SSDに保存していた写真・動画・仕事のファイルなどが突然消えたり、SSDがいきなりパソコンに認識されなくなったりすると、どう対処すればよいのか迷う方も多いでしょう。
SSDのデータが消失した場合、原因によって適切な対処法は異なります。この記事では、SSDのデータが消える主な原因から、自分でできる確認方法、データ復旧ソフトの使い方、おすすめのソフトや復旧業者まで詳しく解説します。
SSDのデータが消えてしまう主な原因
SSDからデータが消失する原因は、大きく3つの種類に分類できます。原因によって復旧できる可能性や適切な対処法が異なります。
論理障害
論理障害とは、SSD本体の物理的な破損ではなく、保存されているデータやファイルシステムなどに問題が発生した状態です。比較的軽度な障害で、適切な復旧ソフトを使用すれば復旧できる可能性が高いです。
主な原因は以下です。
- ①誤削除:必要なファイルやフォルダを誤って削除した
- ②フォーマット:SSDを誤ってフォーマット(初期化)してしまった
- ③ファイルシステムの破損:システムエラーや突然の電源断などにより、ファイルを管理する情報が破損した
- ④ウイルス感染:マルウェアによってデータが暗号化されたり削除されたりした
物理障害
物理障害とは、SSD内部の部品や電子回路などに問題が発生している状態です。この場合、専門的な修復が必要になることが多く、個人での復旧は難しいです。
主な原因は次のとおりです。
- ①NANDフラッシュメモリの損傷:データを保存するメモリチップに異常が発生した
- ②コントローラーの故障:データの読み書きを制御する部品が正常に動作しなくなった
- ③基板の損傷:落下や水濡れ、電気的なトラブルなどで基板が破損した
- ④接続端子の破損:SATAやUSB端子などに問題が発生した
SSDが何度も認識されたり切断されたりする、異常に発熱する、接続しても反応しないといった症状がある場合は、物理障害の可能性があります。
このような状態で何度も接続を繰り返すと、状況が悪化するおそれがあります。重要なデータが保存されている場合は、使用を中止し、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
ファームウェアの障害
ファームウェアは、SSDの動作を制御するためのプログラムです。ファームウェアに問題が発生すると、SSDが正常に動作しなくなったり、パソコンから認識されなくなったりすることがあります。
次のようなケースが考えられます。
- ①ファームウェアの破損:アップデート失敗や電源トラブルでファームウェアが破損した場合
- ②不良ブロック管理の異常:SSD内部の不良セクタ管理システムに問題が発生した場合
- ③Trim機能の異常:削除されたデータを完全消去する機能に問題が発生した場合
ファームウェアの障害は、通常のデータ復旧ソフトでは対応できない場合があります。自己判断でファームウェアの更新や初期化を行わず、メーカーや専門業者に相談しましょう。
SSDトラブルの初期診断と対処法
SSDのデータ復旧を始める前に、まずは基本的な診断を行い、問題の原因を特定することが重要です。簡単な対処法で解決できる場合もあります。
ケーブルや接続を見直す
外付けSSDの場合、接続に問題がある可能性があります。以下の点を確認してください。
- USBケーブルがしっかりと接続されているか確認する
- 別のUSBポートに接続して動作をテストする
- 他のケーブルがあれば交換して試す
- 別のパソコンに接続して認識されるか確認する
ただし、SSDに物理障害の兆候がある場合は、何度も接続を繰り返さないでください。
BIOS/UEFIで認識状態をチェック
内蔵SSDの場合、BIOS/UEFIレベルで認識されているかを確認します。
-
パソコンを再起動し、起動時にF2やF12、DELキーを押してBIOS/UEFIに入る
-
「Storage」や「Hard Drive」などの項目でSSDが表示されているか確認する
-
SSDが認識されていれば、SATAケーブルの接続を確認する
-
認識されていない場合は、物理的な故障の可能性が高い
「ディスクの管理」や「デバイスマネージャー」で確認
Windowsの管理ツールを使用してSSDの状態を詳しく調べます。
-
「Windowsキー + X」を押し、「ディスクの管理」をクリックする
-
SSDが「未割り当て」や「RAW」として表示されていないか確認する
-
「デバイスマネージャー」で「ディスクドライブ」を展開し、SSDに警告マークがないか確認する
