質問「SSDにOSやシステムを入れて、HDDにアプリを入れたいです。
ですが、HDD内にかなり大きなシステムパーティションが未割り当て空間として存在しているので、cmdを使用してパーティションを削除しようと考えましたが、試してみたところ、「システムパーティションは削除できません」というメッセージしか表示されませんでした。」
システムパーティションの削除、分割などの管理は、ユーザーのコンピューターのパフォーマンスと利便性を向上させるために非常に重要です。より高速な動作と長寿命のために、PCにSSDハードドライブを追加するケースが増えています。元のHDDの大容量を無駄にせずに活用するために、上記の問題が頻繁に発生します。
この記事では、「システムパーティションの削除方法」について説明します。
Part1.システムパーティションについて
システムパーティションとは
EFIシステムパーティションは(ESP)、コンピューターシステムにとって重要な役割を果たします。その作用は、オペレーティングシステムやシステムファイル、起動プログラムなど、コンピューターの基本的な機能を実現するためのデータを格納することです。システムパーティションは通常、ブートローダーやその他の重要なシステムコンポーネントが配置される場所でもあります。
システムパーティションがドライブにある位置
位置としては、システムパーティションは通常、ディスクの先頭部分に配置されます。これは、オペレーティングシステムが正常にブートできるようにするための重要な要素です。システムパーティションが物理的にディスクの最初に配置されることで、コンピューターが起動時に必要な情報に効率的にアクセスできるようになります。
ディスクの管理でシステムパーティションを削除できない原因
その役割や位置から、通常システムパーティションは削除できません。これは、システムの安定性と正常な動作を保証するための措置です。システムパーティションを削除すると、コンピューターが正常に起動しなくなる可能性があります。また、システムパーティションには重要なブート情報やシステムファイルが含まれており、これらを削除するとシステム全体が機能しなくなる可能性があります。
たがって、システムパーティションの削除は通常、推奨される行動ではありません。システムの最適な機能と安定性を維持するために、システムパーティションはそのままにしておくことが重要です。必要な場合は、他の手段を通してディスクの管理やパーティションの調整を行うことが望ましいです。
Part2.削除前の重要なチェックポイント
システムパーティションを削除しようとする際には、いくつかの重要なチェックポイントを確認する必要があります。以下はそのいくつかです:
- バックアップの作成: システムパーティションを削除する前に、重要なデータやファイルのバックアップを作成することが不可欠です。
- OS変更済の確認: ブートローダーが壊れてPCが起動できなくならないように、PCが確かに新しいOSに変更したことを確認してください。
- 謹慎な操作と安全な環境: 誤って他のパーティションや重要なデータを削除しないよう、十分注意してください。操作中にPCの電源を切れないようにも注意。
EFIシステムパーティション(ESP)を削除する前に、使用中のOSのシステムパーティションを誤削除してしまった場合が、どのような影響を及ぼすかを十分に了解し、リスクを最小限に抑えることが重要です。
これらのチェックポイントを確認し、システムパーティションを削除するかどうかを慎重に検討することが重要です。
Part3.EFIシステムパーティション削除の方法
OSを新しいSSDに換装後、旧HDDに残したEFIシステムパーティションを削除したい場合は、以下の方法があります。
方法一、diskpartを利用して削除する
WindowsでEFIシステムパーティションを削除するには、コマンドプロンプトのdiskpartが利用できます。
- 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
- diskpart を入力し、Enter キーを押します。
- list diskを入力し、Enter キーを押します。
- 旧HDDのディスク番号を確認します。
- select disk <ディスク番号>を入力し、Enter キーを押します。
- list partitionを入力し、Enter キーを押します。
- EFIシステムパーティションのパーティション番号を確認します。
- select partition <パーティション番号>を入力し、Enter キーを押します。
- delete partition overrideを入力し、Enter キーを押します。
方法二、4DDiG Partition Managerを利用
4DDiG Partition Manager は、Windows向けの強力なパーティション管理ツールです。初心者から上級者まで、幅広いユーザーに使いやすいインターフェースと豊富な機能を提供しています。
4DDiG Partition Managerを使用すると、簡単にEFIシステムパーティションを削除することができます。
ここでは4DDiG Partition ManagerでEFIシステムパーティションを削除する操作方法を紹介します。
安全なダウンロード
4DDiG Partition Managerを起動し、「ディスクのクローン」を選択します。
ソースディスクからクローンデータを受け取るターゲットディスクを選択し、すべてが正しいことを確認した後、「はい」ボタンをクリックしてください。
タスクリストの「タスクを実行」を選択し、クローンを開始します。クローン作成の速度は、ソースディスクのサイズによって異なります。
他の操作を実行したり、現在の操作を中断したりせず、しばらくお待ちください。
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Part4.EFIシステムパーティションを削除後のトラブルシューティング
EFIシステムパーティションは、UEFIブートで使用される重要なパーティションです。このパーティションを誤って削除してしまうと、PCが起動しなくなるなど、様々なトラブルが発生する可能性があります。
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PCが起動しない
解決方法1:ブートローダーの修復
解決方法2:システムイメージ・バックアップデータから復元
Windows 10/11の場合、以下の手順でブートローダーを修復できます。
- Windows 10/11インストールメディアを挿入してPCを起動します。
- 「言語」と「キーボードのレイアウト」を選択して、「次へ」をクリックします。
- 「コンピュータの修復」をクリックします。
- 「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」を選択します。
- コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
bootrec /fixboot
bootrec /rebuildbcd
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特定のアプリが起動しない
解決方法:アプリの再インストール
EFIシステムパーティションには、一部のアプリの起動に必要なファイルが含まれている場合があります。アプリが起動しない場合は、アプリを再インストールすることで問題が解決する場合があります。
Part5.システムパーティションに関するFAQ
システムパーティションのデータを削除するにはどうすればいいですか?
データのみ削除するなら、いらないと確認したEFIシステムパーティションをフォーマットすれば大丈夫です。
Windowsの場合、エクスプローラーでパーティションを右クリックし、"フォーマット"を選択します。必要に応じてフォーマットオプションを選択し、実行します。
回復パーティションを削除してもいいですか?
回復パーティションは、Windowsシステムに深刻な問題が発生した場合に、システムを工場出荷時の状態に戻すためのデータが保存されています。パソコンが正常に機能している場合は、この回復パーティションを削除しても、特に問題はありません。
最後に
EFIシステムパーティションの削除すると、大切なデータが消失したりOSが起動できなくなる可能性があります。
最低限の事前準備として、大切なデータのバックアップは必ずおこないましょう。
EFIシステムパーティションの削除が初心者としてWindowsの「diskpart」から行うには、しっかりと動作を理解した上でおこなう必要があるでしょう。
パーティション管理の専用ソフト4DDiG Partition Managerを利用することでもっと手軽で安全にパーティション/ディスク管理をおこなうことができます。
安全なダウンロード