パソコンに画像や動画などのデータを取り込みたい場合に便利なものがSDカードです。SDカードがあれば、スマホで撮影した動画をパソコンに移すなどデータの移動を簡単に行えます。しかし、パソコンでSDカードが読み込まないことがあり、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
本記事ではパソコンでSDカードが読み込まない原因や対処法を詳しく紹介します。

SDカードの仕組み
SDカードはフラッシュメモリが搭載されたデータ保存メディアです。フラッシュメモリとは、USBメモリやSSDなどにも採用されています。不揮発性メモリで、電子的にデータの記録を行えるのが特徴です。電源を切ってもデータが残り、データは一瞬で消去できます。
SDカードの中にはコントローラが搭載され、データの転送やエラーのチェックなどを行います。SDカード内のコントローラが故障するとSDカードがパソコンなどのデバイスで読み込まない原因となるため注意しなければいけません。
SDカードをパソコンで読み込まない原因
パソコンでSDカードが読み込まない主な原因を紹介します。
SDカード自体が故障している
SDカードそのものが故障していると、パソコンに挿入しても反応しない場合があります。SDカードは精密機器であり、落下や衝撃、水没、静電気などさまざまな理由で破損するケースが多いです。また、ウイルス感染や誤ったフォーマットなど論理的にデータが破損して故障するケースもあります。
USBカードリーダーが認識されない
パソコンにSDカードを読み込ませるためのUSBカードリーダーが認識されていないケースがあります。USBカードリーダーの不具合でSDカードが読み込まない場合は、SDカードそのものには問題がありません。別のUSBカードリーダーを使うことで解決できます。
SDカードをしっかり差し込まれていない
USBカードリーダーにSDカードがしっかり差し込まれていないために読み込まないケースがあります。差し込みが不十分な状態ではパソコンがSDカードを読み込まないです。SDカードを差し込む向きは正しいか、奥の方までしっかり差し込んでいるか確認しましょう。多くのUSBカードリーダーでは、SDカードがしっかり差し込まれるとカチっと音がします。
接点不良を起こしている
SDカードが接点不良を起こしていてパソコンで読み込まない場合があります。接点不良とは、SDカードの金属端子がカードリーダーに上手く接触できていない状態です。SDカードの金属端子の破損や汚れ・ホコリの付着などが接点不良の原因になります。USBカードリーダーが破損している場合も接点不良が起きるため、原因を特定するのが重要です。
ドライバが正常にインストールされていない
パソコンにUSBカードリーダーやSDカードスロットのドライバが正常にインストールされていないケースがあります。ドライバとは、パソコンの周辺機器を動作させるためのシステムです。USBカードリーダーなどをパソコンに挿入するとドライバが自動でインストールされます。
しかし、何らかの原因でドライバのインストールが正常に行われていないケースがあるため注意しましょう。Windows10のドライバがWindows11に非対応で正常に機能しないといったケースもあります。
SDカードをパソコンで読み込まない場合の対処法
パソコンでSDカードが読み込まない場合にどのように対処すればいいのか方法を4つ紹介します。
接点やカードリーダーのチェック
接点やカードリーダーに問題がないかチェックしてみましょう。SDカードの接点やカードリーダーの差込口に汚れや破損などがあると、SDカードが正常に読み込まないです。精密機器であり、少しの傷や汚れでも接触不良の原因になります。
接点やカードリーダーの汚れが原因の場合は柔らかい布か綿棒を用いて拭き取りましょう。電子機器の接続部分をクリーニングしたい場合は接点復活剤の使用もおすすめできます。綿棒に接点復活剤を塗布し、端子部分を優しくなるようにして拭きましょう。
別の端末への差し替え
SDカードが読み込まない原因がパソコンやUSBカードリーダーにある場合は、別の端末に差し替えてみます。別の端末で問題なく読み込む場合は、パソコンやUSBカードリーダーの故障を疑いましょう。新しいUSBカードリーダーの購入などをおすすめします。
機器を再起動してみる
念のためパソコンの再起動やUSBカードリーダーの差し直しを試してみましょう。機器の再起動によって不具合が解消されてSDカードが読み込むケースはあります。
ドライバーの再インストールを行う
パソコンのドライバーを再インストールしてみましょう。ドライバーのインストールが何らかの原因で正常に行われないケースがあるからです。ドライバーを再インストールする際には、必ず最新のものであるか確認しましょう。
Tenorshare 4DDiGでSDカードのデータを復元する
SDカードのデータを誤って削除した、破損したなどの際にはTenorshare 4DDiGの利用をおすすめします。Tenorshare 4DDiGはデータ復元ソフトであり、SDカードから削除したデータの復元が可能です。2,000種類以上のデータ形式に対応し、復元率は99%あり、信頼できるデータ復元ソフトとして評価されています。
Tenorshare 4DDiG を起動し、復元したいSDカードをパソコンに接続して選択し、スキャンします。
しばらく待つと、SDカードから消してしまったファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ムービーなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。
復元したいファイルを選択し、SDカード以外の保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
注意:
保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
よくある質問
パソコンのSDカードが読み込まないケースについてよくある質問と回答をまとめました。
1.SDカードのデータがパソコンで見れないのはなぜですか?
SDカードがパソコンに認識されていないとデータを見られないです。SDカードの故障、USBカードリーダーやSDカードスロットの故障、デバイスドライバーの問題などが原因として考えられます。
2.新品のSDカードはフォーマットする必要がありますか?
新品で購入したSDカードは、フォーマットしなくてもパソコンで使用できます。市販のSDカードはフォーマット済みの状態がほとんどだからです。ただし、メーカーによっては最初にフォーマットをすることを推奨しているケースがあります。迷った場合には、最初にフォーマットしておくとトラブルを回避できるでしょう。
3.ストレージにSDカードが表示されないのはなぜですか?
パソコンにSDカードを接続してストレージに表示されない場合は、不具合が生じています。パソコンやUSBカードリーダー、SDカードのいずれかに問題があります。再接続や差し直し、端子部分のクリーニング、フォーマットなどを試しましょう。
まとめ
パソコンでSDカードが読み込まない場合は、パソコンかUSBカードリーダー、SDカードのどれかに問題があります。端子のクリーニングやパソコンの再起動、ドライバーの再インストールなどで解決できるでしょう。
SDカードのデータが失われた場合は復元ソフトの利用がおすすめです。Tenorshare 4DDiGは精度の高い復元ができるソフトのため、大切なデータを取り戻す役に立ちます。
SDカードはデータが消えることがよくあるため、大事なデータはバックアップしておきましょう。