削除したパーティションを復旧して元通りに戻す方法

Part1：パーティション削除のリスク

パーティションを削除すると、該当領域のファイルシステム情報が失われます。そのため、Windowsではその領域が「未割り当て」と表示され、データにアクセスできなくなります。 ただし、削除直後であれば実際のデータはまだディスク上に残っている可能性が高いため、適切なツールを使えば復旧できることが多いです。

しかし、そのまま操作を続けると以下のリスクが発生します。

• 新しいパーティションの作成でデータが上書きされる
• フォーマットによる完全消去の危険性
• OSの自動修復でパーティション情報が書き換わる可能性

このように、誤った操作を行うほど復元が難しくなるため、注意が必要です。

Part2：削除したパーティションを復旧する前の注意点

削除されたパーティションの復元成功率を上げるためには、以下のポイントを守ることが重要です。

HDD上で操作を実行しない

削除したパーティションがあるディスクで不要な操作をすると、データが上書きされ復旧不能になります。特に大容量のコピー・インストール作業は避けましょう。

HDDを再フォーマットしない

「未割り当て」と表示された領域を新しくフォーマットすると、元のデータが上書きされてしまいます。hddパーティションの復旧が必要な場合は絶対にフォーマットしないでください。

パーティションテーブルを再構築しない

適切な知識がないままパーティションテーブルを触ると、データ構造が破損し復元が非常に困難になります。自動修復やディスク管理からの強制変更も避けましょう。

新しいデータをパーティションに追加しない

削除部分に新規データを保存すると、元データが上書きされ完全に失われます。ディスクはできるだけ使用しないようにします。

これらを守ることで、復元成功率を大幅に高められます。

Part3：削除したパーティションを復旧する方法

パーティションを削除してしまっても、適切な手段を使えば元の状態に戻せる可能性があります。ここでは代表的な3つの方法を紹介します。

方法1：パーティションの復元ソフトを使う

最もおすすめの方法が、専用のパーティション復元ソフトを利用することです。 4DDiG Partition Manager は削除されたパーティションの検出・復元に特化した機能を備えており、初心者でも操作しやすいのが特徴です。世の中にはパーティション復元のフリーソフトもありますが、確実性と安全性を求めるなら専用ツールが推奨されます。

• 削除済みパーティションのスキャン・復元が可能

  誤って削除したパーティションでも、専用アルゴリズムによる詳細スキャンを行うことで構造を解析し、元の状態に近い形で安全に復元することができます。

• フォーマットなしでデータを保持したまま復元できる

  パーティションの再構築時にフォーマットを行う必要がなく、保存されているファイルをそのまま残した状態で復元できるため、データ損失のリスクを最小限に抑えられます。

• RAW パーティションの修復にも対応

  突然RAWになってアクセス不能になった領域についても、ファイルシステムの異常を自動で検出・修正し、通常通り読み書きできる状態へと復旧することが可能です。

• 操作画面がわかりやすく初心者でも扱いやすい

  直感的な UI とシンプルな操作手順が用意されており、専門知識がなくても数クリックで目的の処理を実行できるため、初めてのユーザーでも戸惑わずに利用できます。

• 4DDiG Partition Managerをインストールして起動し、左のメニューから「パーティション復元」を選び、復元したいディスクを選択して「クイックスキャン」をクリックします。見つからない場合は、ディープスキャンや完全スキャンを試してください。

  

• フルスキャンは時間がかかるので、しばらくお待ちください。パーティションが見つかったら「停止」ボタンでスキャンを止められます。復元したいパーティションを選び、上書きの確認画面で「はい」をクリックしてから「復元開始」を押してください。

  

• パーティションの復元が成功したら、「完了」をクリックしてください。

  

方法2：WindowsのDiskPartを使ったパーティション復旧

Windows標準のDiskPartを使えば、パーティションの割り当て直しや簡易修復が可能です。ただし、削除したパーティションそのものを完全復元できるわけではないため、難易度は高めです。

• ホーム画面の検索で「cmd」と入力し「管理者として実行」でコマンドプロンプトを起動します。

  

• 「diskpart」コマンドを入力後「list disk」と入力します。

  

• select disk（対象ディスク番号）でディスクを指定後、「list volume」と入力します。

  

• 「select volume （対象ディスク番号）」でディスク番号を指定後「assign letter=E」と入力します。Eが既に割り当てられている場合は、割り当てられていないアルファベットを入力してください。

  

• exitコマンドでコマンドプロンプトを閉じてパーティションが再割り当てされていれば復元完了になります。

方法3：バックアップからパーティションを元の状態に戻す手順

バックアップを残している場合は、ディスクイメージやファイル履歴から元の状態へ復元することができます。

• コントロールパネル → バックアップと復元（Windows 7）を開きます。

• 「システムイメージの復元」または「ファイルの復元」を選択してください。

  

• バックアップデータを指定し「復元」をクリックします。

• 画面の案内に従って復元を完了させます。

まとめ

パーティションを削除してしまっても、適切な方法で対処すれば復旧できる可能性は十分にあります。本記事でご紹介した4DDiG Partition Managerは削除パーティションの検出・復元に非常に優れており、初心者でも簡単に操作できます。誤操作を避け、適切な復旧方法を選んで安全にデータを取り戻しましょう。

よくある質問（FAQ）

はい。4DDiG Partition Managerを使用すれば、SSD上の削除されたパーティションをスキャンし、元の状態に復元できます。TRIM機能が働く前であれば復元成功率も高いです。

パーティションを削除するとWindowsではデータが見えなくなりますが、削除直後であれば実際にはディスク上に残っています。上書きやフォーマットが行われる前であれば、復元ソフトで取り戻せる可能性があります。

回復パーティションを削除してもパソコンは動作しますが、トラブル時のリカバリー機能が使えなくなる可能性があります。誤って削除した場合は、4DDiG Partition Managerで復元するか、メーカー提供のリカバリーデータを再作成する必要があります。