Lenovoのパソコンでトラブルが起きた場合は初期化すれば解決できる可能性があります。ただし、パソコンを初期化するにはさまざまな準備が必要です。また、初期化の作業に伴って大事なデータが消えるケースがあるため、データ復元の方法を知っておくことも重要になります。
本記事ではLenovoのパソコンを初期化する方法やデータ復元の方法について解説します。
Windows10/11に対応した内容となっているため、参考にしてください。
パソコンの初期化前にやるべきこと6つ
パソコンを初期化する前にやっておくべき6つの作業を紹介します。
データのバックアップを取る
パソコンの初期化では個人用のファイルは削除されず残すことが可能です。ただし、想定外の事態が起きて大事なデータが消える可能性はあります。初期化する前に念のためバックアップを取っておきましょう。
Windowsのバージョンアップデートをしておく
初期化前にWindowsをバージョンアップして最新の状態にしておくことをおすすめします。古いバージョンのまま初期化すると途中で不具合が起きる可能性があるからです。Windows10を利用しているならば、Windows11にアップデートしておきましょう。
初期化にかかる時間を用意しておく
初期化が完了するまでにある程度時間がかかるため、余裕のあるスケジュールを組んでおきましょう。パソコンの初期化とは工場出荷状態に戻すことで、さまざまなプロセスを経て完了します。一般的には1時間から2時間程度かかるため、時間に余裕のあるタイミングで初期化の作業を進めましょう。
周辺機器を外す
パソコンの初期化をする前にすべての周辺機器を外しておきましょう。周辺機器を接続した状態で初期化するとデバイスドライバー関連のトラブルが発生するリスクがあるからです。
USBメモリやプリンター、スピーカーなどはすべて外しましょう。ただし、マウスとキーボードは初期化の作業を進める際に必要な場面があるため、接続したままでも問題ありません。
充電プラグを接続する
Lenovoのノートパソコンで初期化する際には充電プラグを接続しておきましょう。初期化の作業に時間がかかるケースがあるからです。数時間程度かかる場合があり、バッテリーで起動していると途中で電源が切れる可能性があります。電源プラグを接続して電源を供給した状態で初期化をすれば安心です。
パスワードをメモしておく
パソコンの初期化ではさまざまな設定が無効になり、IDやパスワードなどのデータも消去されます。パソコンが再起動されてWindowsのサインインの設定からやり直す必要があります。Microsoftアカウントのメールアドレスやパスワードもパソコン上に保存されなくなるため、事前にパスワードをメモしておきましょう。
Lenovoパソコンを初期化する方法5選
Lenovoのパソコンを初期化する方法は5つあります。それぞれの方法の詳細を詳しく紹介します。
方法1.Novoボタンから初期化する(Lenovo一部モデルのみ)
Lenovoの一部モデルにはNovoボタンがあります。パソコンの電源ボタンの近くに設置されており、Novoボタンを押すと強制的に「System Recovery」または「One Key Recovery」が起動します。パソコンのバックアップや復元、初期化などを行えるLenovo専用のソフトウェアです。Novoボタンのある機種ならば、初期化の操作を簡単に行えます。
方法2.Lenovo OneKey Recovery機能を使う(対応機種のみ)
Lenovoの一部のモデルに搭載されている「Lenovo OneKey Recovery」を利用すると初期化の作業を進められます。Novoボタンが設置されている機種ならば、Novoボタンを押すと「Lenovo OneKey Recovery」が起動します。メニューから「System Recovery」を選べば、システムのパーティションを初期状態に戻すことが可能です。
方法3.回復ドライブから初期化する
回復ドライブを使用するとパソコンの初期化を行えます。回復ドライブとは、Windowsに不具合が生じた場合に修復するためのリカバリーメディアのことです。空のUSBメモリに回復ドライブを作成できます。パソコンに問題が発生した場合はパソコンにUSBメモリを接続するとWindowsを回復ドライブから起動できます。回復ドライブのメニューからWindowsの初期化が可能です。
スタートボタンをクリックして、検索窓に「回復ドライブ」と入力して、一覧から「回復ドライブの作成」を選びましょう。
「回復ドライブの作成」を開いた後は画面の指示に従っていけば、USBメモリに回復ドライブを作成できます。
回復ドライブから初期化するには、パソコンを回復ドライブから起動させる必要があります。パソコンの電源を入れてから「F8キー」などを連打するとブートメニューが表示されます。メニューから回復ドライブが保存されたUSBメモリを選べば、回復ドライブが起動するため、「ドライブから回復する」をクリックすれば初期化が可能です。
