古い映画やアニメは、現在の高画質なディスプレイで見ると画像の粗さが目立つ場合があります。名作であっても画像の粗さが気になって作品に集中できない方もいるでしょう。
本記事では、古い動画をデジタル修復して鮮やかによみがえらせる技術、AIリマスターについて解説します。AIリマスターは動画高画質化ソフトにも搭載されている機能であり、利用すれば古いビデオで撮った荒い画像も修復できる可能性もあります。
AIリマスターの概要
はじめに、AIリマスターの概要やどのような使い方をするのかを解説します。
AIリマスターとは?
AIリマスターとは、人工知能(AI)を活用して映像の画質を向上させる技術の総称です。近年、AI技術は急速に向上し、従来なら手間と時間がかかっていた画像・動画の修正が短時間で行えるようになりました。AIリマスターで可能な修正は以下のようなものが挙げられます。
- ノイズの除去
- 色彩のくすみを消して色鮮やかになる
- 解像度を上げ、ぼやけた画像を明確にできる
- オリジナル作品に忠実な高精細化を実現できる
古い動画でも上記のような修正を施せば、高画質のディスプレイでも十分鑑賞に耐えられるものになるでしょう。
どのような動画の画質を向上させるのに適していますか?
2000年代までの動画は、現在の基準から見ると映画であっても画質は低めです。「名作」と名高い映画やアニメであっても「画像がぼやけている」「色がくすんでいる」などの理由で集中できない方もいるでしょう。また、フィルムは経年によって劣化して傷が入る可能性もあります。
また、1970年代以降は一般家庭にもビデオカメラが普及しましたが、最新の製品と比べると著しく画質が劣ります。保存状態によっては「何が写っているかよくわからない」といったレベルのものもあるでしょう。
このような映像でも、動画編集ソフトのAIリマスター機能を使えば高画質なものに修復が可能です。往年の名作をより色鮮やかに楽しめたり、家族との思い出を高画質で保存できたりします。
映画のAIリマスターの具体例|4Kデジタル修復版
ここでは、4Kデジタル修復をしてより鮮やかによみがえった映画の一例を紹介します。
『銀河英雄伝説』

銀河英雄伝説は、1988年から2000年にかけてOVAを中心に展開された同名のSF小説を原作とするアニメです。全165話からなる壮大なアニメーションは現在も多くのファンがおり、2019年には、「銀河英雄伝説 die neue these」としてリメイク版も作成されました。
「銀河英雄伝説 わが征くは星の大海 4Kリマスター」は、本編に先駆けて1988年に公開された劇場版です。2023年に4Kリマスター版として1週間限定で上映されました。手描きアニメーションの質感はそのままに、より色鮮やかな作品になっています。
『時をかける少女』

時をかける少女は、筒井康隆の小説「転校生」を1983年に大林宣彦監督が映画化した作品です。何度かリメイクやアニメ化もされたので、ご存じの方も多いでしょう。映画は、今も第一線で活躍する「原田知世」さんのデビュー作です。
2025年2月8日、デジタル修復版がNHK BSプレミアム4Kで放映されました。現在のディスプレイで見るとぼやけてしまっていた画像が、細部までくっきりと映し出されています。
『銀河鉄道999』

「銀河鉄道999」は松本零士の同名漫画を原作とするアニメで、1978年より放映が始まり1979年に劇場版第1作が公開されました。4Kリマスター版は、フィルムが本来持っていた美術・背景の細部、さらに従来の映像では暗くて視認できなかったシーンが鮮やかに表現されています。
『ローマの休日』

「ローマの休日」は1953年に公開された「永遠の名作」と呼ばれている映画です。約70年前の映画ですが、4Kリマスター化することでぼやけが消え、映像が鮮明になりました。また、劣化したフィルムに発生する「雨」と呼ばれる白い傷も消えています。
自宅でAIを使って古い動画を簡単にリマスターする方法
自宅でも、画像編集ソフトを利用すればAIの力を利用して古い動画をリマスターできます。古い動画は、画面のぼやけ、色のくすみなどが発生し、現在の高品質なディスプレイで写すと粗が目立ちます。
AI技術によって画像を鮮明化したり、傷ついた部分を修復したりすることで映像をより見やすくすることが可能です。ソフトには有料版、無料版とさまざまな種類がありますが、クオリティを求めるならば有料ソフトがおすすめです。
「4DDiG AI動画高画質化」ソフトを活用する
4DDiG AI動画高画質化ソフトを利用すれば、わずか3ステップで動画を高画質化できます。高画質化の種類も、「手振れ補正」「顔専用モデル」「アニメモデル」「カラー化モデル」と複数あり、動画にあわせて高画質化が可能です。
古い動画をリマスターかするのはもちろんのこと「手振れで動画が見にくい」「画像がぼやけた」「色味を調整したい」といった場合にも便利です。
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4DDiG File Repairを起動します。左側のメニューバーの「AI高画質化」タブをクリックします。次に、「動画高画質化」を選択し、その下にある「今すぐ開始」ボタンをクリックします。
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「動画を追加する」ボタンをクリックして、高画質化したい動画を追加します。
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AIモデルを選択し、解像度を調整した後、「今すぐ高画質化」ボタンをクリックすると、ソフトウェアが高画質化を開始します。高画質化処理が完了したら、プレビューで元の動画と高画質化された動画を比較します。
- 一般モデル:風景、動物、旅行、イベント映像など、さまざまな動画を補正するように設計されています。 このモデルは、細部を精細化し、ノイズを除去し、鮮明度を上げることで、全体的な画質を向上させます。
- アニメモデル:アニメや 漫画風の動画に最適なモデルです。輪郭をシャープにし、色彩を強調し、アニメの全体的な視覚品質を向上させ、より平滑で鮮やかに見えるようにします。
- 顔専用モデル:顔に焦点を当てた動画に適したモデルです。Vlog(ブイログ)やインタビューなど、顔のディテールを補正し、肌の質感を向上させ、より細かくはっきりとした顔に見せます。
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右下の「エクスポート」をクリックすると、高画質化した動画がパソコンに保存されます。
最後に
本記事では、AIリマスターの効果ややり方について説明しました。かつては高価な機材や手間がかかったAIリマスターですが、現在は画像編集ソフトを使えば家で簡単に古い映像を補正できます。
昔のビデオがあるが、低画質で見にくい、劣化して傷が入ったといった場合は、「4DDiG AI動画高画質化」を活用し、動画をよみがえらせてみませんか?