Windows 10のパソコンを起動したときや使用している最中に、突然青い画面になってメッセージが表示されることがあります。この「ブルースクリーン」と呼ばれる表示は、WindowsのOSに深刻なエラーが発生した場合に表示されるものです。 Windows 10でブルースクリーンが表示された場合、どう対処したら良いのでしょうか?今回、Windows 10にブルースクリーンが頻発する原因と解決方法についてご紹介いたします。 Part 1: Windows 10にブルースクリーンが頻発する原因 Part 2: Windows 10にブルースクリーンが出るトラブルを解決(状況別) ドライバーに原因がある場合 メモリーに原因がある場合 HDD/SSDに原因がある場合 Part 3: ブルースクリーンによって失われたデータの復元 Part 4: まとめ Part 1: Windows 10にブルースクリーンが頻発する原因 ブルースクリーンは、ハードウェアとソフトウェアの両方の原因で発生し、理由も様々です。Windowsのアップグレード後にも発生しやすいので、頻発する可能性があるのです。 ハードウェア関連の原因としては、デバイスのドライバーが古い、システムとドライバーの相性や互換性が悪い、ハードディスクやドライバーの不具合・故障などが挙げられます。 ソフトウェア関連の原因としては、BIOSが古い、ウイルス感染、ハードディスクの空き容量不足、Window Updateプログラムの不具合、システムファイルやブートファイルの破損などが挙げられます。 Part 2: Windows 10にブルースクリーンが出るトラブルを解決(状況別) まず、ブルースクリーンが発生しても、焦って電源を切らないでください。 ブルースクリーン画面にあるように、Windowsはエラー情報を収集しているからです。たいてい、10分ほどで終了して自動で再起動します。 再起動しないまたは再起動を繰り返す、ブルースクリーンが直らない場合は、停止コード(エラーコード、STOPコード)を確認の上、電源ボタンを押して強制終了し、次に示す方法を試します。 <ドライバーに原因がある場合> 以下の停止コードなどが表示されます。 「0x0000007E(SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED)」 「0x0000000A(IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL)」 「0x0000003B(SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION)」 「0x0000001E」 「0x00000024」 「DRIVER_POWER_STATE_FAILURE」 「KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILURE」 調べ方としては、Microsoftサポートページの検索窓に停止コードを入力すると原因を知ることができます。 解決法1:周辺機器を取り外してから起動する 外付けHDDなど、周辺機器をすべて取り外してからwindows10を起動してください。これだけでブルースクリーンが表示されなくなる場合があります。 特定の周辺機器でブルースクリーンが発生する場合、機器の故障か、ドライバーが古いなどで対応できていない場合があります。次の「デバイスドライバーを更新/無効化する」をご覧ください。 解決法2:デバイスドライバーを更新/無効化する 「Windows」+「I」キーを押して「設定」ウィンドウを開き、「更新とセキュリティ」をクリックします。そして、「回復」をクリックし、「今すぐ再起動」をクリックします。 または、Windows10では強制終了後の再起動を3回失敗すると、スタートアップ修復が起動します。そこから、「詳細オプション」を選択します。 Windows回復環境が起動したら、「トラブルシューティング」 > 「詳細オプション」 > 「スタートアップ設定」 > 「再起動」を順番に選択します。その後、コンピューターが起動して「スタートアップ設定」画面になったら、数字の「4」キーまたはファンクションキーの「F4」を押すと、セーフモードでパソコンが再起動します。 「Windows」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、「devmgmt.msc」と入力して「OK」ボタンをクリックします。 エラーが発生する前に最近インストールしたデバイスのドライバーを無効にします。デバイスを右クリックし、「デバイスを無効にする」をクリックします。または、ドライバーを更新する場合は、「ドライバーの更新」をクリックしてください。 解決しなかった場合は、ディスプレイアダプターやビデオアダプターも更新してみましょう。 デバイスマネージャーを終了してコンピューターを再起動し、エラー表示されないか(エラーが修正したか)確認します。 また、ステップ4で「デバイスのアンインストール」を押して、該当のドライバーを接続した上でWindows10を再起動すると、自動的に最新のドライバーをダウンロードします。アンインストールしたい場合は、ドライバーを接続しないようにしましょう。 解決法3:ウイルス対策ソフトを実行する ウイルス感染が原因でブルースクリーンが発生するケースが非常に多いため、パソコンが再起動できた場合や、セーフモードで起動した際は、ウイルス対策ソフトでウイルスに感染していないかチェックしましょう。 ウイルスに感染していたら、そのままソフトでウイルスを駆除することでエラーが解決できる可能性があります。 解決法4:Windows更新プログラムをアンインストールする WindowsUpdate後にブルースクリーンが発生した場合は、更新プログラムをアンインストールすると解決できる場合があります。 Windows10では強制終了後の再起動を3回失敗すると、スタートアップ修復が起動します。