システムイメージとバックアップの違いは？どっちが最適？

システムイメージと通常バックアップについて

Windowsには通常バックアップの他にシステムイメージというバックアップ機能が搭載されています。それぞれデータの破損やパソコンが起動しないといった事態に備えるための機能です。バックアップ機能として違いがいくつも存在しているため、違いを理解した上で最適な機能を選択する必要があります。

システムイメージ

システムイメージとは、パソコンのドライブを丸ごとバックアップ保存する機能です。OSを起動させるのに必要なデータから個人データ、環境設定まですべてのデータの完全保存ができます。

たとえば、パソコンのデータが完全に破損して起動しなくなった場合は、ドライブ内のデータをすべて消去した上でシステムイメージから復元が可能です。システムイメージを作成した時点の状態に戻せます。

通常バックアップ

Windowsに搭載された通常バックアップの機能とは、バックアップしたいデータを個別に選んで保存する機能です。たとえば、アドレス帳やデスクトップ、ドキュメントなどにあるデータを定期的にバックアップする設定ができます。

通常バックアップは、データの紛失や破損などに備えるための機能です。バックアップ先としては外付けHDDやSSDなどを選択できます。外部にデータをバックアップしておくことで、大切なデータが失われるのを防げます。

システムイメージとバックアップの違い

システムイメージと通常バックアップは、バックアップが完了するまでのスピードや必要なストレージ容量、柔軟性などに違いがあります。どんな違いがあるか理解して、それぞれの機能を上手く使い分けましょう。

ここでは、システムイメージと通常バックアップの違いを細かくみていきます。

スピードとストレージ容量

システムイメージはドライブ全体を丸ごとバックアップする機能のため、完了するまでに多くの時間がかかります。ドライブに保存されたデータ量が増えるほど作成時間も長くなり、完了までに1時間以上かかるのも珍しくありません。

システムイメージではデータを圧縮して保存するため、実際にドライブ内にあるデータよりも少ない容量でバックアップが可能です。それでもシステムイメージの作成には最低でも50GB、場合によっては500GB以上のストレージ容量が必要になります。

通常バックアップの場合は対象となるデータを選べるため、短時間でバックアップが可能です。ただし、画像や動画など大容量のデータをバックアップ対象に含めると、通常バックアップでも時間がかかり、多くのストレージ容量が求められます。

柔軟性

システムイメージはある時点でのパソコンの状態を丸ごと保存するための機能です。システムドライブ全体をそのままイメージ化して保存するため、柔軟性はありません。個別にバックアップしたいデータを選ぶことはできず、大容量のストレージ容量が要求されます。

通常バックアップは対象となるデータを個別に細かく選べるため柔軟性が高いです。ファイルやフォルダ単位でバックアップ対象を指定できます。たとえば、仕事で使っているデータが保存されたフォルダのみをバックアップするといった運用が可能です。

互換性

システムイメージは、バックアップをした時点のパソコンと同じ構成で復元しないと不具合が起きる可能性があります。システムイメージは、作成された時点のパソコンの環境に合わせて作成されるものだからです。システムイメージには互換性がないため、別のパソコンでシステムイメージから復元を試みることはできません。

通常のバックアップは対象となるファイルやフォルダを保存するものであり、互換性が高いです。通常バックアップされた動画や画像、文書などのファイルは別のパソコンへ自由にデータを移せます。

システムイメージを作成する方法

• システムイメージを作成したいならば、パソコンにシステムイメージの保存先となるメディアを接続します。

• 次にスタートメニューからPC設定を開きましょう。PC設定から「更新とセキュリティ」「バックアップ」「[バックアップと復元]に移動(Windows 7)」とクリックしていきます。

  

• 「バックアップと復元」の画面から「システムイメージの作成」をクリックします。

  

• バックアップの保存先を選ぶ画面が表示されるため、バックアップ先のメディアを選択しましょう。

  

• 「次へ」をクリックした後で「バックアップの開始」をクリックすればシステムイメージの作成がスタートします。

Tenorshare 4DDiGでイメージを作成・復元する方法

作成したシステムイメージが破損した場合は復元ができなくなります。システムイメージの破損や紛失が起きた場合は、Tenorshare 4DDiGによってディスクイメージの作成と復元が可能です。

Tenorshare 4DDiG は、データ復元ソフトウェアとして知られていますが、特にディスク管理機能が強化されています。現在のディスクの状態を丸ごとファイル（ディスクイメージ）として保存できます。これにより、データの安全なオフラインバックアップを作成したり、システムが正常に動作していた時点の「スナップショット」を保存したりすることが可能になります。

万が一、データが失われた場合や、システムがクラッシュした場合でも、事前に作成しておいたディスクイメージからデータを回復できます。これにより、データ紛失や破損のリスクを回避し、重要な情報を保護することができます。

• Tenorshare 4DDiG を起動し、左パネルで「ハードディスク」に移動し、「場所」の下にある「ディスクイメージ」を選択します。

  

• Tenorshare 4DDiGで新しいディスクイメージファイルを作成することができます。

  

• パーティションまたはディスクを選択して、ディスクイメージの作成を開始します。

  

• 次に、イメージファイルを保存する場所を選択します。ディスクイメージの作成が自動的に開始されます。プロセスが完了するまでお待ちください。

  

重要

完全な操作手順につきましては、4DDiGのガイドページをご参照ください。

まとめ

システムイメージはパソコンのシステムドライブを丸ごとフルパックアップする機能であり、以前のパソコンの状態を簡単に復元できる点がメリットです。通常のバックアップは保存するファイル・フォルダを指定して保存できる機能であり、柔軟性や互換性に優れています。

パソコンの正常な環境をいつでも復元できるようにしたいならばシステムイメージが最適です。重要なファイルやフォルダのみ保存したい場合は通常のバックアップを選びましょう。もしも大事なデータが紛失した場合はTenorshare 4DDiGのような復元ソフトがおすすめです。

パソコンの故障やデータの紛失は珍しくないため、システムイメージの作成や通常バックアップなどで備えましょう。