質問「Windows10のパソコンで、HDDをこのまま使うべき?データを SSDに移行したいけど、どうすればいいの?」
最近のWindowsパソコン市場ではOSがWindows11になり、SSDやM.2 SSDを起動ディスクにしているパソコンが主流ですが、一方でまだ、Windows10の大容量HDDのパソコンを使っている方も多いと思います。
ここでは、HDDとSSDの比較、Windows10でHDDからSSDにデータを移行する方法、クローン作成したパソコンを正常に起動させる方法等についてご紹介します。
パート1:Windows 10でHDDからSSDへのデータ移行について
①HDDとSSDの違いは?
HDDとSSDはその構造、データの読み書き方式が異なります。
- HDD:磁気ディスクを用いててデータを保存します。データは回転するディスク上の磁気パターンとして格納されます。読み取り/書き込みのために読み取りヘッドがディスクの上に移動します。
- SSD:非移動部品であり、フラッシュメモリチップを使用してデータを格納します。データは電子的にアクセスされ、データの読み書きはフラッシュメモリ内のセルの状態を変更することで行われます。
これらに起因して、HDDとSSDを比較して、SSDの利点は以下になります。
- 速度とアクセス時間:読み書き速度が非常に高く、アクセス時間が非常に短いです。これはデータへのアクセスが電子的で直接的であるためです。
- 耐久性と信頼性:機械的な部品がないため、物理的なショックに強く、信頼性が高いとされています。
一方、HDDの利点は以下となります。
- 価格:比較的低価格であり、大容量のストレージを手に入れるのにコスト効率が良いです。
- 容量:数テラバイトの容量まで提供され、大容量のデータを格納するのに適しています。
②なぜWindows 10のHDDデータをSSDに移行する必要があるのですか?
①で説明したSSDの利点が、価格や容量の欠点を上回っているからです。特にHDDを長期間使用していると、カリカリと音がしたり、異常に発熱したりすることがあります。それはHDDの機械的な限界です。そうなる前に、HDDのデータをSSDに移行する必要があります。
パート2:HDDデータをSSDに移す前の準備
HDDのデータをSSDに移すには、事前に以下の準備が必要です。
①データの紛失を防ぐためにHDDをバックアップする
HDDからSSDへのデータ移行の際に、停電など何らかの予期せぬ事故や操作の間違い等でデータが紛失する場合がありますので、安全のためにバックアップをとっておきましょう。
②新しいSSDを購入する
新しいSSDは、元のHDD以上の容量のものを購入します。発売当初に比べると価格も落ち着いてきており、1TB~2TBのSSDでも割と安く購入できるようになっています。
パート3:Windows10でHDDからSSDにデータを移行する方法2選
HDDからSSDにデータを移行する方法として、単純にデータをコピペする方法と、ソフトを使ってクローンする方法とがあります。
方法1:HDD上のデータをコピーしてSSDに貼り付ける
PCあるいはマイコンピュータを開き、コピー元のHDDを右クリックして「コピー」をクリックし、貼り付け先のSSDを右クリックして「貼り付け」を選択します。
完全に画像や文書ファイルだけであればこれでコピペできますが、ソフトなどを含んでいる可能性がある場合には、安全性を考えて、少し面倒ですが、フォルダ単位やファイル単位でのコピペをお勧めします。
方法2:データ移行ソフトでHDDをSSDに完全にクローンする [超簡単]
HDDからSSDへクローンするソフトはいくつかありますが、ここではディスククローン作成のためのオールインワンディスク管理ツールである4DDiG Partition Managerを使用することをお勧めし、それを簡単に行う手順を説明します。4DDiG Partition Manager の主な機能は次のとおりです。
- システム移行:ワンクリックでWindows OSをSSDに移行できます。再インストールする必要がないため、簡単かつ迅速に作業を完了できます。
- ディスククローン:ディスクのクローン作成が可能です。既存のディスクの内容を別のディスクに複製することができます。
- ディスクパーティション管理:ディスクのパーティションを作成、削除、サイズ変更などの操作ができます。
- 高速かつ安全な操作:4DDiG Partition Managerは高速かつ安全なシステム移行ツールとして評価されています。
- データのバックアップ:重要なファイルやデータの損失を防ぐため、パーティション操作を行う前にバックアップを取ることが推奨されています。
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安全的なダウンロード
- ターゲットディスクの容量がソースディスクと同じかそれより大きいことを確認してください。ターゲットディスクの余分な領域はシステムが認識できない未割り当て領域となるため、パーティション管理機能を使用して新しいパーティションを作成できます。
- 対象ディスク上のデータは消去されますので、重要なデータがある場合は必ずバックアップを作成してください。
- ソース ディスク上のデータはそのままターゲットディスクにクローン作成され、クローン作成プロセス中にソースディスク上のデータが変更されたり失われたりすることはありません。
4DDiG Partition Managerを起動します。「ディスクのクローン」を選択します。
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ソースディスクからデータをクローンするターゲットディスク(デフォルトはコンピュータに接続するディスク)を選択し、「次に」ボタンをクリックします。
注意:クローン作成ではターゲットディスク上のすべてのデータが上書きされるため、すべてが正しいことを確認した後、「はい」ボタンをクリックしてください。 -
次に、複製されたディスクの効果を示すプレビューインターフェイスが表示されます。 プレビューが正しいことを確認したら、「開始」ボタンをクリックしてクローン作成操作を開始します。
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ディスクのクローン作成が完了するまでしばらく待ちます。クローン作成の速度は、ソースディスクのサイズによって異なります。
注意:ディスクのクローン作成プロセス中は、他の操作を実行したり、現在の操作を中断したりしないでください。
パート4: クローン作成したパソコンが正常に起動できるか確認する
SSDクローン作成後のパソコンをSSDから起動するには、パソコンのマザーボードにあるBIOSまたはUEFIに入ってブートディスク(起動ディスク)を以下の手順で変更します。
- 電源投入直後にメーカーロゴ画面などが表示されたところでF2キーやDELキーを連打して、BIOSまたはUEFIの設定画面に入ります。(メーカーや機種によって異なります)。
- その中で、システム起動の対象となるドライブの優先順位を設定する項目があるので、そこで、クローン作成したSSDを最優先にして保存します。
- 以降は通常に起動すれば、クローン作成したSSDから起動します。
さいごに
ここでは、HDDとSSDの比較、またHDDからSSDへデータ移行する方法等について、役立つソフトも含めてご紹介しました。
4DDiG Partition Manager 無料体験版には機能制限があるものの、動作の軽快さを確認することができます。是非無料体験版を試用して、その性能を確かめてみてはいかがでしょうか。
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