HDDのディスク使用率が100%にになると、パソコンの動作が異常に遅い、何かしらのエラーが出る、ハードディスクのアクセスランプが常に点滅している、大切なデータが紛失するといった不調が発生します。

この記事では、Windows 10パソコンのHDD使用率が100%になる原因と、その対処法について説明します。これにより、パソコンのパフォーマンスを改善し、スムーズな動作を実現することができます。

  1. Part1:Windows 10パソコンのHDD使用率が100%になるのはなぜ?
  2. Part2:パソコンのHDD使用率が100%になるとどうなる?
  3. Part3:Windows10でディスク使用量が100%になるときの対処法
  4. Part4:PCのディスク使用率100%不具合でデータが消えた時の復元裏ワザ

Part1:Windows 10パソコンのHDD使用率が100%になるのはなぜ?

Windows10パソコンのHDDディスク使用率が100%になる原因として、特定のアプリで不具合がある、同時に起動しているアプリの数が多すぎる、常にバックグラウンドで起動しているアプリが占有している、パソコンのスペック不足や故障、Windows Update(更新プログラム)の不具合などが考えられます。

Part2:パソコンのHDD使用率が100%になるとどうなる?

ディスク使用率が100%になると、以下のような問題が発生します。

  • ①パソコンの動作が非常に遅くなる:ディスクにアクセスする時間が長くなり、アプリケーションの起動やファイルの読み書きに時間がかかるようになります。
  • ②アプリケーションがフリーズしたり、クラッシュしたりする:必要なデータにアクセスできないため、アプリケーションが正常に動作できなくなることがあります。
  • ③データが失われる:ディスクに空き容量がない場合、新しいデータを保存できなくなり、既存のデータが失われる可能性があります。
  • ④ハードディスクが故障する:ディスクに常にアクセスし続ける状態は、ハードディスクの負担を増加させ、故障のリスクを高めます。

Part3:Windows10でディスク使用量が100%になるときの対処法

ここでは、HDDのディスク使用率が100%になるときの対処法についてご紹介します。

方法1.Windows Update(更新プログラム)を手動で実行する

  1. Windowsのスタートボタンをクリックし、「設定」をクリックします。
  2. 「更新とセキュリティ」をクリックします。

    更新とセキュリティ
  3. 画面左側「Windows Update」を選択して、「更新プログラムのチェック」をクリックします。最新の更新プログラムが存在していると表示されるため、「ダウンロードしてインストール」をクリックします。インストール後、PCの再起動を促されるので、今すぐ再起動するか、再起動するスケジュールを設定します。

    Windows Update

    *Windows Update にWindows 11へのアップグレード案内が表示されている状態で、Windows10を継続して使用する場合は、「今はWindows 10の使用を継続します」を選択してから「更新プログラムのチェック」をクリックします。

方法2.SysMainまたはSuperFetchを無効にする

「SuperFetch」(Windows10のOctober 2018 Update適用後は「SysMain」)は、ユーザーの使用履歴からよく使うデータをハードディスクからメモリにあらかじめ転送・キャッシュしておく機能です。

メモリが圧迫される機能であることに加え、どこかに不具合があると処理が遅くなるといわれている機能なので、無効にします。

  1. スタートボタンを右クリックして「コンピューターの管理」をクリックします。

    コンピューターの管理
  2. 左側の「サービスとアプリケーション」をクリックし、中央に出た「サービス」をダブルクリックします。

    サービス
  3. 「SysMain」または「SuperFetch」をダブルクリックします。

    SysMain
  4. 「スタートアップの種類」のプルダウンから「無効」を選択し、「適用」 > 「OK」をクリックし、PCを再起動します。

方法3.ピアツーピアネットワークを無効にする

ネットワークで接続された各パソコン同士で、ファイルを共有し、利用できる機能です。HDD使用率を占有しやすいので、無効にします。

  1. スタートボタンを右クリックして「コンピューターの管理」をクリックします。

    コンピューターの管理
  2. 左側の「サービスとアプリケーション」をクリックし、中央に出た「サービス」をダブルクリックします。

    サービス
  3. 「Peer Name Resolution Protocol」をダブルクリックします。

    Peer Name Resolution Protocol
  4. 「スタートアップの種類」のプルダウンから「無効」を選択し、「適用」 > 「OK」をクリックします。「Peer Networking Grouping」、「Peer Networking Identity Manager」も無効にし、PCを再起動します。

