パソコンを使っていて、エラーコード0xc0000034が表示されるケースは珍しくありません。エラーコード0xc0000034はWindowsのエラーコードであり、東芝やdynabook、富士通などメーカーに関係なく表示されるものです。エラーコードの意味や正しい対処法を知らないと問題を解決できないためパソコンを使えなくなります。
本記事では、エラーコード0xc0000034について、原因や修復方法を詳しく紹介します。
エラーコード0xc0000034とは?
エラーコード0xc0000034はパソコンでWindowsを起動しようとして失敗した場合に表示されるエラーメッセージです。パソコン内の記憶領域に何らかの不具合が生じているとエラーコード0xc0000034が表示されます。
エラーコード0xc0000034が表示される原因
パソコンにエラーコード0xc0000034が表示される主な原因は以下の通りです。
パソコンとOSの互換性が悪い
パソコンのハードウェアやソフトウェアとOSの互換性に問題がある場合は、エラーコード0xc0000034が表示されるケースがあります。このケースでは、他にもさまざまなエラーや不具合が発生しやすいです。
Windows更新プログラムの不具合
Windows更新プログラムが正しく適用されない場合も、エラーが起きるケースがあります。
BCD(Boot Configuration Data)の破損・欠損
エラーコード0xc0000034が発生する原因として多いのはBCD(Boot Configuration Data)の破損・欠損です。BCDファイルはWindowsの記憶領域であり、正しくファイル情報が読み取れないとWindowsの起動ができません。
Windowsのシステムが破損している
他には、Windowsのシステムの破損や不良セクタの発生などもエラーコード0xc0000034の原因として考えられます。
エラーコード0xc0000034への修復方法
エラーコード0xc0000034が表示された場合の修復方法を7つ紹介します。
方法1.パソコンを再起動する
どのようなパソコンのトラブルでも、まずは再起動を試してみることをおすすめします。一時的な症状であれば、パソコンの再起動で解決できる場合が多いです。もし、パソコンの再起動で直らない場合は、深刻な問題が生じている可能性があるため、修復方法を順番に試していきます。
方法2.インストールメディアを挿入して再起動
インストールメディアを挿入して再起動することで問題が解決できるケースがあります。
インストールメディアとはパソコンにOSをインストールするためのツールのことで、USBメモリやDVDに保存されているケースが多いです。Windowsであれば公式のツールを用いてインストールメディアを作成できます。
手持ちのインストールメディアがあるならば、パソコンに挿入して再起動することで、システムの修復作業が自動的にスタートして、不具合が解消される可能性があります。
方法3.不良セクタをチェックする
不良セクタとはHDDやSSD上で読み出しのエラーが起きている部分のことです。不良セクタがあると正常にWindowsが起動せずにエラーコード0xc0000034が発生します。
不良セクタのチェックを行うにはコマンドプロンプトから「chkdsk」を管理者として実行しなければいけません
Windowsが起動できない場合でも、インストールメディアからコマンドプロンプトを利用できます。インストールメディアを挿入してパソコンを起動し、設定画面で「Shift」と「F10」を同時押ししましょう。
コマンドプロンプトが起動したならば、ウィンドウ上で「chkdsk(対象のドライブ)/r」と入力してEnterキーを押します。対象のドライブには、不良セクタが生じている可能性のあるドライブを指定しましょう。
「chkdsk」が実行されると不良セクタのチェックがスタートするのですが、数時間から長い場合には1日かかるケースがあります。また、不良セクタのチェックはパソコンに大きな負担を与えるため、事態が悪化するリスクもあるため注意しましょう。

方法4.スタートアップ修復を実行する
スタートアップ修復とはWindowsが正常に起動しない場合に原因を診断して修復を行う機能のことです。Windows10以降では、一定回数以上OSの起動に失敗すると自動的にスタートアップ修復が実行されます。スタートアップ修復が実行されて修復が完了した場合はパソコンが自動的に再起動されるため、エラーメッセージが出ないか確認しましょう。
方法5.コマンドプロンプトからBCDを修復する
BCDの破損によりエラーが生じている場合は、BCDを修復しなければいけません。BCDの修復はコマンドプロンプトから実行できます。
1.インストールメディアからコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを順番に入力してEnterキーを押してください。
bootrec /fixmbrbootrec /fixboot
bootrec /scanos
bootrec /rebuildbcd
2.最後に「exit」と入力してプロセスを終了してからコンピューターを再起動すれば、BCDの再構築が完了します。

方法6.データ復元ソフトを使用する
これまで紹介した対処法でエラーを解決できなかった場合は、パソコンを初期状態に戻して再セットアップするという選択肢があります。再セットアップすればエラーの問題が解決してWindowsが正常に起動できるようになる場合が多いです。
再セットアップをするとパソコン内に保存していたデータはすべて削除されます。ただし、再セットアップした直後であれば、データを復元できる可能性があります。新しいデータで上書きされるまでは、古いデータがHDDやSSD上に残るからです。
データ復元ソフトを用いることで、削除されたデータの復元を試みることができます。
データ復元ソフトのおすすめは「Tenorshare 4DDiG」です。HDDやSSD、外付けHDDなどさまざまなメディアからデータを復元します。幅広い種類のファイルに対応しており、データ復元機能も搭載されていて、高精度なデータ復元ソフトです。
以下では、「Tenorshare 4DDiG」を使ったデータ復元の手順を紹介します。
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Tenorshare 4DDiG を起動し、削除したファイルが存在するハードディスクやパーティションを選択し、スキャンします。
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しばらく待つと、パソコンから消してしまったファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ムービー、オーディオ、音楽、ドキュメントなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。
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復元したいファイルを選択し、保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
注意:
保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
方法7.データ復旧業者に依頼する
エラーコード0xc0000034の原因としてパソコン内部に深刻な問題が生じている可能性があります。無理にパソコンを復旧させようとすると重要なデータが失われる原因となるため注意が必要です。
自力での復旧作業が難しい場合は、データ復旧業者に依頼することをおすすめします。専門家に任せることで安全な方法でパソコンの復旧作業に取り組んでもらうことができ、パソコン内の重要なデータを取り戻せる可能性は高くなります。
まとめ
エラーコード 0xc0000034が表示されるとWindowsを起動できなくなります。パソコンの再起動や不良セクタのチェック、スタートアップ修復などを実行して修復しましょう。対処できない場合はパソコンを再セットアップするという選択肢があります。パソコンを初期化して大切なデータが失われた場合は、データ復元ソフトを利用しましょう。
データ復元ソフトとして「Tenorshare 4DDiG」はおすすめできます。高機能・高精度なデータ復元ソフトのため、失われた大切なデータを取り戻せる可能性があります。