昔撮影した写真や過去にインターネットからダウンロードした画像、古いカメラで撮影した写真などは、ぼやけて見えたり、ざらつきが見られたりすることがあります。しかし、専門のアプリなどを利用することで、簡単に古い写真の画質を上げられることをご存知でしょうか?

この記事では、古い写真を鮮明にする方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

  1. パート1:Photoshopの「写真を復元」機能を使って古い写真を鮮明にする
  2. パート2:古い写真を鮮明にするその他のアプリ
  3. パート3:4DDiG File Repairで古い写真を鮮明にする手順NEW
  4. パート4:まとめ

パート1:Photoshopの「写真を復元」機能を使って古い写真を鮮明にする

まず、多くの方に利用されている画像編集ソフトであるAdobe Photoshopの「写真を復元」機能を使って、古い写真を鮮明にする方法をご紹介します。

Photoshopの「写真を復元」機能とは?

Photoshopの「写真を復元」機能は、AIによって自動で画像編集・修正を行えるニューラルフィルター機能の一つで、Photoshop 2023以降に搭載されています。写真の修復が必要な箇所をAIが自動で抽出して、ボタン一つで高画質な写真に補正することが可能です。

スペックが低いカメラで撮影した写真も最新のカメラで撮影したようなきれいな写真に加工できる他、古いアナログ写真をスキャンしたデータなども、傷や汚れを目立たなくしたり、解像度を上げたりすることができます。

「写真を復元」機能を使って古い写真を修復する手順

それでは、Photoshopの「写真を復元」機能を使って、古い写真を修復する手順をご説明します。

  1. 復元したい写真をPhotoshopにインポートする

    Photoshopを起動して、メニューバーで「ファイル」>「開く」の順にクリックするか、ドラッグ&ドロップで、修復したい写真をPhotoshopにインポートします。

  2. ニューラルフィルターを開く

    メニューバーで「フィルター」>「ニューラルフィルター」の順に選択して、ニューラルフィルターのワークスペースを開きます。

    Photoshopのニューラルフィルターを開く
  3. 「写真を復元」を適用する

    「すべてのフィルター」タブで、「写真を復元」の項目のスイッチをオンに切り替えます。「写真を復元」機能を初めて利用する場合、「写真を復元」の横に雲のマークが表示されますので、クリックして新たにフィルターをダウンロードすると、スイッチが自動的にオンになります。

    「写真を復元」を適用
  4. スライダーで微調整をする

    右側に「写真を復元」パネルが開き、「顔の強調」「ノイズの軽減」などをスライダーで調整できるようになりますので、適宜調整します。

    スライダーで微調整をする
  5. 復元した写真をエクスポートする

    画面下部の「出力」のドロップダウンメニューを開き、出力形式を選択したら、「OK」ボタンをクリックして修復した写真をエクスポートします。なお、出力形式として「現在のレイヤー」を選択すると、オリジナルのデータに変更が加えられて保存されますので、ご注意ください。

    復元した写真をエクスポートする

パート2:古い写真を鮮明にするその他のアプリ

Photoshop以外にも、AIを活用して古い写真を鮮明に補正できるスマホアプリがありますので、ご紹介します。

アプリ1:Remini

remini

はじめにご紹介するのが、低画質でぼやけた写真を高画質に変換できる機能の他、傷の修正や白黒写真のカラー化、人物の肌質の改善などの豊富な機能を備えたReminiです。

スマホに保存している写真の中から補正したい写真を選択したら、ワンクリックのみで簡単に対象の写真をHD画像に変換できます。Reminiは、AndroidおよびiOSの双方に対応しており、1日5回までは無料で利用できます。

アプリ2:Yome2x

yome2x

続いてご紹介するのが、写真やイラストの拡大とノイズ除去機能に特化したiOS向けのアプリであるYome2xです。搭載されている機能は限定されていますが、無料版でも機能や回数の制限なしで利用できます。

修正したい画像をアプリに取り込み、画像のスタイルを「イラスト」あるいは「アニメ/写真」から、またノイズ除去の程度を「なし」〜「最大」から選択すると、古い写真をすぐにきれいにできます。

アプリ3:EnhanceFox

enhancefox

最後にご紹介するのが、写真やイラスト、漫画を高画質に変更できる他、カラー化や背景のぼかしなどにも対応したEnhanceFoxです。EnhanceFoxは、iOSおよびAndroidの双方で利用できるアプリで、無料版では利用できる機能や回数に制限があります。

修正したい写真を選択したら、写真全体の画質を上げる「基礎(アニメ)」、人物の肌質を上げる「肖像」、または超解像機能を使用した「究極」から任意のモードを選ぶと、選んだモードに沿って画像が修正されます。

パート3:4DDiG File Repairで古い写真を鮮明にする手順

他のソフトで古い写真を修復したい場合は、4DDiG File Repairの新機能「写真を高画質化する」をおすすめします。この機能は、AIによる自動色付けで古いモノクロ写真を数秒でよみがえらせます。

また、写真の色が乱れていたり、一部が欠けていたりするなど、写真がひどく破損している場合でも、高い成功率で、簡単かつ安全に写真を修復できるソフトです。Windows PCやUSB、SDカードの他、カメラなどで使用されるストレージに保存されているさまざまな形式の写真に対応しており、最大3,000枚の写真を、たった数ステップで効率的に修復することが可能です。

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  1. 4DDiG File Repairを起動します。プログラムのインターフェイスで、「写真修復」タブの「写真を高画質化する」を選択し、右下にあるツールキットをインストールします。

    写真の画質向上を起動する
  2. 「写真の追加/ドラッグ」ボタンをクリックして、高画質化したい写真を追加します。

    高画質化したい写真を追加する
  3. AIモデルを選択し、解像度を調整した後、「プレビュー」ボタンをクリックすると、ソフトウェアが高画質化を開始します。高画質化処理が完了したら、プレビューで元の写真と高画質化された写真を比較します。

    • 一般モデル:自然風景、建物、動物など、あらゆるイメージを向上させます。
    • ノイズ除去モデル:夜景、室内写真、ノイズのある画像に適しています。
    • AIポートレート専用モデル:顔写真のために特別に設計され、写真を自動的に美化し、細部を強化し、肌色を滑らかにすることができます。
    AIモデルを選択する
  4. 右下の「すべてのエクスポートする」をクリックすると、高画質化した写真がパソコンに保存されます。

    高画質化した写真をエクスポートする

パート4:まとめ

この記事では、過去に撮影した古い写真などを鮮明な写真に修正する方法をご紹介しました。ツールとしてはPhotoshopの他にも、スマホで手軽に利用できるアプリなどがありますが、それぞれ特長が異なるため、使いやすいものを試してみてください。

なお、古い写真が破損してしまった場合には、専門ツールの4DDiG File Repairを利用することで、簡単かつ短時間で写真を修復することが可能です。4DDiG File Repairは、ひどく破損した写真でも高確率で修復できるソフトです。一般的な写真ファイルの形式には一通り対応しており、さまざまなケースで役に立ちますので、ぜひ利用してみてください。

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