パソコンで多くのファイルをやり取りしているとどんどんとファイルが増えてしまい、パソコンのメモリを圧迫します。中でもあまり気づかれないのは一時的に保存されることが多い一時ファイルというものです。
本記事ではmacOSの一時(テンポラリ)ファイルを一括削除する方法を解説します。
パート1:macOSの一時ファイルとは?
macOSを利用していると様々なファイルが溜まっていきます。中でも気づかないうちにパソコンを圧迫しているのは一時ファイルと呼ばれるものです。では、一時ファイルとはどんなものなのでしょうか?ここからはmacOSのファイルについて解説します。
macOSの一時ファイルが多すぎることの影響は?
macOSの一時ファイルが多すぎると、パソコン自体の処理が重くなってしまい、動きづらい状況が続きます。動画編集やデザインなどのソフトを動かしていると、パソコンの動作が固まってしまい、時間がかかることも多くなります。
出来るだけ軽い状態でパソコンを操作するためにも一時ファイルを削除する必要があります。
macOSの一時ファイルが通常置かれている場所
macOSにおいて、一時ファイルが置かれている場所は下記の通りです。
- /Library/Caches/
- /System/Library/Caches/
- /Users/ユーザ名/Library/Caches
- /Users/ユーザ名/ダウンロード
一時ファイルの保存数が気になる方は上記のドキュメント内を検索しましょう。
パート2:macOSの一時ファイルを削除する方法
macOSの一時ファイルを保管していると、パソコンの動作が重くなります。そのため、普段から利用しているパソコンが重くなり、ソフトなどを利用した作業が難しくなります。一時ファイルを削除する方法を知っておくことで、パソコンが重い時の対策ができます。
ここからはmacOSの一時ファイルを削除する方法を解説します。
方法1:アプリで生成されたキャッシュファイルを削除する
ファインダーを開き、「移動」のメニューバーから「フォルダに移動」を選択します。
一時ファイルの一覧が表示されるため、消したいファイルを選択して削除することでパソコンの動作が軽くなります。まずはキャッシュファイルの削除を実施しましょう。
方法2:ブラウザの一時ファイルを削除する(Chrome、Firefox、Edge)
ブラウザの一時ファイルを削除する場合はブラウザごとに操作が異なります。Chrome、Firefox、Edgeそれぞれの一時ファイルの削除方法は下記の通りです。
Chrome:「設定」から「その他ツール」から「閲覧履歴を消去」をクリック。「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「データの削除」をクリック。
Firefox:「メニュー」から「オプション」をクリック。「プライバシーとセキュリティ」から「Cookie とサイトデータ」の「データを消去」をクリック。「ウェブコンテンツのキャッシュ」にチェックを入れて、「消去」をクリック。
Edge:「メニュー」から「設定」、「プライバシー、検索、サービス」から「閲覧データのクリア」の「クリアするデータを選択」にある「キャッシュされた画像とファイル」をクリア。
方法3:macOSで一時的な重複ファイルや大きなファイルを削除する
「4DDiG Duplicate File Deleter」などのツールを活用することで、不要なファイルを一括で削除できます。
重複しているファイルや容量が大きなファイルも自動的に発見してくれるので非常に楽です。出来るだけ手軽にファイル管理をしたい方は「4DDiG Duplicate File Deleter」などのデータ管理システムを活用することをおすすめします。
また、一時的な重複ファイルや大きなファイルを削除することで、大きな損失などは生まれないものの作業で利用していたファイルを消えることはあるので注意しましょう。
-
4DDiG Duplicate File Deleter (Mac) を起動します。スキャンするフォルダーを選択するか、フォルダをドラッグアンドドロップしてスキャンを開始します。
-
左上の「環境設定」をクリックすると、必要なスキャンモードを設定します。設定が完了したら、「重複ファイルをスキャン」をクリックして、選択したフォルダのスキャンが開始します。
-
スキャンが完了すると、画面に重複ファイルが表示され、右側のファイルの内容をプレビューして、不要なものを選択することができます。
-
不要なファイルを選択したら、「削除」をクリックします。
よくある質問
masOSが一時ファイルによって重くなってしまった時の対策について上記で解説しました。
しかし、一時ファイルについて100%理解できたわけではないと思います。細々している点について理解しておくと一時ファイル関連で困った際にも対応可能です。最後にmacOSの一時ファイルについてよくある質問を解説します。
質問1:一時ファイルのタイプは何ですか?
一時ファイルは「tmp」と呼ばれるファイル形式で保存されます。アプリケーションなどを利用しているタイミングで自動的に生成され、アプリケーション終了時には自動的に削除されるケースが多いです。
メモリを圧迫する大きな原因になりがちなので、一時ファイルを定期的に削除しなければいけません。macOS内で検索する場合、「tmp」で検索することで削除すべきファイルがすぐに見つかります。
質問2:macOSから一時ファイルを削除するとどうなりますか?
macOSから一時ファイルを削除したとしても大きな損失があるわけではありません。
しかし、現在利用している最中のソフトに関連した一時ファイルを削除してしまった場合、作業に影響が出ます。デザインソフトや動画編集ソフトなどを利用して作業している場合は一時ファイルは削除しないほうが良いでしょう。
さいごに
本記事ではmacOSの一時ファイルを一括削除する方法を紹介しました。一時ファイルについて理解しているユーザーはそこまで多くありませんが、ファイル管理の観点で言えば重要なポイントです。
気づかないうちに一時ファイルが増えていってしまい、効果的な操作はできません。仮に一時ファイルが溜まっているのであれば、「4DDiG Duplicate File Deleter」などのツールを使ってデータを整理しましょう。