デジタルカメラ、ドローン、ドライブレコーダー、Nintendo Switch------これらのデバイスで日常的に使われるSDカードですが、突然データが読み込めなくなるトラブルは珍しくありません。しかし料金が安いだけの業者を選ぶと、取り返しのつかない結果を招くこともあります。
本記事では、SDカードのデータ復元を依頼する際に知っておくべき料金相場、業者選びのポイント、格安業者の危険性や無料で試せる復元方法について、わかりやすく解説します。
データが消える主な原因:「論理障害」と「物理障害」の違いとは?
SDカードのデータトラブルは、大きく分けて「論理障害」と「物理障害」の2種類に分類されます。
論理障害は、SDカード本体は物理的に正常で、データ構造やファイルシステムにエラーが生じている状態を指します。誤ってフォーマットした、ファイルを削除した、ウイルス感染によりファイルが開けなくなった、といったケースが該当します。
一方物理障害は、SDカード自体が物理的に損傷している状態です。端子の接触不良、基板の破損、内部のNANDフラッシュメモリチップの故障などが含まれます。
この2つの障害タイプは復元の難易度が大きく異なり、当然ながら料金にも影響します。論理障害であれば比較的安価に復元できる可能性がありますが、物理障害の場合は専用のクリーンルーム設備や高度な技術が必要となり、費用は跳ね上がります。
SDカードデータ復元の料金相場
SDカードの復元費用は、障害の種類と程度によって大きく変動します。
論理障害の場合は、軽度であれば30,000円~50,000円程度が目安となります。中度の論理障害になると50,000円~、重度の場合は80,000円以上となることもあります。
物理障害の場合は、料金がさらに高額になります。軽度の物理障害(端子接触不良など)でも50,000円~100,000円程度、中度(基板・部品損傷など)では100,000円~、重度(メモリチップ損傷、特殊作業が必要な場合)になると200,000円~数十万円以上かかることも珍しくありません。
ただしこれらはあくまで目安であり、実際の料金は診断後に確定します。多くの業者は初期診断を無料で提供しているため、まずは問い合わせてみることをおすすめします。
おすすめのSDカードデータ復元業者
SDカードのデータ復元を依頼する際、信頼できる業者を選ぶことが重要です。ここでは、実績と技術力を持つ主要業者を比較表とともにご紹介します。
以下は、各業者の評価を5段階で比較したものです(5点が最高評価)。
- 業者
- 合計(25点満点)
- 費用
- スピード
- 実績
- 技術
- セキュリティ
- 対応メディア
- 評判
- アドバンスデザイン
- 22点
- 3点
- 5点
- 4点
- 5点
- 4点
- 5点
- 4点
- A1データリカバリー
- 21点
- 4点
- 4点
- 4点
- 4点
- 4点
- 5点
- 4点
- Buffalo
- 20点
- 3点
- 4点
- 4点
- 4点
- 4点
- 4点
- 4点
- ロジテック
- 19点
- 3点
- 4点
- 4点
- 4点
- 3点
- 4点
- 3点
- 日本データ復旧サービスセンター(AOS)
- 20点
- 3点
- 4点
- 4点
- 4点
- 4点
- 4点
- 4点
たとえばアドバンスデザインはSDカード・USBメモリの論理障害軽度で33,000円~、物理障害軽度で66,000円~という料金体系です。技術力とスピード対応に定評があり、幅広いメディアに対応しています。
Buffaloは自社製品だけでなく他社メーカーにも対応しており、固定料金制を採用しているため、見積もりが分かりやすいのが特徴です。ただし、SDカード単体の料金は別途見積もりとなるケースがあります。
これらの業者はいずれも実績と技術力を持っていますが、料金だけでなく、復旧スピード、セキュリティ対策、カスタマーサポートの質なども総合的に判断することが大切です。
要注意!安い業者に潜むデメリットと危険性
「SD カード 復元 業者 格安」で検索すると、驚くほど安価なサービスを提供する業者が見つかることがあります。しかし安い料金だけを基準に選ぶと、思わぬ落とし穴にはまる可能性があります。
復旧率が低い、または復旧できない可能性
