Xcodeが遅くてソフトウェア開発が進まないときや、Xcodeの容量を確保して実行ファイルを増やしたいときは、どうすればいいのでしょうか?iOSアプリケーションエンジニアや開発者にとって、Xcodeが重いのは大きな障害ですよね?

今回は、Xcodeの不要なデバイスやシミュレータ、ファイルをMac内で削除して、容量を減らす簡単な方法を解説します。

  1. Part1:Xcodeとは
  2. Part2:Xcodeを利用するために必要なストレージ容量とは?
  3. Part3:Xcodeが使用する容量を簡単に減らす方法
  4. Part4:まとめ

Part1:Xcodeとは

Xcode

Xcodeとは、MacOS、iOS、iPadOS、watchOS、tvOS上のソフトウェアを開発するためにApple Inc.が開発した統合開発環境(IDE)です。ソフトウェアを開発においてXcodeで何ができるかというと、ソースコードエディタ、GUIビルダ、デバッグツール、およびソースコントロール管理システムなど、開発者向けにソフトウェア作成ツールを提供します。

Xcodeの使い方は、

  1. Xcodeを起動して新しいプロジェクトを作成する。
  2. プロジェクトのテンプレートを選択する。
  3. コードを書く。
  4. プロジェクトをビルドして実行。

以上の4ステップです。

Xcodeでは、さまざまなプログラミング言語でコードを記述し、実行可能なアプリケーションにコンパイルすることができます。さらに、Xcodeではエミュレータのテスト時に発見したバグを、診断・修正してコードを最適化することが可能。ソフトウェアのパフォーマンス分析およびデバッグツール一式にもなる大変優れたツールです。

Part2:Xcodeを利用するために必要なストレージ容量とは?

Xcodeのストレージ容量には諸説ありますが、Macにインストールするためには最低でも40GBの空き容量が必要だと言われています。また、複数プロジェクトの開発で2つ以上のXcodeを共存させる必要がある場合は、より多くの容量が必要になります。さらに、プロジェクトの規模や複雑さ、関連するファイルが増えれば増えるほど、Xcodeは重い状態になり動作が遅くなるため、追加のストレージ容量を割り当てなければなりません。

Part3:Xcodeが使用する容量を簡単に減らす方法

Xcodeは大量の中間ファイルやキャッシュを作成するため、ハードドライブの容量を圧迫し、結果的に動作が重くなります。Xcodeの使用容量を減らしてハードドライブの空き容量を増やせば、ファイルの保存スペースが増えて実行ファイルの保存が容易になります。

ここでは、Xcodeが重いときに容量を減らすおすすめの方法を3つご紹介します。

1.Xcodeで不要なデバイスやシミュレータを削除

Xcodeで不要になったデバイスやシミュレータのキャッシュを削除するには、以下のコマンドを実行します。

  • デバイス削除

    xcrun simctl list devices

  • シミュレータのキャッシュ削除

    sudo rm -rf ~/Library/Developer/Xcode/iOS\ DeviceSupport/*

2.Finderで不要なデータを削除

Xcodeにかかる不要なデータは、Finder上で削除することもできます。以下のフォルダ内に各データが保存されているので、手動で消去します。

  • Finderでデータ削除

/Library/Developer/CoreSimulator/Profiles/Runtimes

Finderでデータ削除

3.重複ファイル削除ツールで一括削除

4DDiG Duplicate File Deleter(Mac)を使用して重複したXcodeファイルを削除すれば、Xcodeの重い動作を解消できます。4DDiG Duplicate File Deleter(Mac)は、Mac内でハードディスクをスキャンして同じ内容のファイルを特定・削除ができるソフトです。ファイル名が同じであっても重複したものは削除し、最新ファイルもしくはオリジナルファイルのみを保持します。

重複ファイルを削除することで、Macのパフォーマンスを向上できるだけでなく、空き容量を増やしてXcodeの実行ファイルを多数保存できるようになります。

  1. 4DDiG Duplicate File Deleter (Mac) をインストール、起動させます。

  2. スキャンするフォルダーを選択するか、フォルダをドラッグアンドドロップしてスキャンを開始します。

    スキャンするフォルダーを選択する
  3. 左上の「環境設定」をクリックすると、必要なスキャンモードを設定します。設定が完了したら、「重複ファイルをスキャン」をクリックして、選択したフォルダのスキャンが開始します。

    重複ファイルをスキャン
  4. スキャンが完了すると、画面に重複ファイルが表示され、右側のファイルの内容をプレビューして、不要なものを選択することができます。

    重複ファイルをプレビュー
  5. 不要なファイルを選択したら、「削除」をクリックします。

    重複ファイルを削除

Part4:まとめ

Apple公式のアプリ開発ツールとして、Xcodeは非常に便利なツールです。しかしXcodeが重いのでは、ストレスが溜まったり開発が遅れたりすることも。その際には、Xcode内やFinderから不要なデータを削除したり、4DDiG Duplicate File Deleterで重複ファイルを削除したりして、空き容量を確保しましょう。

4DDiG Duplicate File Deleter

4DDiG Duplicate File Deleter

ワンクリックで、WindowsとMacおよび外部デバイスから写真、動画、オーディオ、ドキュメント、およびGoogleドライブから重複ファイルを検索して削除します。さらに、バージョン2.0.0は類似画像の検索·削除をサポートしています。

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