-
エラーがある場合は、ドライバーの更新を試してみる
データを取り出したい場合は、フォーマット、初期化、新しいパーティションの作成を行わないでください。
おすすめのSSD復旧ソフト3選
論理的障害が原因でSSDのデータが失われた場合、復旧ソフトを使用して自分でデータを復元できる可能性があります。ここでは、実績と信頼性の高い復旧ソフトを3つ紹介します。
- 無料版容量
- 価格(円)
- 使いやすさ
- 復旧速度
- 対応ファイル形式
- 日本語対応
- サポート体制
-
Tenorshare 4DDiG
- 2GB
- 5,980円〜
- 簡単
- 高速
- 2,000種類+
- メール・チャット
-
DiskDrill
- 500MB
- 10,500円〜
- 中級
- 中速
- 400種類+
- メール
-
R-Studio
- 256KB
- 8,900円〜
- 上級者向け
- 低速
- 300種類+
- メール
1:Tenorshare 4DDiG
Tenorshare 4DDiGは、誤削除やフォーマットなどによって失われたデータの復元を試したい方に適したソフトです。直感的なインターフェースで、初心者でも簡単に使用できます。
主な特徴
- 内蔵/外付けSSD、HDD、SDカード、USBメモリなど幅広いデバイスのデータ復旧に対応
- 写真・動画・文書など2,000種類以上のファイル形式に対応
- 高速スキャン機能により短時間でデータ復旧完了
- プレビュー機能で復旧前にファイルの内容を確認可能
- Windows・Mac両方に対応し、日本語サポートも充実
-
Tenorshare 4DDiG を起動し、削除したファイルが存在するSSDを選択し、スキャンします。
-
しばらく待つと、SSDから消えたファイルが表示されます。復元前にプレビューが可能です。
-
復元したいファイルを選択し、保存場所を選択します。OneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することも可能です。
注意:
保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
2:DiskDrill
DiskDrillは、Mac用として開発されたデータ復旧ソフトですが、現在はWindows版も提供されています。特にSSDやフラッシュメモリからのデータ復旧に優れています。
主な特徴
- 500MBまでのデータを無料で復旧可能
- ファイル形式を指定した復旧が可能
- 復旧前のプレビュー機能が充実
- Mac・Windows・iOS版が利用可能
3:R-Studio
R-Studioは、IT専門家向けのプロフェッショナルなデータ復旧ソフトです。高度な機能を豊富に搭載している一方、操作には専門知識が必要です。データ復旧に関する知識があり、細かい設定を行いたい方に向いています。初心者の場合は、操作方法や対応機能を事前に確認しておきましょう。
主な特徴
- RAID復旧など高度な機能を搭載
- ネットワーク経由でのリモート復旧が可能
- 様々なファイルシステムに対応
- 詳細な復旧設定が可能
SSD復旧ソフトを選ぶ際は、まず無料版や体験版を使用し、実際にSSDが認識され、復旧可能なファイルが検出されるかを確認することをおすすめします。
おすすめSSD復旧業者3選
SSDが認識されない、物理障害が疑われる、データ復旧ソフトで対応できないといった場合は、専門のデータ復旧業者への相談を検討しましょう。
業者を選ぶ際は、料金だけでなく、SSDの対応実績、診断内容、復旧できなかった場合の費用、データの取り扱いなどを確認することが重要です。
以下では、日本国内でデータ復旧サービスを提供している業者を紹介します。
- 初期診断
- 料金(円)
- 復旧期間
- 成功報酬制
- 24時間対応
- 実績(年)
-
デジタルデータリカバリー
- 無料
- 5,000円〜
- 48時間以内(80%)
- 24年
-
PCエコサービス
- 無料
- 39,800円(一律)
- 3-7日
- 15年
-
アドバンスデザイン
- 3,300円
- 30,000円〜
- 5-10日
- 20年
1:デジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、国内売上14年連続No.1を誇るデータ復旧業界のリーディングカンパニーです。復旧率95.2%という高い技術力と、24時間365日対応の充実したサービスが特徴です。
