質問
「USBメモリが書き込み禁止になっているのですが、どうやったら解除できますか?」
ーYahoo知恵袋
USBメモリが書き込み禁止の状態になると読み取り専用になり、データの書き込みを受け付けなくなります。さまざまな原因からUSBメモリが書き込み禁止になるため、解除方法を知っておくのは大切です。本記事ではUSBメモリが書き込み禁止になる原因と解除方法を詳しく紹介します。
USBメモリーが書き込み禁止になった原因
USBメモリが書き込み禁止になる原因を紹介します。
物理的な書き込み保護スイッチ
USBメモリの書き込み保護スイッチがオンになっている可能性があります。USBメモリのには内部のデータを保護するためのスイッチが搭載された商品が多いです。保護スイッチがオンになるとUSBメモリにデータを書き込みできなくなります。パソコンからの操作でロックは解除できず、物理的にスイッチのロックを解除しなければいけません。
USBメモリのファイルシステムが破損する
USBメモリのファイルシステムが破損しているとデータの書き込みや読み取りに異常が生じます。物理的な衝撃やウイルス感染、誤った取り外し方などでファイルシステムが破損するケースは珍しくありません。ファイルシステムの破損は、USBメモリそのものの故障ではないため、フォーマットすれば直せます。
マルウェアやウイルスに感染している
マルウェアやウイルスの感染によりデータの書き込みができなくなるケースがあります。たとえば、マルウェアがファイルシステムの改ざんを行い、USBメモリが正常に動作しなくなるケースです。マルウェアやウイルスに感染するとUSBメモリの挙動がおかしくなり、データの書き込みや読み取りに異常が生じます。さまざまなルートからUSBメモリにマルウェアやウイルスが感染する可能性があるため注意しましょう。
レジストリ設定による制限
レジストリ設定によりUSBメモリへの書き込みが制限されるケースがあります。Windows10/11ではレジストリによって特定のデバイスへの書き込みを禁止にする設定が可能です。たとえば、中身を変更したくない外付けハードディスクを利用する際に役立ちます。USBメモリに書き込めない原因が分からない場合は、レジストリ設定を確認しましょう。
USBメモリの物理的な故障
USBメモリの物理的な破損によって書き込みができなくなる場合があります。USBメモリは物理的な衝撃に弱く、落下などで故障するのは珍しくありません。USBメモリをポートと接続するための接点部も脆い構造であり、壊れやすいです。過電圧や静電気などにより書き込めないこともあるため気をつけましょう。
USBメモリーの書き込み禁止を解除する方法
USBメモリへの書き込み禁止の状態を解除するための方法を紹介します。
方法1.USBメモリーのロック機能を確認する
USBメモリのロック機能がオンになっていないか確認しましょう。物理的なスイッチがある場合は、USBメモリの側面などにあるスイッチがオンになっていないかチェックします。
パスワードロック機能が搭載されたUSBメモリの場合は、挿入すると自動でパスワード入力画面が表示されるのが一般的です。正しいパスワードを入力してロックを解除しましょう。
方法2.ディスクのプロパティから解除する
USBメモリに書き込みできるユーザーが制限されている場合は、ディスクのプロパティから解除します。
デスクトップ上のPCアイコンをクリックし、USBドライブを右クリックしてメニューからプロパティを選びます。
プロパティの共有タブから「詳細な共有」をクリックして、「詳細な共有」の画面にある「このフォルダーを共有する」にチェックを入れましょう。
「アクセス許可」をクリックし、「Everyone」を選び、「変更」の許可の部分にチェックを入れてから適用を選択しましょう。
上記の操作でUSBメモリの内容を変更する権限がすべてのユーザーに付与されるため、USBメモリへの書き込み禁止が解除されます。
方法3.CMDでUSBメモリーの書き込み禁止設定を解除する
システムの設定によってUSBメモリに読み取り専用属性が付与されているケースがあります。「このディスクは書き込み禁止になっています」と表示される場合は、CMDから読み取り専用の状態を解除しなければいけません。
読み取り専用属性を解除するには、まず「Windows」キーとRキーを同時押しして「ファイル名を指定して実行」を起動します。「diskpart」と入力してOKボタンをクリックすればコマンドプロンプトが実行されます。
