HDD(ハードディスクドライブ)は、多くのデジタルデータを保存するための主要なストレージデバイスですが、データが失われることは珍しくありません。みなさんも経験があるのではないでしょうか?
削除ミスやフォーマット、ウィルス攻撃など、さまざまな理由でデータが失われる可能性があります。しかしデータ復元ソフトを適切に使用することで、データを取り戻すことが可能です。そこで本記事ではHDDデータ復元の概要や、おすすめの無制限フリーソフトをご紹介します。
Part1.データ復元ソフトが動作する原理は?
データ復元ソフトは、削除されたファイルやフォーマットされたディスクからデータを回収するために設計されています。
ファイルが削除されると実際にはデータ自体がすぐに消去されるわけではなく、そのデータが保存されていた場所が新しいデータで上書きされるまで残っています。データ復元ソフトはまだ上書きされていないデータをスキャンし、元のファイル構造を再構築することでデータを復元します。
Part2.データ復元ソフトの選び方
データ復元ソフトを選ぶときには、以下の点を考慮する必要があります。
- 機能性:多種多様なファイル形式に対応しているか。
- ユーザーフレンドリー:操作が簡単で、初心者でも使いやすいか。
- 復元可能なデータ量:無料版でも十分なデータ量が復元できるか。
- 処理速度:スキャンの速度が早く、効率的にデータが見つけられるか。
- 互換性:使用するOSに対応しているか。
Part3.HDDデータ復元フリーソフト7選【制限あり/なし】
本パートではHDDのデータ復元ソフトの中から無料で使えるものを7つ、ご紹介します。
HDDデータ復元フリーソフト - 4DDiG無料版【2GBまで】
4DDiG無料版版は削除されたファイル、フォーマットされたディスク、クラッシュしたシステムからデータを復元するための強力なツールです。無料版では2GBまでのデータが復元できます。
機能
- さまざまなデバイスからのデータ復元
- フォーマットされたドライブからのデータ復元
- プレビューによる選択的な復元
- AIによる写真や動画の修復
- PCクラッシュからの復旧
- メリット
- デメリット
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- 対応デバイスやファイル形式が多い
- 様々なデータ復元に対応
- シンプルで使いやすいインターフェース
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- 無料版ではデータ量の上限が2GBまで
4DDiG無料版を使ったデータ復元の方法は次のとおりです。
- ハードディスクをスキャン:
Tenorshare 4DDiGの公式ウェブサイトから4DDiG無料版をダウンロードし、パソコンにインストールします。プログラムが起動後の画面で、右上隅にある「シェア」ボダンをクリックし、FacebookまたはTwitterに拡散して2GBまでデータを無料で復元できます。復元したいデータが存在するドライブやパーティションを選択して、スキャンします。
- ファイルをプレビュー:
削除されたファイルを全てスキャンするのには時間がかかります。スキャン結果が出ましたら、詳細をプレビューするためにお探しのファイルタイプをクリックすることができるようになります。
- 目的ファイルを復元:
復元したファイルの保存場所を選択して、目的ファイルを復元します。 なお、元の場所に直接データを復元するのはおすすめしません。異なる場所、例えば外部ドライブにデータを保存することを検討してください。
注意:保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
HDDデータ復元フリーソフト - Recuva【無制限】
Recuvaは誤って削除されたファイルをすばやく復元するためのシンプルなツールです。無制限のデータ復元ができ、さまざまなファイル形式に対応しています。
機能
- さまざまなデバイスからの復元
- 破損したディスクからの復元
- 上書きによるデータ削除
- メリット
- デメリット
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- 無料版でも無制限にデータを復元可能。
- スキャンの速度が比較的速い
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- 他のソフトと比べて機能が限られている
対象ドライブを選択>「スキャン」>復元するファイルを選択>「復元」をクリック。
HDDデータ復元フリーソフト - Glary Undelete
Glary Undeleteは、削除されたファイルを簡単に復元できる無料ソフトウェアです。フィルタリング機能を使って、特定のファイル形式を絞り込んでスキャンすることができます。
機能
- NTFS 上の圧縮、断片化、暗号化されたファイルの復元
- シンプルでユーザーフレンドリーなインターフェイス
- ファイル名、ファイルの日付、サイズや復元状態によるフィルタリング
- メリット
- デメリット
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- シンプルで使いやすい
- フィルタリングで効率的なスキャンが可能
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- スキャン速度が他のソフトに比べて遅い場合がある
対象フォルダを選択>「検索」>復元するファイルを選択>「復元」をクリック。
HDDデータ復元フリーソフト - MyRecover
MyRecoverは、シンプルな操作でデータが復元できるフリーソフトです。対象データのフィルタリングもできますが、無料でのデータ上限は500MBまでとなっています。
機能
- データのフィルタリング
- 復旧可能なファイルのプレビュー
- メリット
- デメリット
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- 初心者でも簡単に扱える
- HDDやSSDなどさまざまなストレージデバイスに対応
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- 高度な機能が少なめ
「スキャン」>復元するファイルを選択>「復旧」をクリック。
HDDデータ復元フリーソフト - PreviousFilesRecovery
PreviousFilesRecoveryはHDDなどのストレージをスキャンし、削除されたファイルや既存ファイルの古いバージョンを見つけるフリーソフトです。
機能
- HDD、SSD、USBメモリ、SDカードなどからのファイル復元
- メリット
- デメリット
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- ファイル復元機能が過不足ない
- 条件をいろいろと設定できる
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- 設定に知識が必要
検索するフォルダーを選択>「検索開始」>復元するファイルを選択>左上のフォルダアイコンをクリック。
Part4.ゴミ箱からのデータ復元に関するよくある質問
ゴミ箱から消したデータを復元するにあたってよくある質問と回答を2つ、以下にまとめます。
1.Mac向け無制限のデータ復旧ソフトを無料ダウンロードするには?
Mac向けの無制限データ復旧ソフトを無料でダウンロードするには、信頼性のあるウェブサイトからソフトウェアを選び、Windowsと同様にダウンロードリンクをクリックします。4DDiG Macデータ復元などのソフトが人気です。
2.Recuva Professionalと無料版の違いは何ですか?
Recuva Professionalは無料版にはない追加機能が含まれています。例えばリアルタイムモニタリング、定期クリーニング、優先サポート、パフォーマンスの最適化、自動アップデートなどです。これらの機能が必要な場合は、Professional版の購入を検討してください。
まとめ
HDDデータ復元フリーソフトは、意図せず削除されたデータを取り戻すための有力なツールです。この記事では無料で使用できるおすすめのデータ復元ソフトを紹介しました。ご自身のニーズに合ったソフトを選び、大切なデータを守りましょう。
データ復元をしてみたい方に、最初におすすめしたいソフトが4DDiG無料版です。豊富な機能があり多くのデバイスやファイル形式に対応していますので、さまざまな状況で使うことが可能です。また洗練されたUIで、初心者の方もストレスなく作業ができます。ぜひ一度、使い心地を体感していただけたら幸いです。