主な特徴
- 相談実績46万件超の圧倒的な経験と実績
- 他社で復旧不可だった機器から7,300件超の成功実績
- 依頼の約80%が48時間以内に復旧完了
- 初期診断・相談・見積もりがすべて無料
- 完全成功報酬制でデータが復旧できなければ料金は発生しない
- 警察や官公庁からの依頼実績も多数
2:PCエコサービス
PCエコサービスは、一律料金39,800円という分かりやすい料金体系が魅力の復旧業者です。成功報酬制を採用しており、復旧できなかった場合は料金が発生しません。
主な特徴
- 明確な一律料金39,800円で追加費用なし
- 完全成功報酬制を採用
- Surface・Windows・Mac・外付けHDDなどに対応
- スマホのデータ復旧にも対応
3:アドバンスデザイン
アドバンスデザインは、20年以上の実績を持つ老舗のデータ復旧業者です。技術力の高さと丁寧な対応で信頼を得ています。
主な特徴
- 20年以上の長期実績による信頼性
- 幅広い機器とOSに対応
- 詳細な復旧報告書を提供
- 法人・個人を問わず幅広いサポート
サービス内容や料金は変更される場合があるため、依頼前に各社の公式情報を確認してください。
SSD復旧に関するよくある質問
1. SSDのデータ復旧にはいくらかかりますか?
SSDのデータ復旧費用は、障害の程度と容量によって大きく異なります。
- 復旧ソフト:無料〜15,000円程度(多くのソフトに無料お試し版あり)
- 論理障害:30,000円〜100,000円程度
- 物理障害:60,000円〜300,000円程度
- ファームウェア障害:100,000円〜500,000円程度
多くの業者では初期診断を無料で実施しており、復旧不可の場合は料金が発生しない成功報酬制を採用しています。
2. SSDのデータ復旧率はどのくらいですか?
SSDのデータ復旧率は、障害の種類と使用する手法によって大きく異なります。
- 論理障害:80%〜95%(復旧ソフト・専門業者とも高い成功率)
- 物理障害:30%〜70%(専門業者での復旧が必要)
- ファームウェア障害:20%〜50%(最も困難な復旧作業)
SSDはHDDと比較してデータ復旧が困難とされていますが、適切な方法を選択すれば高い復旧率を期待できます。
3. 無料で使えるSSDデータ復旧ソフトはありますか?
はい、無料で利用できるデータ復旧ソフトもあります。例えば、次のようなソフトがあります。
- Recuva(完全無料、ただし機能に制限あり)
- Tenorshare 4DDiG(2GBまで無料復元可能)
- TestDisk(パーティション復旧特化、上級者向け)
- Windows File Recovery(Microsoft公式、コマンドライン操作)
無料のデータ復元ソフトは、対応するOSやファイルシステム、操作方法、復元できるデータには違いがあります。利用する前に、きちんと確認しておきましょう。
4. SSDをフォーマットしてしまった場合、データは復元できますか?
フォーマット後でも、データが残っていれば復元できる可能性があります。ただし、フォーマットの種類や、その後の使用状況、SSDのTRIM機能などによって結果は異なります。
フォーマット後は、SSDへの新しいデータの書き込みを避け、復元したいファイルを元のSSDに保存しないようにしてください。
5. SSDのデータ復旧を業者に依頼すべきなのはどんな場合ですか?
次のような場合は、専門業者への相談を検討しましょう。
- SSDがパソコンやBIOS/UEFIで認識されない
- 異常な発熱など、物理障害が疑われる症状がある
- データ復元ソフトで必要なファイルを検出できない
自分で対処を続けることで状態が悪化する可能性もあるため、大切なデータほど、早い段階で適切な方法を選ぶことが重要です。
まとめ
SSDのデータ復旧は、障害の種類と程度によって対応方法が異なります。論理的障害の場合はデータ復旧ソフトで解決できる可能性が高く、物理的障害やファームウェア障害の場合は専門業者への依頼が必要です。
自分でSSDのデータ復旧を試みる場合は、まずTenorshare 4DDiGのような信頼性の高い復元ソフトを使用して、復旧可能性を確認することをおすすめします。一方、物理障害の場合は信頼できる復旧業者に相談することが大切です。
何より重要なのは、トラブルが発生したらすぐにSSDの使用を停止し、適切な対処法を選択することです。時間が経過するほど復旧が困難になる可能性があるため、迅速な判断と行動を心がけましょう。
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