「ドライブをスキャンして修復」と表示される原因と対処法

5分で読める

カテゴリ:USB復元|更新日:2025-12-12 10:20:55

パソコンにUSBメモリを挿入すると「ドライブをスキャンして修復」と表示されるケースがあります。原因や対処法が分からなくて困ったことのある方は多いでしょう。

本記事ではUSBメモリで「ドライブをスキャンして修復」が表示される原因や対処法について詳しく紹介します。

USBに「ドライブをスキャンして修復」が表示される主な原因

USBを挿入して「ドライブをスキャンして修復」が表示される主な原因を解説します。

不適切な取り外しによるファイルシステムエラー

USBを適切な方法で取り外ししないとファイルシステムエラーが発生して「ドライブをスキャンして修復」が表示されるケースがあります。

USBメモリは正しい方法で取り外さないとトラブルが発生するため注意しましょう。最悪の場合はデータが消失するリスクがあります。

タスクバーに表示される「ハードウェアを安全に取り外す」というアイコンをクリックしてからUSBメモリを取り外すのが正しいやり方です。アイコンをクリックした時点でパソコンとUSBメモリとの接続が切り離されるため、安全に取り外せます。

電源断・強制終了・異常シャットダウン

パソコンの電源断や強制終了、異常シャットダウンなどが起きると「ドライブをスキャンして修復」が表示されます。強制終了などに伴いUSBメモリのファイルシステムにエラーが生じている可能性があるからです。「このドライブで問題が見つかりました」など違うエラーメッセージが表示される場合もあります。

パソコンを正常な方法で終了させないとシステムディスクのエラーなどさまざまなトラブルの原因になるため注意しましょう。

軽度の論理障害やセクターエラー

USBメモリに軽度の論理障害やセクターエラーが発生していると「ドライブをスキャンして修復」が表示されやすいです。ファイルシステムの破損や物理的な衝撃、ウイルス感染などで論理障害やセクターエラーが発生します。ドライブのスキャンと修復を実行すれば改善される可能性が高いです。

ストレージデバイスの物理的故障

USBメモリの物理的故障によってエラーが発生して「ドライブをスキャンして修復」が表示されることがあります。USBメモリに物理的な衝撃が加わると変形や割れ、端子の折れなどが起きて、物理的な故障の原因となります。物理的故障はドライブのスキャンや修復でも改善されない場合があるため注意しましょう。

「ドライブをスキャンして修復」が表示されたときの対処方法

「ドライブをスキャンして修復」が表示された場合の具体的な対処方法を紹介します。

エクスプローラーからスキャン実行

  • エクスプローラーでUSBメモリを右クリックして、メニューから「プロパティ」を選びます。

    Open Sd Property
  • ツールタブをクリックして「エラーチェック」の中にある「チェック」をクリックしましょう。

    Sd Card Error Check
  • 「ドライブのスキャンと修復」をクリックすればスキャンが自動的に開始します。エラーチェックの結果でエラーが検出された場合は、「ドライブの修復」をクリックすれば修復が可能です。

    Scan and Repair Sd Card

エラーメッセージから直接スキャン

USBメモリを挿入すると「このドライブで問題が見つかりました」というエラーメッセージが表示される場合があります。以下のようなエラーメッセージが表示された場合は、クリックして画面の指示に従うことで直接スキャンが可能です。

Scan Drive

適切な方法でUSBメモリを取り外さなかった場合に上記のエラーメッセージが表示されやすいです。

コマンドプロンプトでchkdskを実行

コマンドプロンプトからの操作でUSBメモリのスキャンの実行は可能です。コマンドプロンプトはWindowsに標準搭載された機能でコマンドラインを入力してさまざまな操作を実行できます。あらかじめどんなコマンドラインを入力すべきか調べておけば、初心者でも利用できます。

  • WindowsキーとRキーを同時押しすると検索画面が表示されるため、「cmd」と入力してOKをクリックしましょう。

    Enter Cmd
  • コマンドプロンプトが開くため、「chkdsk ドライブ文字: /r/f 」と入力します。「ドライブ文字」の部分は、パソコン上で表示されるUSBメモリのドライブ文字に置き換えましょう。

    Enter Chkdsk Command

USBメモリのスキャンが自動的に実行されます。エラーがある場合は自動的に修復されます。

4.ドライブを正常にフォーマット

USBメモリのエラーが解決しない場合はフォーマットするという選択肢があります。スキャンを実行したけれども「スキャンして修復しています」と表示されて終わらない場合も、フォーマットがおすすめです。

フォーマットするとUSBメモリ上のデータがすべて消去されて、出荷時の状態に初期化されます。フォーマットすればファイルシステムの問題が解決されるため、エラーが表示されなくなる場合が多いです。ただし、フォーマットによってデータが失われるため、あらかじめ大事なデータはバックアップしておきましょう。

  • フォーマットするには、エクスプローラー上でUSBメモリを右クリックして、メニューから「フォーマット」を選びます。

    Format
  • フォーマットの設定メニューが表示されるため、適切な項目を選んで「開始」をクリックすると、USBメモリのフォーマットが開始します。

    Format2

フォーマットが正常に完了すればUSBメモリは初期化されるため、エラーメッセージが表示されなくなります。

USBから消したデータを復元する方法

USBメモリのエラーにより大事なデータが消えてしまった場合は、データ復元ソフトにより復元できる可能性があります。高精度なデータ復元ソフトとしておすすめできるのが「Tenorshare 4DDiG」です。

「4DDiG」はUSBメモリ、SDカード、HDDなどすべてのデバイスのデータ復元に対応しています。復元前のデータプレビューやスキャン中のファイル復元、破損したファイルの修復など高機能なツールです。

USBメモリ復元

安全なダウンロード

USBメモリ復元

安全なダウンロード

  • Tenorshare 4DDiG を起動し、復元したいUSBメモリをパソコンに接続して選択し、スキャンします。

    SDカードをスキャン
  • しばらく待つと、USBメモリから消してしまったファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ムービーなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。

    ファイルをプレビュー
  • 復元したいファイルを選択し、USBメモリ以外の保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。

    ファイルを復元
    注意:

    保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。

まとめ

USBメモリの不具合により「ドライブをスキャンして修復」が表示されたならば、スキャンを実行しましょう。スキャンをしてエラーが発見された場合でも自動に修復されます。エラーによってUSBメモリのデータが消去された場合は「Tenorshare 4DDiG」など修復ソフトを利用しましょう。USBメモリはエラーやデータ消去が起きやすいため、大事なデータは別のストレージにもバックアップするのをおすすめします。

USBメモリ復元

安全なダウンロード

USBメモリ復元

安全なダウンロード

💡 AIで記事の要点をまとめる

ChatGPT ChatGPT Google Google AI モード Perplexity Perplexity Grok Grok

原田 凪沙 (編集者)

データ回復、Windows および Mac 関連の問題に関する執筆を専門としており、多くの人々にコンピュータの問題に対する効果的な解決策を提供してきました。

(この記事を評価する)

平均点4.5人が評価しました)