HDDからパーティションが失われると、HDD内のデータにアクセスできなくなってしまいます。パーティションを自分で作成して管理している人にとっても、そうでない人にとっても対処法を知っておく必要があります。パーティションが削除されてしまった場合、パーティションや中のデータを復元するにはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、パーティションについての説明と確認方法、復元ソフトについてご紹介いたします。
Part 1: 失われたパーティションについて
パーティション(partition)とは、区画や仕切り、分割を表す単語で、HDDやUSD、SDカードなどのストレージにおいても内部の区画のことを指します。ストレージをパーティションに分割すると、パーティション1つ1つがあたかも1台の独立したストレージのように扱えます。そのため、異なるOSや用途に応じてストレージを使い分けたいとき、パーティションを使えば1台のHDDで賄うことができます。
Windowsであれば「ディスクの管理」でパーティションの管理や確認ができます。パーティションは様々な理由で失われる場合があるので、確認方法を知っておきましょう。
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windowsのスタートボタンを右クリックして、「ディスクの管理」をクリックします。
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または、「Windowsキー」+「R」で表示された画面に「diskmgmt.msc」と入力して「OK」します。
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「ディスクの管理」画面が表示されます。
上記のような画面は、パーティションが正常です。万が一、ディスク欄に容量が表示されない場合は「物理障害」の可能性が高く、自力での復元は困難です。
一方、容量は表示されていてパーティションがない場合は「論理障害」で、自力で復元できる可能性が高くあります。
ここでは、失われたパーティションを「コマンドプロンプト」で取り戻す方法をご紹介します。
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タスクバーの検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力し、「管理者として実行」をクリックすることで、管理者権限のコマンドプロンプトを起動させます。
- 「diskpart」と入力して「Enter」キーを押します。
- 同様に、下記のコマンド入力→Enterを順番に行っていき、消えたパーティションを復元します。
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list disk
select disk 〇(〇はディスク番号)
list volume
select volume △(△は、紛失したパーティションの番号)
assign letter= □(他と重複しないドライブ文字□を新たに割り当て)
しかしこの方法は、パーティション消失の原因がドライブ文字の損失の場合のみなので、かなり限定的です。次にご紹介する復元ソフトを使用することで、パーティションの復元率が格段に上昇します。
Part 2: HDDの失われたパーティションを復元できるソフト
データ復元ソフト「4DDiG」を使えば、失われたパーティションのデータを無事に復元させることができます。
Tenorshare 4DDiG とは、誤って削除したデータから、システムクラッシュ、フォーマット、データの破損、悪質なウイルスなどで失ったデータまで復元することが可能なフリーアプリです。事前に何かを設定したり、専門知識が必要だったりすることもなく、簡単な操作でファイルを復元することが可能です。 ここでは、4DDiGを使ったHDDの失われたパーティションの復元方法について説明していきます。
- ハードディスクをスキャン:
Tenorshare 4DDiGが起動後の画面で、復元したいデータが存在するドライブやパーティションを選択します。「スキャン」をクリックします。
- ファイルをプレビュー:
一部のファイルのみスキャンは数分かかりますが、削除されたファイルを全てスキャンするのには時間がかかります。スキャン結果が出ましたら、詳細をプレビューするためにお探しのファイルタイプをクリックすることができるようになります。
- ファイルを復元:
右下の「復元」をクリックし、復元したファイルの保存場所を選択し、例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
注意:保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
Part 3: まとめ
パーティションについての説明と確認方法、復元ソフトについてご紹介しました。パーティションが失われてしまうと、HDDがPCに認識されなくなったり、正常に動作しなくなったりします。復元ソフト 4DDiG を使えば簡単にパーティション情報や中のデータを復元させることが可能です。