次に「list disk」と入力してEnterキーを押しましょう。パソコンに接続されているディスクデバイスが一覧表示されるため、該当するUSBメモリのディスク番号を確認します。
次に「select disk n」(nはディスク番号)と入力してEnterキーを押して、さらに「attributes disk clear readonly」と入力してEnterキーを押します。
「ディスクの属性が正しく消去されました。」と表示されれば、読み取り専用属性が解除されるため、USBメモリに書き込めるようになります。
方法4.レジストリエディタで設定を変更する
USBドライブへの書き込みが禁止されている場合は、レジストリエディアを用いて解除が可能です。
「Windows」キーとRキーを同時押しして「ファイル名を指定して実行」を起動しましょう。次に「regedit」と入力してOKボタンをクリックすればレジストリエディターが開きます。
左側のフォルダツリーから「HKEY_LOCAL_MACHINE」、「SYSTEM」、「CurrentControlSet」、「Control」の順番で展開していき、「StorageDevicePolicies」を開きましょう。「StorageDevicePolicies」のフォルダ内にある「WriteProtect」をダブルクリックします。
値のデータの中の数字を1から0に変更してOKをクリックします。
値のデータを0にすることでUSBメモリへの書き込み制限が解除されます。
方法5.USBメモリをフォーマットする
USBメモリに書き込めない状態を解決できないならば、フォーマットを試してみましょう。フォーマットによってUSBメモリを初期化すれば、ファイルシステムのトラブルが解決され、書き込み禁止が解除される可能性があります。
デスクトップのPCをクリックし、USBメモリのアイコンを右クリックして、メニューからフォーマットを選びましょう。
フォーマットは自動的に実行され、数分程度で完了します。フォーマットするとUSBメモリ上のデータはすべて消えるため、事前に大事なファイルを別の場所に保存しておきましょう。
USBメモリのデータを復元する方法
USBメモリのデータが消えた場合は復元ソフトで復元できます。復元ソフトの中でも「Tenorshare 4DDiG」はWindows11など最新のOSで使えて、高精度で多機能なためおすすめです。USBメモリやHDD、SDカードなどに対応し、2,000種類を超えるファイル形式に対応しています。
Tenorshare 4DDiG を起動し、復元したいUSBメモリをパソコンに接続して選択し、スキャンします。
しばらく待つと、USBメモリから消してしまったファイルが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ムービーなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。
復元したいファイルを選択し、USBメモリ以外の保存場所を選択します。例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
注意:
保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
USBメモリ 書き込み禁止に関するよくあるご質問
USBメモリの書き込み禁止についてよくある質問と回答を紹介します。
1.USBメモリの書き込み禁止スイッチはどこにありますか?
USBメモリの書き込み禁止スイッチは、側面か底面に設置されている場合が多いです。「LOCK」などと表記されていて、スライド式になっています。ただし、すべてのUSBメモリに書き込み禁止スイッチが用意されているわけではありません。
2.許可されたUSBメモリだけ利用可能にする方法はありますか?
USBメモリのハードウェアIDを確認し、グループポリシーの機能で設定すれば、特定のUSBメモリのみ利用可能にできます。
また、ウイルス対策ソフトなど外部ツールにホワイトリストの機能があれば、特定のUSBメモリのみ使用を許可できます。
まとめ
USBメモリは書き込み禁止スイッチやファイルシステムの破損などが原因で書き込めない状態になる場合があります。書き込みスイッチをオフにする、レジストリの設定で書き込み禁止を解除するなどの方法で対処可能です。
USBメモリからデータが失われた場合は、Tenorshare 4DDiGなど復元ソフトを使って復元できます。USBメモリは衝撃などでデータが消えることがよくあるため、定期的にバックアップを取っておきましょう。