「パソコンをいつものように起動しようとしたら、「BitLocker回復」という青い画面が出て、「このドライブの回復キーを入力してください」とありました。これは一体何なのでしょうか?設定した覚えもないのですが…もう使えないのでしょうか?」

BitLockerとはWindowsパソコンに標準搭載されている暗号化機能で、回復キーとは暗号を解除するものです。そのため普段は気にせずにパソコンを使えるのですが、何かあったときに知らないと困ってしまうのです。

今回の記事で、BitLockerの詳細と、回復キーの確認方法、BitLockerの解除・無効化する方法をご紹介します。是非参考にしてください。

  1. Part1:BitLockerとは
  2. Part2:BitLocker回復キーを確認する方法
  3. Part3:BitLocker解除 | BitLockerを無効化する
  4. Part4:BitLockerで暗号化されたドライブからデータを復元
  5. Part5:まとめ

Part1:BitLockerとは

BitLockerとは、Windowsパソコンに標準搭載されている暗号化機能のことです。メーカー製のPCを使っている人は自動的に設定されていることが多いため、自分で設定した覚えがないのは当たり前なのです。

BitLockerでデータを暗号化する、つまりデータ内容が他の人にわからないようにすることで、万が一、パソコンの紛失や盗難があっても、データ流出を防ぐことができます。

一方で、BitLockerが設定されているパソコンが以下の状態になると、回復キーが要求されることがあります。

  • サインインで一定回数、入力に失敗した
  • OSに不具合が発生した
  • PCのHDDやSSDに不具合が発生した
  • パソコンをセーフモードで起動した
bitlocker回復

回復キーとは暗号を解除するもので、回復キーがわからないと、パソコンを起動することも、パソコン内のデータを救出することもできなくなります。

Part2:BitLocker回復キーを確認する方法

上のような画面が表示された場合に、BitLockerの回復キーを入力する必要があります。BitLockerの回復キーは一体どこにあるのでしょうか?

回復キーは48桁のランダムな数字で発行され、通常はMicrosoftアカウントに保存されています。

このサイトにお持ちのMicrosoftアカウントでアクセスすることで、BitLockerの回復キーを参照できます。

しかし、BitLockerを設定した際にMicrosoftアカウントへの保存を選択しなかった場合など、Microsoftアカウントに保存されていないこともあります。そのため、BitLocker回復キーを事前にバックアップすることをお勧めします。

  1. タスクバーの検索窓に「コントロール パネル」と入力して、コントロールパネルを選択します。
  2. 表示方法を「カテゴリ」にして、「システムとセキュリティ」をクリックします。

    システムとセキュリティ
  3. 「デバイスの暗号化」または「BitLockerドライブ暗号化」をクリックします。

    デバイスの暗号化
  4. 「回復キーのバックアップ」をクリックすると、以下の選択肢が表示されるので、選択して回復キーを保存しましょう。

    • Microsoftアカウントに保存する(デバイスが暗号化されている場合は表示されません)
    • ファイルに保存する
    • 回復キーを印刷する

Part3:BitLocker解除 | BitLockerを無効化する

<BitLockerを無効化する方法>

  1. タスクバーの検索窓に「コントロール パネル」と入力して、コントロールパネルを選択します。
  2. 表示方法を「カテゴリ」にして、「システムとセキュリティ」をクリックします。

    システムとセキュリティ
  3. 「デバイスの暗号化」または「BitLockerドライブ暗号化」をクリックします。

    デバイスの暗号化
  4. 「BitLockerを無効にする」をクリックします。

    *BitLockerの無効化開始から終了まで時間がかかる場合がありますが、無効化作業中にパソコン使用は可能です。

注意点として、BitLockerを無効化した後、もう一度有効にした場合、これまでの回復キーとPCのIDは使えなくなるので、新しい回復キーを取得したら、再度バックアップをとっておきましょう。

<BitLockerを解除できない場合の対策>

ブルースクリーンで回復キーを入力したにも関わらず、何度も回復キーの入力を求められる場合があります。その際は、BitLockerを強制解除する必要があります。

  1. ブルースクリーンで「このドライブをスキップ」を選択するか、「回復オプションの詳細は、Escキーを押してください」と表示されている場合は、Escキーを押します。
  2. 「トラブルシューティング」 > 「詳細オプション」 > 「コマンドプロンプト」を選択します。
  3. 「ロック済み」の場合、下記を入力します。

    manage-bde -unlock c: -rp 48桁の回復キー

  4. 解除後、下記を入力します。

    manage-bde -protectors -disable c:

  5. 終了後、正常に再起動できるか確認してください。

Part4:BitLockerで暗号化されたドライブからデータを復元

BitLockerで暗号化されたドライブ内のデータは、通常のデータ復元ソフトでは復元できません。しかし、「4DDiG」ソフトは、BitLockerで暗号化されたドライブを選択すると、回復キー(パスワード)の入力を要求するため、回復キーさえあればデータを復元できます。

また、データ復旧ソフト4DDiGは、Part3の最後にあったように、まともに起動できないPC内のデータも復元できる機能があります。万が一、BitLockerで暗号化されたドライブからデータを復元したい場合には、4DDiGを無料ダウンロードしてご利用ください。

  1. 4DDiGデータ復元ソフトをインストール、起動させます。

  2. ファイルの場所を選択

    ファイルが失われた場所にマウスを置き、「スキャン」をクリックします。ここでは、スイッチのmicroSDカードをスキャンします。

    ファイルの場所を選択
  3. ファイルの検出

    しばらく待つと、指定した場所にあるすべてのファイルが表示されます。

    ファイルを検出
  4. ファイルのプレビューと復元

    復元するファイルを選択して右側の「プレビュー」をクリックして選択されたファイルを確認できます。そして、右下の「復元」をクリックし、保存場所を指定すると、ファイルがすぐに復元されます。

    ファイルのプレビューと復元
    注意:: 保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。

Part5:まとめ

データを暗号化できるBitLockerの詳細と、BitLockerの暗号化を解除する回復キーの確認方法、BitLockerの解除・無効化方法をご紹介しました。

BitLockerの回復キーは、万が一の際に必要です。回復キーを事前にバックアップしておくことを強くお勧めします。

BitLockerで暗号化されたドライブからデータを復元できるソフトは限られています。簡単な操作で、起動できないPCからもデータ救出可能な4DDiGソフトのダウンロードをオススメします。

4DDiG - Mac/Windows Data Recovery

Tenorshare 4DDiG データ復元

4DDiGは、Windows / Macコンピューターで削除、フォーマット、RAWなどのさまざまな損失シナリオから失われたデータをより高い成功率で回復するための選択肢の1つです。

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