Windowsのパソコンを利用していてファイル名を一括変更したい場面はたくさんあります。たとえば、ビジネス書類でファイルに共通の名称をつけられれば、後から検索する場合に楽です。Windowsにはファイルの名前を一括で置換できる機能が搭載されています。本記事では、Windowsでファイル名を一括変更する方法を3つ紹介するため参考にしてください。
方法1.Windowsエクスプローラーでファイル名を一括で変更する
Windowsエクスプローラーの機能でファイル名の一括変更ができます。
まず一括変更したいフォルダを開きましょう。エクスプローラーを利用したファイル名の一括変更は、同じフォルダ内にあるファイルにのみ有効です。
フォルダ内にある一括変更したいファイルをすべて選択して右クリックをします。メニューの中から「名前の変更」を選びましょう。
「名前の変更」をクリックした後でファイル名を入力してEnterキーを押すと、連番でファイル名が変更されます。
上記の方法では「ファイル名+連番」でファイル名の一括変更が可能です。ただし、上記の方法では連番は「(1)、(2)、(3)」となります。文書ファイルや動画ファイル、画像ファイルなどファイルの種類を問わずに連番のファイル名に変更できるため便利です。
方法2.コマンドプロンプトを使用してファイル名を一括変更する
Windowsのコマンドプロンプトを利用するとファイル名の一括変更が可能です。コマンドプロンプトはコマンドを入力してWindowsのシステムを操作できます。コマンドプロンプトを利用すれば高度なシステム操作が可能なため、便利なツールです。
ファイル名の一括変更をしたいファイルが保存されたフォルダを開きます。フォルダのアドレスバーの部分に「cmd」と入力してエンターキーを押せば、コマンドプロンプトが起動します。
コマンドプロンプトにさまざまなコマンドを入力すればファイル名の一括変更などを実行できます。
たとえば、「REN テスト* 2025*」と入力すると、「テスト」の文字が含まれたファイル名がすべて「2025」になります。

変更前のファイル名

変更後のファイル名

上記で使用したRENは対象のファイル名を変更する命令ができるコマンドです。上記以外にもさまざまなファイル名変更の操作ができます。
たとえば、「ren *.txt index.html」を実行すると、末尾が「.txt」のファイル名をすべて「index.html」に変更できます。さまざまな条件を指定してファイル名を変更したい場合はコマンドプロンプトによる操作が最適です。
方法3.PowerShellを使用してファイル名を一括変更する
PowerShellを使えば、ファイル名の一括変更ができます。PowerShellとはWindowsに標準搭載されたCUI(キャラクターユーザーインターフェイス)です。コマンドプロンプトと同様にコマンドにより多くの作業をさせられます。コマンドプロンプトに置き換わる存在として登場したのがPowerShellです。
ファイル名を変更したいファイルが格納されたフォルダ内でShiftキーを押しながら右クリックして、「PowerShellウィンドウをここで開く」をクリックしましょう。
PowerShellでは、さまざまなコードを入力してファイル名の変更操作を行えます。
たとえば、「Get-ChildItem -File | Where-Object { $_.Name -match 'テスト' } | Rename-Item -NewName { $_.Name -replace 'テスト', '2025' }」というコードを実行すれば、ファイル名の「テスト」を一括で「2025」に変更できます。

ファイル名に含まれる「_(アンダーバー)」を一括で削除したいならば、以下のコードを使います。
Get-ChildItem -File | Where-Object { $_.Name -match '_' } | Rename-Item -NewName { $_.Name -replace '_' , '' }
さまざまなコードを適切に活用すれば、ファイル名の一括変更をスムーズに行えます。
[補足]誤って削除したファイルを復元する方法
誤って大事なファイルを削除した場合は、ファイル復元ソフトを使うと復元できます。削除してからあまり時間が経っていなければ復元できる可能性は高いです。
ファイル復元ソフトの中でもTenorshare 4DDiGはおすすめできます。HDDやUSBメモリ、ゴミ箱などから削除したデータを復元可能です。2,000種類以上のデータに対応し、高い精度で簡単に復元できます。
Tenorshare 4DDiG を起動し、削除したフォルダ・ファイルが存在するハードディスクやパーティションを選択し、スキャンします。
しばらく待つと、消してしまったフォルダが表示されます。復元前に、フォルダの内容(写真、ビデオ、ドキュメントなど)をダブルクリックすることによりプレビューが可能です。
復元したいファイルを選択し、保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
注意:
保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
ファイル名の変更に関するFAQ
ファイル名の変更についてよくある質問と回答を紹介します。
1.ファイル名を変更するショートカットキーは?
ファイルをすべて選ぶ際には「Ctrl + A」、「名前の変更」は「F2」を押すとショートカットキーでファイル名の一括変更ができます。
2.ファイル名変更で上書きしてしまった場合、元に戻せますか?
ファイル名を変更した直後であれば、キーボードの「Ctrl + Z」で元に戻せます。上書きして元のファイルが失われた場合は、復元ソフトを使えば元のファイルを復活できます。
3.変更後のファイルに自動で連番が付くのはなぜ?
複数のファイルを選んだ状態でファイル名を変更すると自動的に連番が付く仕様になっています。連番を付けたくない場合は、個別にファイル名を変更するか、コマンドプロンプトやPowerShellで条件を指定してファイル名の変更をしましょう。
まとめ
Windowsでファイル名を一括変更するにはエクスプローラーの右クリックメニューから行う方法やコマンドプロンプト・PowerShellを用いた方法などがあります。連番を付けた簡単なファイル名変更であればエクスプローラーの操作を活用しましょう。複雑な条件を指定したいならば、コマンドプロンプトやPowerShellを使います。
大切なデータを削除した場合はTenorshare 4DDiGなど復元ソフトで復活させることが可能です。万が一に備えて大事なデータのバックアップも定期的に行いましょう。