SDカードはカメラやパソコン、スマートフォン、ゲーム機などのデータ保存やデータ移動によく使われています。一方で、SDカードは故障しやすい外部記録媒体でもあります。気を付けて使っていても故障する可能性があるのですが、大事なデータが入ったSDカードを何とか復元したいですよね?
今回の記事では、SDカードが故障する原因と、故障したSDカードを復元する方法をご紹介いたします。
Part1:SDカードが故障する原因
SDカードが故障する原因は、「物理的障害」と「論理的障害」の2つに大きく分けることができます。
<物理的障害によるSDカードの故障原因>
SDカードを水に濡らしたり折り曲げたりすると故障します。また、SDカードとリーダーが接触する金属部分の擦り減りや傷も原因となります。
特にSDカードは、1,000~20,000回を超えて機器への抜き差しを繰り返すと、接続部分の摩耗で接触不良が起きやすくなると言われています。
また、静電気や、デバイスにSDカードを常時接続している場合は過電圧で故障する場合もあります。静電気対策済みの製品も数多くありますが完全ではなく、心当たりがないのに故障しているケースもあります。
物理障害の場合、自力での復元は難しくなります。
<論理的障害によるSDカードの故障原因>
間違ったSDカードの使い方をしたり、機器側が予期せぬ動作を起こしたりすると、SDカード内部のデータが破損することがあり、これを倫理的障害と言います。
具体的に、「SDカードのデータを機器に読み込んだり、SDカードにデータを書き込んだりしている途中にSDカードを抜いてしまった」「機器がバッテリー切れを起こし、勝手に強制停止してしまった」などが挙げられます。
Part2:故障したSDカードを修復する
論理障害の場合は、SDカードを自分で復元できる可能性があります。ここでは故障したSDカードを修復する方法をご紹介します。
1.SDカードが本当に故障しているか確認する
他の機器でもSDカードが認識されないのか確認しましょう。他の機器でSDカードが認識された場合は、SDカードの故障ではなく、機器側の不良です。
SDカードがどの機器でも認識されなかったり、エラーが表示されたりする場合は、SDカードの修復に移ります。
2.SDカード内のデータを復旧する
SDカードをフォーマット(初期化)すると修復できる場合がありますが、フォーマットすると、SDカード内のデータがすべて消えてしまいます。フォーマットする前にSDカード内のデータを復旧しましょう。
復旧におすすめのソフトは「4DDiG」です。簡単な操作で高確率にデータを復元できるソフトです。実は4DDiGを使えば、フォーマット後でもデータを復元できる可能性があるのですが、フォーマット前の方が復元確率は上がります。
SDカードのエラーで「フォーマットしますか?」と表示される場合があるのですが、その場でフォーマットせずに、まずはデータ復旧ソフト4DDiGで大事なデータを復元しましょう。
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4DDIGデータ復元ソフトをインストール、起動します。
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ファイルの場所を選択
ファイルが失われた場所にマウスを置き、「スキャン」をクリックします。
ファイルの検出
しばらく待つと、指定した場所にあるすべてのファイルが表示されます。
ファイルのプレビューと復元
復元するファイルを選択して右側の「プレビュー」をクリックして選択された写真を確認できます。そして、右下の「復元」をクリックし、保存場所を指定すると、ファイルがすぐに復元されます。
注意:: 保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
3.SDカードをフォーマットする
SDカードがデバイスに認識されない、データの読み書きができないなどは、SDカードをフォーマットすることで修復できる可能性があります。
- SDカードをパソコンのスロットに差し込んだ後、パソコン画面左下の「スタート」アイコンを右クリックして、「エクスプローラー」を選択します。
- 表示されたエクスプローラー画面の左側にある「PC」を選択し、フォーマットしたいSDカードのアイコンを右クリックします。
表示されるメニューから「フォーマット」をクリックします。
表示されたフォーマット画面の「ボリュームラベル」の欄に任意の名前を入力して「開始」をクリックします。
Part3:SDカードを破損させないための注意事項
SDカードを破損させないために、普段から扱いに気を付けましょう。ここでは、SDカードを扱う際の注意事項をお伝えします。
SDカードへのデータの読み書きを最小限にする
SDカードはデバイスへの抜き差しや、データの読み書き回数が増えると摩耗して故障につながります。なるべく一括で編集してからSDカードにデータを移すなど、データの読み書き回数を減らすと劣化を防げます。
SDカードにダメージを与えないようにする
SDカードは精密機器です。高温多湿やホコリの多い場所を避けて保存する、傷や衝撃を与えないよう慎重に扱うことが大事です。また、データの読み書き途中でSDカードをデバイスから引き抜くなどせず、正しい使い方を守ってください。
定期的にバックアップをとる
注意していてもSDカードは故障する可能性があるので、大事なデータはバックアップをとりましょう。また、SDカードは長期間操作しない場合も劣化して故障する可能性があるため、その点でもデータの読み書きができるか定期的に確認する機会を設けましょう。
Part4:まとめ
SDカードが故障する原因と、故障したSDカードを復元する方法、SDカードを破損させないようにするための注意点をお伝えしました。さまざまな理由でSDカードは故障しやすいため、気を付けて扱いましょう。
論理障害からSDカードを復元させるために、SDカードをフォーマット(初期化)することになります。フォーマットはSDカード内のデータがすべて消えてしまうので、事前にフォーマットしたSDカードからファイルを復元するソフト4DDiGGでデータを復元しましょう。