格安業者の中には、十分な技術力や設備を持たないまま営業しているケースがあります。特に物理障害の復旧にはクリーンルームや専用の機器が必要ですが、これらを保有していない業者も少なくありません。結果として、データを取り戻せないまま診断費などの名目で費用だけを支払うことになりかねません。
「追加料金」で結局高額になるケース
初期見積もりでは安く見えても、実際に作業が進むと「この障害は想定より重度だった」といった理由で追加料金が発生し、最終的に相場以上の金額を請求されるケースがあります。特に料金体系が不明瞭な業者や、契約書の内容が曖昧な業者には注意が必要です。
不適切な作業によるデータ完全消失・状態悪化リスク
技術力のない業者が無理に復旧作業を行うと、SDカードの状態がさらに悪化し、本来なら復旧できたはずのデータまで完全に失われる危険性があります。そのため最初の業者選びがとても重要です。
個人情報や機密データの漏洩・悪用リスク
SDカードには家族の写真や個人情報、仕事の機密データなど、極めてプライベートな情報が含まれていることがあります。セキュリティ対策が不十分な業者に依頼すると、データが第三者に漏洩したり、悪用されたりするリスクがあります。プライバシーマーク認定やISO27001認証を取得している業者を選ぶことで、このリスクを軽減できます。
自分でSDカードデータ復元に挑戦?「復元ソフト」の可能性と限界
データ復旧業者に依頼する前に、まず自分で復元を試みたいという方も多いでしょう。特に論理障害の場合、データ復元ソフトを使えば自力で解決できる可能性があります。
データ復元ソフトとは?おすすめのソフトは?
データ復元ソフトは、削除されたファイルやフォーマットされたストレージからデータを復元するためのツールです。市場には数多くのソフトが存在しますが、その中でもTenorshare 4DDiGは高い復元成功率と使いやすさで注目されています。
Tenorshare 4DDiGは、Windows版で2GBまで、Mac版で500MBまでのデータを完全無料で復元できます。まずは無料版で試し、必要に応じて有料版にアップグレードするという選択肢が可能です。
スキャン中でもファイルのプレビューや復元が可能なため、時間のかかる大容量ストレージでも効率的に作業できます。使い方も次のとおり、とても簡単です。
Tenorshare 4DDiG を起動し、復元したいSDカードをパソコンに接続して選択し、スキャンします。
しばらく待つと、SDカードから消してしまったファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ムービーなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。
復元したいファイルを選択し、SDカード以外の保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
注意:
保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
復元ソフトで対応できるケース
復元ソフトが効果を発揮するのは、主に以下のような論理障害の場合です。
- 誤ってファイルを削除した(ゴミ箱を空にした後も含む)
- SDカードを誤ってフォーマット(初期化)した
- パーティションが認識されなくなった
- ファイルシステムのエラーでデータが見えなくなった
復元ソフトで対応できないケース
一方以下のような物理障害の場合、復元ソフトでは対応できません。
- SDカードがPCやカメラで全く認識されない
- 水没や落下による物理的な損傷
- 端子部分の破損や基板の損傷
- 内部のNANDフラッシュメモリチップが故障している
こうした場合は、早めに専門業者に相談することをおすすめします。
まとめ
SDカードのデータが突然消えた時、「できるだけ安く復元したい」と考えるのは自然なことです。しかし料金が安いというだけで業者を選ぶと、復旧できないどころか状態を悪化させたり、個人情報が漏洩したりするリスクがあります。
論理障害であれば、まずはTenorshare 4DDiGのような使いやすい復元ソフトを試してみることをおすすめします。
もしソフトで復元できない場合や、物理障害が疑われる場合は、実績と技術力のある業者に依頼することが大切です。
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