パソコンを使っていると、拡張子が「.iso」というファイルに出会うことがあります。ところがいざ開こうとしてもどうすればいいのかわからない、という声をよく耳にします。
この記事では、ISOファイルを開く方法から、万が一うまく開けないときの対処法とISOファイル作成方法まで、幅広くご紹介していきます。
Part1:ISOファイルとは?
ISOファイルは、CD・DVD・Blu-rayなどの光学ディスクの中身を、そのまま一つのファイルにまとめたものです。
「ディスクイメージファイル」とも呼ばれ、ディスク内のフォルダ構造やファイルをすべて保存できるため、バックアップやソフトウェア配布でよく使われています。
昔は物理的なディスクがないとインストールできなかったゲームやソフトも、今ではISOファイルとしてダウンロード提供されることが増えました。このおかげで、ディスクドライブがないノートパソコンでも、簡単にソフトをインストールできるようになっています。
Windows OSのインストールメディアなども、公式サイトからISOファイル形式でダウンロードできるのが一般的です。
Part2:Windows11/10でISOファイルを開く基本的な3つの方法
ISOファイルを開く方法は、用途に応じていくつかのパターンがあります。ここでは、実際によく使われる3つの方法を順番に見ていきましょう。
方法1.Windows標準機能「マウント」で開く方法
Windows 11/10には、ISOファイルを仮想ドライブとして読み込む「マウント」機能が標準で搭載されています。
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エクスプローラーで、開きたいISOファイルがある場所を開きます。
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ISOファイルを右クリックして「マウント」を選択すると、エクスプローラーの「PC」画面に新しい仮想ドライブが表示されます。
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この仮想ドライブをダブルクリックすると、ISOファイルの中身を普通のフォルダのように閲覧できます。
使い終わったら仮想ドライブを右クリックして「取り出し」を選べば、マウントが解除されます。
方法2.圧縮・解凍ソフトを使ってISOの中身を開く方法
ISOファイルの中身を直接取り出したい場合は、無料の圧縮・解凍ソフトの7-Zipを使う方法が便利です。
7-Zipの公式サイトからソフトをダウンロードしてインストール。
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インストールが完了したら、ISOファイルを右クリックして、「その他のオプションを確認」>「7-Zip」>「開く」を選択。ISOファイルの中身が一覧表示されます。
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必要なファイルを選択して「展開」ボタンを押せば、任意の場所にファイルを取り出せます。
この方法の利点は、ISOファイル全体をマウントせずに、必要なファイルだけを素早く取り出せることです。
方法3.インストールメディアを作成((USB/DVD))
Windowsのインストールディスクやシステム復旧用ディスクなど、実際にUSBメモリやDVDに焼きたい場合の方法です。
空のDVD-Rをドライブに挿入。
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ISOファイルを右クリックして、「ディスクイメージの書き込み」を選択。
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「Windowsディスクイメージ書き込みツール」が起動するので、書き込み用ドライブを確認。
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「書き込み後のディスクの確認」にチェックを入れると、書き込み後に自動で検証が行われます。
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「書き込み」ボタンをクリックすれば、DVDへの書き込みが開始されます。
USBメモリへの書き込みには、専用のツールが必要になります。 Windows公式の「メディア作成ツール」や、4DDiG Partition Managerのような専門ソフトを使うと、起動可能なUSBインストールメディアを簡単に作成できます。特に4DDiG Partition Managerは、システム要件を満たしていないPCでもWindows 11をインストールできるメディアを作れる点で優れています。
Part3:ISOファイルが開けない時のトラブルシューティング
ISOファイルを開く方法を試しても、うまくいかないケースがあります。そんなときに確認すべきポイントをまとめました。
1.ISOファイルが壊れている
ダウンロード中に通信が途切れたり、ファイル転送中にエラーが発生したりすると、ISOファイル自体が破損することがあります。ファイルサイズが極端に小さい場合や、マウント時に「ファイルのマウントに問題がありました」というエラーが出る場合は、破損の可能性が高いです。
対処法としては、信頼できる配布元から再度ダウンロードするのが確実です。
2.アクセス権がない
ネットワークドライブや外部ストレージに保存されているISOファイルは、アクセス権の設定によって開けないことがあります。
解決方法は、ISOファイルを右クリックして「プロパティ」を開き、「全般」タブの「属性」で「読み取り専用」にチェックを入れることです。「セキュリティ」タブで「ブロック解除」のチェックボックスがあれば、それも有効にしておきましょう。
3.ファイル形式の誤認識
拡張子が「.iso」になっていても、実際には別の形式のファイルである可能性があります。
この場合、ISOファイルを右クリックして「プログラムから開く」>「別のプログラムを選択」を選び、「エクスプローラー」を指定してください。「常にこのアプリを使って.isoファイルを開く」にチェックを入れると、以降は正しく関連付けされます。
おまけ:Windows11/10のISOファイルを作成する方法
Windows 11やWindows 10のクリーンインストール用メディアや、システムバックアップとしてISOファイルを用意しておくと、トラブル時に役立ちます。
ここでおすすめなのが、4DDiG Partition Managerです。このソフトは単なるISOダウンロードツールではなく、パーティション管理やシステム移行など、多機能なディスク管理ツールとして定評があります。
ISOファイル作成に関しては、以下のような特徴があります:
- 公式Windows ISOファイルを直接ダウンロード
- 起動可能なUSBメディアの作成
- システム要件の回避機能:TPM 2.0やセキュアブートなど、Windows 11の厳しい要件を満たしていない古いPCでも、インストール可能なメディアを作成できます。
安全なダウンロード
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4DDiG Partition Manager を起動し、「Windowsのダウンロードとアップグレード」をクリックして、「Windowsのダウンロード」を選択します。
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「イメージのダウンロードのみ」に切り替え、Windows のバージョンとシステムの言語を選択します。 ISO ファイルをダウンロードするパスを選択し、「開始」をクリックして確認します。
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完了したら、選択した場所にある Windows ISO ファイルを確認できます。
まとめ
ISOファイルを開くには、Windows標準のマウント機能を使うのが最も手軽な方法です。
DVDやUSBメモリに書き込む場合は、Windows標準のディスクイメージ書き込みツールや4DDiG Partition Managerが役立ちます。
この記事の方法を参考に、ISOファイルを自在に扱いましょう。
安全なダウンロード
よくある質問
ISOファイルに関して、よく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
1. WindowsでISOファイルを開けないのはなぜですか?
ファイルの破損、アクセス権の不足、ファイル形式の誤認識などが考えられます。まずファイルサイズを確認、次にファイルのプロパティを確認しましょう。それでも解決しない場合は、エクスプローラーをタスクマネージャーから再起動するか、パソコンを再起動してみてください。
2.ISOファイルの再生方法は?
ISOファイルに映像コンテンツが含まれている場合、Windowsの標準機能でマウントした後、メディアプレーヤーで再生できます。
3.ISOファイルをDVDに焼く方法は?
Windowsの標準機能「ディスクイメージの書き込み」を使うのが簡単です。空のDVD-Rをドライブに挿入し、ISOファイルを右クリックして「ディスクイメージの書き込み」を選択してください。起動可能なインストールディスクを作りたい場合は、必ずブータブルISOファイルを使用してください。
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