そこから、「詳細オプション」を選択します。 「詳細オプション」 > 「更新プログラムのアンインストール」を選択し、画面の指示に従って操作します。 解決法5:トラブルシューティングで「システムの復元」または「初期状態に戻す」を実行する 先にこれらの注意点をお伝えします。 「システムの復元」は事前に復元ポイントの作成をしていないと実行できません。また、「システムの復元」は復元ポイント以降に保存したデータはすべて削除されます。「初期状態に戻す」は、すべてのデータが削除され、購入時の状態に戻ってしまいます。 これらの操作に失敗してもデータが消える可能性がありますので、事前にバックアップを取っておくか、Part3でご紹介するデータ復元をしておくことをお勧めします。 Windows10では強制終了後の再起動を3回失敗すると、スタートアップ修復が起動します。そこから、「詳細オプション」を選択します。 「詳細オプション」 > 「システムの復元」を選択し、画面の指示に従って操作します。 または「このPCを初期状態に戻す」に選択して、画面の指示に従って初期状態に戻します。 <メモリーに原因がある場合> 停止コードには、「0x0000002E」、「0x00000050」、「0x0000007F」、「0x000000F2」などが表示されます。 メモリーは、マザーボードとの接触不良で発生する場合があるので、カバーを取り外せる場合はメモリーを挿し直してみてください。その際、静電気が発生しないよう注意してください。 メモリーの故障の場合はメモリーの交換が必要です。 <HDD/SSDに原因がある場合> 「0x0000007A」、「0x000000ED」、「0x000000F4」などが表示されます。 外付けHDD/SSDの場合、最初に示した解決法1の周辺機器を取り外してから再起動を実行してください。 解決法2:BIOSを更新する BIOS(Basic Input Output System: バイオス)とは、PCのマザーボードに組み込まれている部品や機器などの基本の入出力を行うプログラムのことです。BIOSがそれぞれの部品を認識する際にエラーが発生している場合は、BIOSを更新することで解決できます。 「Windows」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、「msinfo32」と入力して「OK」ボタンをクリックします。 現在のBIOSバージョンを確認します。 マザーボードの型番を確認してコンピューターの製造元とモデル番号を入手し、製造元のWebサイトにて最新のBIOSをダウンロードしてBIOSを更新します。 更新すると以前のバージョンには戻せないため、大切なデータはバックアップを取るなど、事前に対策をしておきましょう。 Part 3: ブルースクリーンによって失われたデータの復元 ブルースクリーンは深刻なエラーが発生した場合に表示されます。データが失われるリスクも含まれています。また、ブルースクリーンから復元する際に、データが消えてしまう可能性もあります。 無事windowsが起動できればバックアップをとる、データを移行するなどの対処が取れますが、起動できない場合はどうすれば良いのでしょうか? また、パソコンのフリーズ時に強制的にシャットダウンした場合、使用していたデータが壊れたり、消えたりする恐れもあります。そのため、データを救出・復元できる方法を知っておいた方が被害を最小限に抑えることができます。ここでは、誰でも簡単に使えるデータ復元ソフト4DDiGの使用方法をご紹介いたします。 ブルースクリーンが発生したWindowsとは別に、正常に動作できるコンピューター、1.5G以上の空のUSBドライブまたはCD / DVDと、データ復元ソフト4DDiGがあれば、エラーが発生したコンピューターにある大切なデータでも復元することが可能です。 4DDIGデータ復元ソフトを正常に動作するパソコンにインストールし、起動させます。 無料ダウンロード PC向け 安全的なダウンロード 無料ダウンロード MAC向け 安全的なダウンロード 今すぐ購入 今すぐ購入 「クラッシュしたシステムからデータを復元」をクリックします。 起動ディスクを作成する 外付けUSB / DVDドライブを選択して「作成」をクリックします。(USB / DVDは、起動ディスクを作成するためにフォーマットされることに注意してください。また、作成中はドライブを何もしないでください。) 起動可能なディスクを正常に作成する クラッシュしたコンピューターを起動ディスクから起動する クラッシュしたコンピューターに起動ディスクを挿入してから、パソコンを再起動します。その後、コンピューターのロゴが表示され、デバイスのBIOS設定に入るまで対応するキーを押します。(開始キーはシステムごとに異なる可能性があり、このページを参照しましょう。) クラッシュしたコンピューターからデータを復元する BIOSに入ったら、矢印キーを使用してブートタブに切り替え、ブートデバイスを選択します。その後、クラッシュしたシステムがファイルのロードを開始し、構成が完了するまでしばらくお待ちください。これで4DDiGが自動的に起動し、場所を選択してデータの回復を開始できます。データの安全を確保するために、復元したデータをローカルディスクではなく外部ドライブに保存することをお勧めします。 Part 4: まとめ Windows 10でブルースクリーンが表示される原因と対処法についてご紹介しました。Windows 10でブルースクリーンが発生する原因は多くあり、頻発する可能性があります。しかし、まずは慌てて電源を切らずに再起動できるか待機しましょう。再起動を繰り返す場合は、停止コードを確認して、今回ご紹介した対処法を試してみてください。 また、windows10でブルースクリーンが発生した場合、Windows内のデータが消える恐れがあります。データ復元ソフト4DDiGでデータを復元することができますので、併せてお使いください。