるので、再生したいOGGファイルを選択し、「開く」ボタンをクリックします。すると、OGGファイルの再生が開始されます。
方法3:Google ChromeでOGGファイルを再生する方法
Google Chromeは、多くのメディアフォーマットをサポートするウェブブラウザであり、OGGファイルもその中に含まれます。ChromeでOGGファイルを再生するのは非常に簡単で、特別な拡張機能やプラグインをインストールする必要はありません。
以下は、Google ChromeでOGGファイルを再生する手順です:
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OGGファイルの位置を確認
あらかじめ再生したいOGGファイルの保存場所を確認しておきます。
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Google Chromeの起動
Google Chromeブラウザを開きます。
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OGGファイルのドラッグ&ドロップ
再生したいOGGファイルを選択し、Google Chromeのウィンドウまたはタブにドラッグ&ドロップします。
すると、Google Chromeが自動的に内蔵のメディアプレイヤーを使用してOGGファイルを再生します。
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再生コントロール
再生バーが表示されるため、再生/一時停止、進む/戻る、音量調整などの基本的なコントロールが可能です。
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URLからのアクセス
また、ウェブサーバ上に保存されているOGGファイルのURLがわかっている場合は、直接Google ChromeのアドレスバーにURLを入力し、Enterキーを押してアクセスすることで再生することもできます。
Part3: OGGファイルが再生できない時の対処法
対処1:Vorbisコーデックを再インストールする
OGGファイルが正常に再生されない場合、問題の一因としてVorbisコーデックの不具合や破損が考えられます。このような場合、コーデックの再インストールを行うことで問題を解決することができることが多いです。
Xiph.org Foundation の公式サイトにアクセスし、最新のVorbisコーデックまたは関連のDirectShowフィルターをダウンロードします。インストール後、再生ソフトウェア(Windows Media Player、VLC Media Playerなど)を再起動し、OGGファイルの再生を試みます。
対処2:ConvertioでOGGファイルをMP3に変換する
Convertioは、オンライン上で様々なファイル形式の変換をサポートするウェブベースのツールです。OGGファイルをMP3形式に変換する際にも、Convertioは簡単で迅速なオプションとして利用できます。
Part4: WindowsパソコンでOGGファイルを復元する方法
OGGファイルを変換しようとしているうちに、ついうっかり消してしまうこともあるでしょう。また、容量の大きなファイルを編集しているとパソコンへの負荷が大きくなってクラッシュしてファイルが消えてしまうこともありえます。
そんな時に備えて「Tenorshare 4DDiG」をあらかじめインストールしておきましょう。Tenorshare 4DDiGはほとんどのファイル形式に対応しているため、OGGファイルも復元させることができます。
- インストールと起動:
Tenorshare 4DDiGの公式ウェブサイトからソフトウェアをダウンロードし、パソコン上にインストールします。インストールが完了したらアプリケーションを起動します。
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- スキャン対象の選択:
プログラムが起動後の画面で、復元したいデータが存在するドライブやパーティションを選択して、スキャンします。
- ファイルのプレビュー:
削除されたファイルを全てスキャンするのには時間がかかります。スキャン結果が出ましたら、詳細をプレビューするためにお探しのファイルタイプをクリックすることができるようになります。
- 復元場所の選択:
復元したファイルの保存場所を選択します。 なお、元の場所に直接データを復元するのはおすすめしません。異なる場所、例えば外部ドライブにデータを保存することを検討してください。「復元」をクリックして、復元作業が開始します。
注意:: 保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
Part5:まとめ
ここまで、WindowsでOGGファイルを再生する方法について解説しました。動画といえばMP4が一般的なので、OGGファイルは再生するのが難しそうにも思えますがそんなことはありません。誰でも簡単に見ることができるので、ぜひ動画を楽しんでください。 そして、OGGファイルが消えた時のために Tenorshare 4DDiG をインストールして備えておくことも忘れないようにしてください。