    スタートアップの種類

方法4.Windowsサーチを停止する

Windowsサーチもバックグラウンドで常に実行されている機能なので無効にしてみます。

  1. スタートボタンを右クリックして「コンピューターの管理」をクリックします。

    コンピューターの管理
  2. 左側の「サービスとアプリケーション」をクリックし、中央に出た「サービス」をダブルクリックします。

    サービス
  3. 「Windows Search」をダブルクリックします。

    Windows Search
  4. 「スタートアップの種類」のプルダウンから「無効」を選択し、「適用」 > 「OK」をクリックし、PCを再起動します。

方法5.自動メンテナンスを停止する

システム診断やWindows Defenderによるセキュリティスキャン、Windows Updateなどが自動的に実行される機能です。自動メンテナンス実行中はHDDが使われてしまうので、停止します。

  1. タスクバーの検索窓に「コントロール パネル」と入力して、コントロールパネルを選択します。
  2. 「システムとセキュリティ」をクリックします。

    システムとセキュリティ
  3. 「セキュリティとメンテナンス」をクリックします。

    セキュリティとメンテナンス
  4. 「メンテナンス」をクリックして展開します。「自動メンテナンス」が動作している場合は「停止」をクリックし、PCを再起動します。

    メンテナンス

方法6.OneDriveの自動起動を停止する

オンラインストレージサービスであるOneDrive(ワンドライブ)は、初期設定で自動起動、データ同期を開始するようになっています。低スペックPCやデータ量が多いと、同期作業でHDD使用率に大きく影響を与えてしまうため、OneDriveの自動起動を停止します。

  1. タスクバーにあるOneDriveのアイコン(雲のアイコン)を右クリックします。

    OneDriveのアイコンが表示されていない場合、以下のフォルダーにある「OneDrive.exe」を起動するか、検索バーにOneDriveと入力して開くと、アイコンが表示されるようになります。 C:\ユーザー\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\OneDrive

    *AppDataは「隠しファイル」なので、エクスプローラーの「表示」タブにある「隠しファイル」にチェックを入れて表示させましょう。

  2. OneDriveアイコンを右クリックして「設定」をクリック後、設定タブの「WindowsにサインインしたときにOneDriveを自動的に開始する」のチェックを外してOKをクリックします。

    OneDrive

方法7.HDDのエラーチェックを実行する

このエラーチェックは負荷の大きい作業で、時間がかかることとOSが起動しなくなるリスクがあります。大事なデータは事前にバックアップを取りましょう。また、この作業でHDD使用率が100%のままである場合は、PCの初期化やHDDの交換も視野に入れる必要があります。

  1. Windowsのスタートボタンを右クリックして、「Windows PowerShell(管理者)」をクリックします。

    Windows PowerShell(管理者)
  2. 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。

    chkdsk c: /r

    この操作は負荷が大きく、時間も非常にかかります。1日かかることもあるため、時間に余裕を持ち、充電しながら実行してください。

  3. システムドライブをチェックした場合は、「次回のシステム再起動時に、このボリュームのチェックをスケジュールしますか (Y/N)?」と表示されるため、Yキーを押して、Enterキーを押します。Windows PowerShellを終了し、PCを再起動します。

Part4:HDDの使用率100%不具合で失われたデータの復元裏ワザ

前述したように、HDDの使用率が100%の状態は、データが紛失した恐れが非常に高くなっています。間違えて大事なデータを消してしまうことにもつながりかねません。

でもご安心ください。紛失したデータは、HDDデータ復元ソフトTenorshare 4DDiGで復元できます。ここでは、Tenorshare 4DDiGでHDDから消えたファイルを復元する手順を解説いたします。

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  1. スキャン対象の選択:

    Tenorshare 4DDiGの公式ウェブサイトからソフトウェアをダウンロードし、パソコンにインストールします。プログラムが起動後の画面で、「ドライブ」を選択して、復元したいデータが存在するドライブやパーティションをスキャンします。

    スキャン場所を選択
  2. ファイルのプレビュー:

    削除されたファイルを全てスキャンするのには時間がかかります。スキャン結果が出ましたら、詳細をプレビューするためにお探しのファイルタイプをクリックすることができるようになります。

    ファイルを検出
  3. 復元場所の選択:

    復元したファイルの保存場所を選択します。 なお、元の場所に直接データを復元するのはおすすめしません。異なる場所、例えば外部ドライブにデータを保存することを検討してください。

    復元をクリック
    注意:: 保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。

まとめ

Windows 10パソコンのHDD使用率が100%になる現象で、パフォーマンスの低下を引き起こす可能性がありますが、上記の対処法を試すことで解決できる場合があります。ご利用のWindows 10パソコンのHDD使用率が100%になる問題について、今回の記事を参考に、早急に対処してHDD使用率が100%であるのを回避しましょう。また、HDD使用率のエラーによってデータが失われた場合、HDDからファイルを復元するソフト4DDiGを使用すれば、大事なデータを簡単に復元することができます。

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