ブートメニューを表示させるためのボタンは、マザーボードのメーカーによって異なります。事前にブートメニューを表示させるキーを調べておきましょう。
方法4.トラブルシューティングから初期化する
Windowsのトラブルシューティングツールから初期化できます。
スタートメニューをクリックして、電源ボタンをクリックし、「Shift」キーを押しながら再起動を選択しましょう。
Windows回復環境のオプションメニューが表示されるため、「トラブルシューティング」をクリックします。
トラブルシューティングのメニューから「このPCを初期状態に戻す」をクリックすれば、Windowsの初期化を開始できます。
Windowsが起動する状態で初期化したい場合、上記で紹介した方法はスムーズに初期化を実行できる点がメリットです。
方法5.Windows10の設定画面から初期化する(Windows10以降)
Windows10以降であれば、設定画面から初期化の作業を進められます。
スタートボタンをクリックして、「設定」、「更新とセキュリティ」、「回復」の順にクリックしていきます。
「このPCを初期状態に戻す」の下にある「開始する」をクリックしましょう。
個人用ファイルを保持して初期化するか、データをすべて削除して初期化するか選べるため、都合の良い方法を選択しましょう。
Lenovoパソコンが初期化後の復元方法
Lenovoパソコンを初期化した後でデータを復元する方法は3つあります。それぞれの方法を詳しく紹介します。
ファイル履歴を使用した復元(事前設定が必要)
事前設定をしていると、ファイル履歴を活用してファイルの復元が可能です。
スタートボタンをクリックして、「設定」、「更新とセキュリティ」、「バックアップ」を順にクリックしていきます。「ファイル履歴を使用してバックアップ」の下にある「その他のオプション」をクリックしましょう。
「バックアップオプション」の一番に下にある「現在のバックアップからファイルを復元」をクリックしましょう。
ファイル履歴が表示されるため、復元したいフォルダ・ファイルを選択してください。画面の下にある復元ボタンをクリックすると元の場所にフォルダ・ファイルが復元されます。
上記の方法では事前にバックアップを取っていれば個人用ファイルも復元可能です。
システムの復元(復元ポイントが存在する場合)
復元ポイントが存在する場合は、システムファイルの状態を復元できます。
スタートボタンをクリックして、「設定」、「システム」「詳細情報」まで移動しましょう。「関連設定」の項目から「システムの保護」を選びます。
「システムのプロパティ」が表示されるため、「システムの保護」のタブの中にある「システムの復元」をクリックすると、任意の復元ポイントからシステムを復元できます。
ただし、システムの復元はあくまでもシステムファイルの復元であり、個人用ファイルの復元はできないため注意しましょう。
Tenorshare 4DDiGでデータを復元する
Lenovoパソコンを初期化した後でどうしても復元できないデータがあるならば、ファイル復元ソフトを利用しましょう。「Tenorshare 4DDiG」は2,000種類以上のファイルの復元ができるため、おすすめの復元ソフトです。直感的で操作が分かりやすく、復元の精度も高いため、復元ソフトとして高く評価されています。
Tenorshare 4DDiGは、Lenovoパソコンの初期化後のデータ復元において、最も信頼できる解決策です。 事前のバックアップが無くても、高い精度で大切なデータを取り戻すことができます。
Tenorshare 4DDiG を起動し、削除したファイルが存在するハードディスクやパーティションを選択し、スキャンします。
しばらく待つと、消してしまったファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ムービー、オーディオ、音楽、ドキュメントなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。
復元したいファイルを選択し、保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
注意:
保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
まとめ
Lenovoのパソコンに搭載された専用ツールやWindowsに標準搭載された機能を用いれば、初期化を簡単に行えます。パソコンに不具合が起きて正常に動作しなくなった場合は初期化しましょう。
Lenovoの初期化で大切なデータが失われた場合は、復元ソフトの利用をおすすめします。「Tenorshare 4DDiG」であれば、大切なデータを高い精度で復元可能です。
パソコンを使っていてトラブルが起きるケースは少なくないため、大事なデータはバックアップしておきましょう。もしもの場合には、「Tenorshare 4DDiG」のような復元ソフトで大事なデータを取り戻せます。